QooCam StudioがV2.1.0.6にアップデートされました。
QooCamとはなんぞやという方はこちらをどうぞ。
QooCam StudioはQooCamで撮影したデータを一般的なVR素材に変換(ステッチング)するソフトだと思ってください。正確にはエクイレクタングラーという一般的なVR方式に変換を行います。当然スマホでも同処理は行えますが、8Kの解像度での変換はPCでのみ行える仕様となっています。(スマホは4Kまでなはず。)
尚、QooCam StudioVer2以降はレンダリング時はH.265がデフォルトの設定となっています。
V2.1.0.6_Only Win2020-05-14リリースノート
アップデートの中身は下記の通り。
3. 中国語と日本語対応
5. レンダリングする速度向上
6. ソフトウェアの安定性向上
7. 4K映像のUI(ユーザインターフェース)表示問題を最適化
8. mov形式のビデオが360ビデオとして認識されなかった問題を修正
9. 出力したビデオの長さが2分を超えると、音声を失う問題の修正
10. 4Kの H264ビデオを出力するときに、画面が緑になってしまう問題を修正
11. その他バグフィックス
QooCamStudioVer2でのビットレートは?
H.264エンコード/ビットレート:高設定で概ね120Mbps
尚、H.264でエンコードする場合は4K以上の素材の場合はビットレートが十分ではないという警告がでます。とは言えエンコードは可能です。ただし、レンダリングはH.265の方が上ですのでストレージ容量とそのあとの編集処理に課題が無ければH.265での書き出しをおすすめします。
エンコード(ステッチング処理&書き出し)時間の比較
H.265とH.264でのそれぞれの設定での書き出し時間を調べてみました。素材は8K30pの25秒のクリップになります。
H.265 10bit(8K30p書き出し)
Stabilization/Bitrate
|
SuperSteady/High
|
|||
フリンジ除去/div>
|
有り
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無し
|
有り
|
有り
|
色補正
|
有り
|
有り
|
無し
|
有り
|
オプティカルフロー
|
有り
|
有り
|
有り
|
無し
|
エンコード時間
|
1:28
|
1:07
|
1:25
|
1:17
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H.264 10bit(8K30p書き出し)
Stabilization/Bitrate
|
SuperSteady/High
|
|||
フリンジ除去
|
有り
|
無し
|
有り
|
有り
|
色補正
|
有り
|
有り
|
無し
|
有り
|
オプティカルフロー
|
有り
|
有り
|
有り
|
無し
|
エンコード時間
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2:05
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1:38
|
2:04
|
2:00
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環境:Corei9 9900K / NVIDIA RTX2060Super
書き出しに関しては、H.265の方が1分20秒程度であり処理が速いという結果になります。これはおそらく、8K30pの元素材がH.265 10bitであることに関係しているのかもしれません。ステッチングに要するメモリもH.265の方が少なくて済んでいます。また、それぞれ設定を変えてステッチングに要する時間を調べてみましたがフリンジ除去にCPUパワーを要する様です。
とは言え、特にフリンジが気になるケースも稀なので、私の場合は最近はH.265フリンジ除去無しで書き出す様にしています。
尚、実際に使うときはオプティカルフロー処理は必須になります。このオプティカルフローという言葉は、一般のNLE上ではフレーム補完の機能として捉えられていますが、QooCamStudioでは前面/背面レンズ境界のステッチング処理を高精度に行うか否かのオンオフとして捉えてください。この機能をオフしたままですと、レンズ(センサー)の境界がはっきり分かってしまう事になります。なので必ずONで使うのが普通です。
ついでに紹介させて頂くと、以前私が撮った動画をメーカーオフィシャルのデモ映像として一部ご使用いただいております。いきなりトップで使われるとは思ってなかったのでちょっとうれしい限り^^;
筆者:SUMIZOON
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