こんばんはsumizoonです。
私がこの数か月BMPCC4Kを使ってきた感想を書きたいと思います。
ご依頼を受けたMV/PVやライブ撮影、趣味の撮影でかなり撮りましたが、当方で感じた気になる点は下記の通りでした。
- ①バッテリーが全然持たないことに対する対処法
- ②互換バッテリーが抜けない場合
- ③ファイルが馬鹿でかい
- ④スタビライザーに載らない
- ⑤外付けSSD(Samsung T5 500G)が認識しない事が多い
- ⑥現像処理(特にNR処理)が重い
- ⑦BRAWで撮るとFHD撮影はx2クロップされる
- ⑧拡大表示が2倍まで
- ⑨バリアングル、チルト液晶じゃないのでローアングル撮影がしにくい
- ⑩RAWのハイフレームレート(120p撮影)はx2クロップになる
これらに関する対策を一つ一つどうやってクリアするかを記載したいと思います。
過去記事もあわせてどうぞ
①バッテリーが全然持たないことに対する対処法
そもそもBMPCC4Kは本体に付属してくるLP-E6(キヤノンEOS用と同じ)で撮影するとコーデックに寄らず概ね連続撮影時間は40分程度が限界です。意外と持つじゃんと思われるかもしれませんが、電源投入して構図を決めたりピントを合わせたりしていってる間にみるみるバッテリーを消費します。なのでバッテリー1本では撮れ高がゼロになり得る可能性すらあります。(というか私たまにそれやります。。。)なので、このバッテリーを使うのであれば最低でも5本。できれば一日撮り歩くと言う場合は10本程度あった方が良いです。
でも、そもそもバッテリーの交換ってすぐ出来る割には面倒だし、三脚に乗せてる場合は場合によっては交換がしにくいケースもあります。なので私は少々本体が重くなっても良いというシチュエーションではこれを使っています。
で本体への取り付け方法に関してはカメラ本体上部に1/4インチネジの穴がありますのでそこに取り付けてもOKです。また、BMPCC4Kはバッテリーのフタが取り外せる様になっていますのでカプラー使用時はフタを外しています。
また、バッテリープレートは後述するケージに取り付けてもよいかと思います。
②互換バッテリーが抜けない場合
私はBMPCC4Kが到着後1時間でコレに悩まされました。BMPCC4Kを手に入れて舞い上がった直後に手持ちの互換バッテリーが抜けずに焦るブログ主でしたが、散々悩んだ挙句編み出した技を紹介します。(本体に損傷が発生する可能性もありますので、自己責任でお願いします)
私の経験上、テープを貼って引っ張ったりとかではバッテリーが抜けませんでした。かなり何かががっつり引っかかっている感触なのです。
先ず、焦らずに作業がしやすいようにバッテリーの蓋を外します。
作業をする前にバッテリーの形状について書いておきますと、LP-E6のバッテリーは端子の反対側に口状のくぼみがあります。これを利用するわけです。
カメラの本体を傷つけたりする可能性がありますのでドライバーが当たる部分はテープを貼って傷防止をするとかしたほうが良いかもしれません。
どうしても引っかかるのを避けたいという方はBMPCC4Kに付属するBMPCC4Kの純正バッテリーを複数購入するほうが良いでしょう。このEOS互換バッテリーは微妙に形状が異なっている製品が多いらしくどれを買ったら大丈夫とはっきり申し上げる事ができません。なにか良い情報があったら教えてください。
尚、前述のバッテリープレート+NP-F970で運用しているとこの問題に直面する事がないのでおススメです。でかくて重いけど。。。
③ファイルが馬鹿でかい
宿命です。BMPCC4Kを使う人は、んな事は分かってるよ!と言う方がほとんどでしょうけど。これは私も悩みのタネでしたがBRAWのおかげでほぼ解消されそうです。
・普通のミラーレス一眼の4Kの場合
普通のミラーレス一眼の4Kの場合のビットレートはLongGOPで100Mbps~150Mbps程度だと思います。
100Mbps≒12.5MB/s程度となり、1GBのメモリを消費するまでの時間は
1024/12.5≒82secとなります。
これはだいたい128GBのメモリなら3時間弱記録できることなります。
・BMPCC4Kの場合
ではもしBMPCC4Kの非圧縮CinemaDNGだったらどれだけの時間が記録できるか計算してみます。
DCI4Kの場合記録画素数は4096x2160pix /30p/12Bit記録なので1秒間に記録されるビット数は
4096x2160x30x12=3,185,049,600bit
わかりにくいのでMbpsに直すと3037.5Mbpsということになります。これは
128GBのメモリなら5分強
さすがに非圧縮で撮る事はほぼないでしょうけどBMPCC4Kの最高レートはこれくらいと言う状態です。
※ファームウェア6.2ではCinemaDNG記録は廃止されました。Ver6.2では非圧縮RAW動画を撮影することができません。
ちなみに一昨日ファームアップで追加されたBRAW形式は最高圧縮率は30MB/s(240Mbps)強程度となりますのでBRAWの高圧縮12:1設定で撮れば普通のミラーレス一眼の3倍程度のビットレートで撮れるという事が言えます。つまり
BRAWの12:1ならDCI4K 30pで128BのSDカードで1時間10分程度撮れることになります。RAWでこれは凄いことだと思います。
尚、圧縮率の低い3:1では150MB/s(1.2Gbps)程度 128GBカードで15分となりますので最高画質で撮る場合は普通のミラーレス一眼の1桁上のストレージ消費量となります。
ProResもBRAWも時間的な圧縮を行わないイントラコーデックなはずですのでファイルサイズは巨大になりがちです。高画質と引き換えなのであきらめましょう。
なので動画をしょっちゅう撮る人で最高画質で撮りたい!って人は大量のHDDの用意を。
とここまで書きましたが、まだまだかかりそうなのでここらへんで一旦区切って次回以降下記について記載していこうと思います。
尚、記事で紹介したバッテリープレートは下記のものになります。
F970互換バッテリーはDSTEブランドの下記を使用しています。
尚、今現在のウチのBMPCC4Kの姿はコレです。
次回予告は下記ですが・・・・
④スタビライザーに載らない
→載ります。載せます。
⑤外付けSSD(Samsung T5 500G)が認識しない事が多い
→解決済み。ファームアップで対応されました。
⑥現像処理(特にNR処理)が重い
→PCを新しくしました
⑦BRAWで撮るとFHD撮影はx2クロップされる
→そんなものだと割り切る。むしろFHDx2クロップは当然でしょ
⑧拡大表示が2倍まで
→外部モニタで対応
⑨バリアングル、チルト液晶じゃないのでローアングル撮影がしにくい
→外部モニタで対応
⑩RAWのハイフレームレート(120p撮影)はx2クロップになる
→そんなものと割り切る