さて少しずつ詳細が明らかになってきたEOS R5
なぜ情報をここまで小出しにするのか?ってのはありますが、今回発表になっているスペックと、記録データレート予想について記載したいと思います。
本日発表された内容
本日更新されたメーカーページは下記になります。なんとなくですが、S1HのRAWアップデートに意図的にぶつけて発表してきたと言う気がしないでもありませんけど。
・8K30pRAW撮影記録可能
・4K120p記録可能
あとは5軸手振れ補正とかもありましたけど、注目すべきはこの2点になります。
尚、以前私はEOS R5について何度か記事を書いてますので、併せてご覧いただけると幸いです。
しかし4K120pと8KRAW記録ってのは驚きです。あとはボディの値段次第ですが、家にEFレンズも何本かあるので一台行ってしまおうかなと言う気持ちになります。オイオイ。。
てなわけで、ざっとネットみた感じで多くの人が思っているであろう疑問点について私なりの推測を書いてみたいと思います。例によって外れるケースがありますのでそこは先に謝っておきます。m(__)m
4K120pはクロップなのか?
個人的には4K120pが気になりますが、これはクロップで実現されるのか、それともビニングでのフル画角で実現されるのかと言うのが非常に気になるポイントです。
なんとなくですが、2倍クロップっぽいかも?と予想しています。ビット深度が同じで普通にデジタル処理するとセンサー読み出しレートから考えて1/4画角まで落とさないと実現できないのでは?と言う気がします。でも少々クロップになったとしても4Kで120pは撮りたいですよねぇ。羨ましいぞEOS R5
8KRAWでどのくらい記録できるのか?
1DX MarkⅢの5.5K60pのセンサ読出しデータレートは12Bit処理だとして10.57Gbps
それに対してEOS R5が
7680x4320内部12bit処理だとして30pセンサ読出しは11.11Gbps
(7680x4320*12*29.97/1024/1024/1024=11.11Gbpsと言う計算)
つまり1DX MarkIIIの5.5KRAWよりも1.05倍のビットレートで内部処理がされると推測します。
仮にこの内部処理のビットレートがRAW記録の圧縮率が同じだと仮定するとRAW撮影時に1GBを消費する時間が算出できます。(あくまで予想ですが、時間方向に圧縮していなRAWなので大きくは外れていないかなと。自信はないですが)
下記に記載した様に1DX MarkⅢの5.5K60pの記録レートは約2600Mbpsです。
これの1.05倍を8K30pに相当すると仮定します。つまり2730Mpsです。1秒間に341MByteを消費する計算ですので
1GByteのメモリを消費する時間は3秒
256GByteのメモリをフルに消費するまでの時間は13分弱
結構強烈なデータレートと言えます。SIGMAfpでのCinemaDNG記録もかなりメディアコストがかかる状態でしたが、更に上を行く事になります。
(尚、そもそも連続で何分撮れるのか、熱で止まらないかなどの情報はまだ無い様です。)
大きなデータとなりますが、メディアコストを払ってでもRAWで撮りたいと言う人にはもちろん意味がある事です。一方よくわからんが「日々のビデオブログをRAWで撮ってやるウェーイ」と言う方にはパケ死的な感が正直あります。スペック重視で買う方もおそらくハンドリングは難しいデータレートだと思います。
ネットをみていると8KRAW動画が撮れるから買う!って言う人の書き込みを良く見受けられますが、結構ヤバいメディアコストになるので注意しましょう。尚、このデータレートが仮に正しいとすると
4TByteで3.4時間
となります。なので、このデータが扱える人は結構限られていると思います。個人的には扱ってみたいけど、いろいろ考えるとこのデータレートでのRAW運用は恐ろしい...
てなわけで、実際の所、全てをRAWで撮るのはかなり後処理的には厳しいので、H.265のIPB圧縮が8Kフォーマットで出力できるのか?と言う点が個人的に注目しています。
なぜなら、1DXは5.5K記録はRAWのみでALL-I及びIPB記録は4Kにダウンコンされる仕様になってしまっているからです。センサー読み出しは約5.5Kからの生成であるためTrue4Kの解像度は担保されますが、あとで4K切り出しをするには5.5KRAW撮影が必要になってしまうからです。
果たして4K以上のフォーマットでIPB記録が出来るのか気になるところです。
8KRAWはCanon以外のソフトで現像できるのか?
これに関してはデファクトのDaVinciやAdobe Premiere次第ですが、少なくともCinema RAW Liteがネイティブ現像に対応していない事を考えると、ちょっと厳しいかもしれません。そもそもR5のRAWがCinema RAW Liteかどうかも分からないですけど。なのでRAWで撮ったデータはワークフローにDPPを組み込む必要があるかと思います。
あとは、このボディがいつ登場するのか、無制限記録ができるのか?価格は幾らなのか?ってのが気になる所ですよね。妄想は尽きません。
就寝前のブログ更新でした。ではでは〜
筆者:SUMIZOON
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