最近WEB広告でよく見かけるようになったAI処理によるアップコン処理についてちょっと試してみました。
試したソフトはTopaz Labs. のGigapixel AIというもの。
とりあえずWindows版の試用版がダウンロードできるので試してみました。
このソフトに関してはあのCinema5Dも以前記事にしていたので少し気になっていました。
公式ビデオ
一応公式ビデオを貼っておきます。
以前から、この手のやつはうまくいった処理(カット)だけ、デモ映像にしてるやつが多いし、多くの「魔法の杖」ソフトには結構騙されてきた人も多いと思います。
魔法の様なワープスタビライザーや、超絶綺麗に出来ているフレーム補間とかそういうやつは映像を重箱の隅をつつくような見方をしなければスマホで鑑賞する分には結構イケてるやつも多いと思います。
でも、実際大画面で見るとほぼその手のソフトはダメダメです。
なので、今回も期待せず試してみます。(尚、本記事は案件でもなんでもないです)
ダウンロード&インストール
ここのサイトからメールアドレスを登録して、送られてくるメールのパスワードを使ってサイトにログインします。
https://topazlabs.com/downloads/より
でダウンロードしたこれをインストールします。
あっけなくインストールが完了してアプリを探しましたがよくわからん。。。とおもったら、どうもこのツールは動画ファイルを右クリックしてアップコンの解像度を選ぶというだけの簡単操作の様です。(他にもコマンドベースでサーバにアップロードしてクラウド処理をさせるという方法もありますが、今回は自前のPCで実行するやり方を紹介します。)
実行!
いや、単に右クリックで4Kって押しただけ。元のソースは1280x720のHD画質のものを高解像度にしてみます。
で、しばらく待ってると処理が始まります。
とりあえず、処理中は右にAI処理後のアップコン映像が拡大表示されるので、それを眺めています。
結構自然にアップコンされているっぽいですが、たまに「??」てのもあります。まあ拡大表示なので、通常鑑賞するのは問題ないレベルかもしれません。
以下は処理中の画像ですが、2分のHD素材で約2時間かかるという激重処理です。
うーん、相当CPUなりGPUが頑張っているんだろうとタスクマネージャーを覗いてみます。
うーん、全然CPUもGPUも遊んどるがな。。。もしかしたら有効に処理する方法があるのかもしれませんが、よくわからん。。。とりあえず処理が終わるまでこのブログを書いて待ちます。
変換を試みたオリジナル映像
一応何をアップコンしたかというと、オリジナルの映像を示します。
余談ですが、実はこの映像、完パケ後に素材もろともディスククラッシュの事故があり、全てのデータを失っています。。。。。
残っているのはYoutube上のデータのみ。でも制作者権限でダウンロードできるのはHD(1280x720)画質までなんです。なのでYoutube上で見れる映像よりもかなり劣化したものをダウンロードして変換しています。
HD vs AI処理による4K映像
てなわけで、ここまで書いたところで処理が完了したので早速Youtubeに公開します。左が劣化ソースの1280x720 右が4Kにアップコンしたものを並べて見ます。
どうすかね。ここで提灯記事なら「スゲー」とかなるんでしょうけど。。。おそらく4Kバリバリの解像度までは正直出てないかなという感想です。設定とかあるのかもしれないので、もうちょっと試してみます。なにせ、ファーストトライアルなので正直まだわかりません。
が、意外と自然かもしれん。。。というのが第一印象。確かに拡大してみると変なアーチファクトが所々に発生しているんですが、さらりと見ると割と大画面で見ても悪くない印象です。
特に、床のテクスチャーが左だと全くないのに対して、それっぽいテクスチャを当ててきている印象です。
いろいろ相性がありそうなので、もうちょっと試してみますが、フリーでトライアル出来るので試してみては如何でしょうか。