とあるビデオグラファーの備忘録的ブログ

ビデオグラファーsumizoonのブログ 一眼動画に関する機材や撮影方法を中心に情報を発信していきます。

画質に触れない誰得なLUMIX S1レビュー①

 こんにちはツイッターでは既にキャラ崩壊の危機を迎えているsumizoonです。

今回はS1の機能についての記事です。ほとんどは下記の動画で紹介したものです。

 

 まぁ、画質に関しては他のサイトを見て頂いたらよいと思いますが、S1の画質(動画・静止画ともに)に関する評価は非常に高いものがあります。

ですが、そこに今更フォーカスしても面白くないので違う観点で作ったのが下記の動画になります。

 


LUMIX S1の今更?誰得?なレビュー

 

この動画で紹介した部分に関して、少し文字に起こしておきたいと思います。

一応流れとしては紹介動画と同じ流れで記載していきたいと思います。そしてちょっと少し辛口なことも追記していこうと思います。

 

こりゃいい!と思った点

他のカメラにも搭載されている機能もありますが、少なくともGH5やGH5Sを使ってきた身として、おお!っと思った点について記載していきたいと思います。

ボタンイルミネーション

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見づらくてすいません。一部のボタンが光ります。

肩液晶がついているのはボディの写真を見たらすぐ分かりますが、ボタンイルミネーションが搭載されている点を知らない方もいるかと思います。私も知りませんでした。普段使用頻度が若干低いボタンに限って光るもので、通常使用する、もしくは触ってすぐ分かるボタンに関しては光る機構は入っていません。ある意味賢い作りかと思います。まぁでせっかくなので全部光らせてほしかったなと…

バッテリー・カードの交換時警告

 これも、今まで使ってきたカメラでは少なくともこの機能はありませんでした。どういうことかというと、SD/XQDカードへの書き込みの最中にバッテリーの蓋をあけて交換しようとすると、「まだ書き込みの最中です!書き込みが終了するまで枚数までこれくらいあるから待って!」という旨の警告が出ます。

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警告はありがたい

 また、バッテリーの蓋同様に、記録カードの蓋を開けても同様の警告が出ます。思えば私は書き込みの最中にカードを抜いてデータを失った経験があります。この機能は忙しくバッテリー、カードの交換をする人にとっては今後必須の機能かもしれませんね。

レンズリニア駆動

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リニア駆動設定画面

 これに関してはマイクロフォーサーズに限らずαを使っていてもかなり不満だった点を解消した機能です。

 ほとんどのミラーレスカメラのレンズはバイワイヤというレンズのフォーカス駆動方式を採用しています。バイワイヤとは何かというと、たとえマニュアルフォーカスに切り替えてもフォーカスはレンズに内蔵されたモーターによる駆動させる方式の事です。(って説明が下手だな。。。)つまり、昔のレンズの様にマニュアル時はレンズとフォーカスリングが機械的に繋がっているのではない事になります。フォーカスリングはモーターを駆動させるためのリングであり、リングを回したことにより電気的にモーターへ制御し、内部のレンズを移動させてフォーカシングするということになります。

 何が問題かというと、例えば180度でピントの最短撮影距離から無限遠までのピントがあうという動作が今までできなかったのです。早く回せば90度で最短撮影距離→無限遠に合う。でもゆっくり回すと360回してもいつまでたっても無限遠が出ない。。。。ということが起こっていました。

 これには利点もあります。ゆっくり動かしてマニュアルで厳密にフォーカスを合わせたいという方ならこれでも良いでしょう。でも機械的にフォーカスリングとレンズが直結している感覚はゼロです。

 マニュアルで映像を撮る人は経験した事があるかもしれませんが、ピントリングに複数の印をつけて概ねのピント位置を記録してピン送りをすることは珍しい事ではありません。でもリングの位置とピント位置が一対一に対応していないため、ピントリングに目印を付けても全く意味がないのです。

 また、フォーカスギアなどのオプションを付けた場合でも似たような問題に直面します。

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フォーカシングの回転角も30度単位で360度まで設定可能

 前置きが長くなりましたが、あくまでバイワイヤレンズであってもフォーカスリングによるフォーカシングが、「昔ながらの機械的に直結しているかの様にふるまう」のがリニア駆動です。

 使っていて非常に自然ですし、無限遠まで到達するための角度設定まで可能です。

 これGH5にも搭載して欲しいです。

EVF誤動作防止機構

 ミラーレスカメラになって背面液晶しか使わないという方も多いとは思いますが、それはあまりにもったいないです。S1には非常に高精細でOVFと見まがうほどの美しいファインダーEVFが搭載されています。そして、このファインダーの際には画素数が多いために例えばヒストグラムを表示していても背面液晶と表示サイズが異なります。つまり撮影時の情報量が圧倒的にEVFの方が上です。

 没入感も違いますし、撮影する際の構えも両手、額の三点でカメラを支えるためブレ防止にもつながります。

 EVFと背面液晶表示をオートで切り替える設定にしていた場合、EVFの前のセンサーで覗いているかのセンサーで自動切換えを行います。(自動切換え設定時のみ)これはほとんどのカメラが備えている機構ですが、この自動でEVF↔背面液晶を切り替える機構は誤動作するケースが多いのです。例えばちょっとファインダーの前に指をかざしたりすると背面液晶はブラックアウトしてEVFの表示に切り替わります。ジンバルで動画撮影をしていても、ジンバルのアームがEVFの前に来るようなアングルになった場合に背面液晶がブラックアウトするケースが多いです。(背面液晶のみの表示にすればいいのですが、よく設定を忘れるんですよね。。。)

 S1の良いところは背面液晶を少しでもチルトさせた状態は、背面液晶を使っているという前提で、EVFには切り替わらないという動きをします。(FujiもSonyも一部機種では同じ機構を持っているっぽいです)

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液晶をチルトしてないとEVFに切り替わる

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液晶をチルトしているEVFには切り替わらない

 ジンバル撮影では液晶をチルトさせてアングルを確認するのがデフォルトみたいなものなので、EVF↔背面液晶の切り替えを意識する事無くブラックアウトが避けれらることになります。よく出来ている。。。

てつもなくきれいなEVFと倍率変更

 上記ので書いてしまった部分がありますが、S1のファインダーはOVFと見まがう美しさです。とにかくファインダーを覗くことが楽しいのです。背面液晶とは比べ物にならない高精細な像で常に4Kモニタで被写体を覗いている感覚です。

 アイポイントも適度に長く、眼鏡をしていても特に四隅が欠けることは無いですが、S1にはボタン一つでファインダー倍率を変更できる機構が備わっています。眼鏡をかけていても安心して設定変更で倍率を変えられるのは便利です。

 

てなわけで力尽きたのでまた次回。。。

次回予告

手振れ補正・手振れスコープ

残念な点・ここがダメだよ?S1

改善を望む点

大きさについての考察

LUMIX DC-S1 ボディ

LUMIX DC-S1 ボディ