「カメラのキタムラなんばCity店」は2020年1月31日にリニューアルオープンしたピカピカの店舗です。このお店は以前何度か伺ったことがあるのですが、品揃えがとにかく豊富で、おそらく全国のキタムラの中ではトップなのでは無いかと思います。
最近はWEBで買い物をすることが多いですが、カメラを買う時はやはり実店舗で見て買うのが一番安心できると思います。
で、リニューアル当日に早速お邪魔してきたので写真と共にレポートしたいと思います。(撮影に関しては事前に確認してOKとの事でした。)
- 店舗の雰囲気
- 新品カメラ・レンズコーナー
- 中古カメラ・レンズコーナー
- 写真プリントコーナー
- 証明写真スタジオ
- ライカコーナー
- ドローン・ジンバルコーナー&イベントサークル
- フォトライフ、ムービーライフ提案型の店舗
店舗の雰囲気
以前のキタムラなんばシティ店は品揃えは多かったものの雑然とした感じがあったのですが、なんとも居心地の良い空間になっています。右奥が「カメラ博物館」さながらのオールドカメラの展示がされていますが、このショーケースが表からも裏からも見える展示になってるため、空間の広がりを感じる店内になっていると思います。
店舗の入り口近くには新品のカメラコーナー奥にはフォトブックのサンプルやデジカメプリントの注文機があります。プリントの注文が落ち着いた雰囲気でできるのは凄く良いです。入口付近にある店舗が多いですが、あれは凄く落ち着かないので私はかなり苦手です。その点、この店舗はゆっくり座ってオーダーすることが可能になっています。
新品カメラ・レンズコーナー
まずは店舗に入ると左側に位置するのがこの新品カメラ、レンズコーナーです。コンデジから一眼、ビデオカメラが置いていますが、中でも試写するための大型のジオラマがあるのが特徴です。
大型店舗のカメラコーナーにいっても、いつもテストする被写体に困りますが、これだとAFの追従などをテストすることができます。実フィールドとは距離間が異なりますが、こういうのがあるのと無いのでは全然違います。少なくともAFの相対評価やファインダーの見え方などはしっかり分かります。
尚、ジオラマの端にあるボタンを押すと、飛行機は飛び電車が走ります。これ、家族で行ってお子さんにボタンを押させてあげると凄く喜ぶと思います。そしてそんな喜ぶ子供の笑顔を撮ってあげると「このカメラこんなにいい写真撮れるんだ!」と言って奥様にカメラを買う許可を貰えるという寸法かもしれません。(この展示考えた人やるな。。勝手な想像ですが。)
中古カメラ・レンズコーナー
個人的に、ここは釘付けポイントです。とにかく、展示在庫が豊富なので長時間見ているとお財布の中身がヤバい事になります。ボディもレンズも豊富で綺麗に陳列されていました。
特に下の写真の様なフィルタの類ですが、中古でかなりの数が揃っています。特に105mmのフィルタなんて高くて躊躇してしまいますが、ほぼ全てのサイズのフィルタの中古品があったりします。中古品の買取が多いキタムラだからこそなのでしょうね。
また、長玉の中古品も結構展示されています。中にはペンタックス67の800mmF4などというバカでかいレンズが展示されていたりします。(結構異様な光景。。。)
写真プリントコーナー
キタムラのフォトブックのサンプルがこのエリアでゆっくり確認できます。特に300人に登るインスタグラマーとコラボした多くのフォトブック作品や通常のお店のサンプルを見ているだけで楽しいです。フォトブックを作りたいって方は、ここに行って、センスの良い方のアイデアを参考にするのもいいかと思います。
私も年に数回はフォトブックを作るので次回はここでサンプルを見て、発注させてもらおうかなと思います。今回は時間が無かったのであまり中まで見る事ができませんでしたが、フォトブックの作り方に関する本もさりげなく置かれていて、フォトライフに対する提案の上手さが光ります。
また、上でも書いた通り、このコーナーは奥のゆったりとしたスペースにありますのですごく集中してブックを参照したりプリント作業することが可能です。ほとんどのカメラショップでは入り口にあるプリント注文機ですが、この店舗の大きな特徴が「プリント注文機が奥にある点」だと思います。
証明写真スタジオ
証明写真スタジオもフロアには完備されています。予約不要で飛び込みで撮影できるとの事です。次回行くことがあったら内部を見学させて頂こうと思います。
中は確認していませんが、パウダールームも完備されているのがフロアマップから分かります。
ライカコーナー
店舗の右奥で異彩を放つコーナーがあります。それがライカコーナーです。ライカ直営のライカブティックが入りにくい、敷居が高い!って方もここなら大丈夫。雰囲気は高級感がアリアリですが、通常の店内に仕切りがあるだけなので、ここなら入っても大丈夫です。ここ中古コーナーの横にあるので余計に入りやすいんですよね。そして、ここの値段で十分感覚を麻痺させた後に、再び中古カメラコーナーに行くと。。。そう、不思議とどのボディ、レンズも「スゲー安い!」となります。(このレイアウト考えた人は商売上手い。。。)
ドローン・ジンバルコーナー&イベントサークル
個人的に、ここは楽しみにしていたコーナーです。実質的には今現在は動画コーナーになっています。大型家電量販店は意外と動画の展示はトータルソリューションが出来ていない店舗が多く、ジンバルならジンバルだけでまとめてレイアウトしたりしている店舗が多いのですが、ここはちょっと違います。
今回は縁あって映像の作例で提供をさせて頂きました。お声がけ頂き感謝しております。この場をお借りして感謝申し上げます。立ち寄った方は是非ご覧くださいm(__)m
一般の人があまり触れることが無いジンバルやマイク、ドローンも力を入れて展示している事がわかります。ジンバルは不慣れな方がペイロードが無い状態で電源を入れてしまいかねないので、なんらかのカメラなりオモリを付けておいた方がよいかもしれません。ひょっとすると自分で持ち込んだカメラやスマホをセットして試してねという展示なのかもしれません。
しかし、これだけ動画に展示の面積を割くとは思ってもみませんでした。ちょっと驚きです。
フォトライフ、ムービーライフ提案型の店舗
通販全盛の世の中でモノだけを売るという実店舗は存在意義が薄くなってきています。物から事へ消費の観点は変化しています。モノを売るより体験を売る世の中ですし、そうやっていかなければお店はネットに飲み込まれる一方だと思います。
そんな中で、この店舗はカメラの購入からアプトプットまでを提案できる数少ないフォトライフ、ムービーライフ提案型の店舗なのでは無いかと思います。
たとえば、コーナーによっては商品と商品の間に本が置かれています。こうやって機材を使うといいよという使いこなすための提案のスタンスがここにも現れています。普通の店舗だと書籍コーナーが別でまとめて置くのが一般ですが、この店舗はそうでは無いようです。本やフォトブックのサンプルの配置も工夫がされています。
カメラを買った先のカメラで何をしたいか、という観点でブックが分類されている点からもそのスタンスが現れていると感じました。
カメラを売るだけではなく、その先にあるカメラを使った先にある楽しさを紹介するという使命がこの店舗には課せられている様な気がしています。そのためにリニューアルしたのだと。
ここにいると、あっという間に時間がなくなります。楽しい店舗なのでお近くの方は是非行ってみるとよいと思います。