日中屋外の動画撮影で明るいレンズの開放付近を使った場合
NDフィルタや可変NDを使ってシャッタースピードを落とす必要性に関してはここをご覧の多くの方はご存知だと思います。
「なぜNDを使わなければいけないのか」については今書いているエントリがあるので別途
今日昼間に思い出したことがあります。
それは数年前の話、撮影でうっかり可変NDを忘れて途方にくれていると、私のカメラバッグのフィルタケースには2枚のフィルタがありました。
- C-PL(円偏光フィルタ)
- PL(直進偏光フィルタ)
どちらもレンズの前玉に付けてくるくるっと回すやつです。どこに回したかぱっと見わからないので両者▼印がバーニアに付いているやつです。
結果的には、この二枚を使ってなんちゃって可変NDとして撮影を乗り切ったわけですがどうしようもない場合の予備知識としてご覧いただければと思います。
ちなみになぜC-PLでは無くPLを持ってるのか?という点はぶっちゃけ安いからです。
PLフィルタは77mm径でも2,000円程度で買えます。なので劣化していくPLにあまりコストをかけたくなかったというだけです。。。
ではなんちゃってNDについてご説明しましょう(`・ω・´)
C-PLとPLは単体ではあまり減光効果はありませんが、二枚を組み合わせて片方をクルクルすれば「なんちゃって可変NDフィルタ」としてその場をしのぐこと程度はできます。まぁそれどころか私の映像の2~3割はこれですけどね。。。
ただしこの場合注意が2つあります。1点目は
レンズの前側にPL、そして後側にC-PLに付けてください
これを逆にすると不思議な事に減光効果は発生しません。(ちょっとはあるけど)
2点目はPL&C-PLフィルタを使っているので偏光がカットされるので反射光が弱くなります。あたりまえですけどね。。。液晶モニタとか写しても同じです。
なので反射光とかも含めて映像に残したいって場合はこの手法はNGです。
PLフィルタもC-PLも偏光フィルタと呼ばれるもので特定の光の反射(ガラス面や水面反射)などを抑制するのに多く使われています。
PLフィルタの方が構造は単純なはずで、細かいスリットが入ったもので反射による偏光成分をフィルタします。
C-PLフィルタというのは円偏光フィルタと言われるもので、AF搭載の一眼レフが普及してからは位相差AF測距精度に支障が出やすいPLフィルタに代わって広く普及したものだと記憶しています。ローパスフィルタとも干渉すると言われているのですが、私はあまり感じたことがないです(たまたまかな。。。)
とりあえずこの方法でND32くらいまでの適用はその後何回もこの方法はやっています。(実は一昔前の中華製可変NDよりよっぽど写りよかったりする事もあります。)
組み合わせによってはムラとかも出るかもしれませんけど試したい方は自己責任でどうぞ。
一応このPL&C-PLフィルタによる「なんちゃって可変ND」と定番のTIFFENの可変NDとの比較を下に貼っておきます。
ちなみになんちゃって可変NDはPLを二枚でも実現可能です。ただしフィルタがかなり分厚くなるので広角レンズだと間違いなくケラれます。なのでステップアップリングとかで径を広げて大きめのフィルタを使うのもありかもです。
ちなみに私はKenkoとMARUMIのPLを使っています。
Kenko PLフィルター クラシックカメラ用 PL 82mm コントラスト上昇・反射除去用 382103
- 出版社/メーカー: ケンコー
- 発売日: 2002/02/23
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◆ちゃんとした可変NDフィルタは下記からどうぞ
まぁ可変NDとしては↓のを使うのが定番?だとは思いますが。。。
高いんですよね。。。
あと安価ですが、こちらもK&F Coceptのも安いので一時期使っていました。望遠側でやや解像度が落ちるものの標準域はちゃんと使える印象です。
NDフィルター 82mm 可変式 X状ムラなし ND2-ND32フィルター 薄型 減光 レンズフィルター
- 出版社/メーカー: Shenzhen Zhuoer Photograph
- メディア: エレクトロニクス
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ではでは。