とあるビデオグラファーの備忘録的ブログ

ビデオグラファーsumizoonのブログ 一眼動画に関する機材や撮影方法を中心に情報を発信していきます。

LUMIX G100が国内発表された。

LUMIX G100がようやく国内発表されました。

このカメラに関しては、友人のギュイーン徳川さんが既にレビュー動画を公開していますのでご覧になった方も多いかと思います。(コレね↓)

いちばんはじめのLUMIX - Panasonic LUMIX DC-G100ハンズオン!YouTuber向け2大新機能紹介【動チェク!】

 余談ですが、ギュイーンさんはついにメーカー提供を受けての初レビューとなっています。ついにパナチューバーがここまで来たかと感慨深く思います。そして自分の事の様に嬉しく思います。

ついに登場したYoutube用カメラG100の概要

型番のG100Vという「V」から分かるように明らかにVideo Bloggerをターゲットにした製品です。ざっと概要を書いておきます。

https://panasonic.jp/dc/products/g_series/g100/top/img/g100_top_mv_pc.jpg

https://panasonic.jp/dc/products/g_series/g100.html

 

・レンズ交換式マイクロフォーサーズカメラ(ミラーレス一眼カメラ)

・20.3Mフォーサーズセンサ

・トライポッドグリップ

・5軸ハイブリッド手ブレ補正(電子手ブレ補正:E.I.S.)

・外寸 115.6mm x 82.5mm x 54.2mm

・本体重量345g(バッテリー、メモリカード含む)

 ギュイーンさんの動画を見てわかるようにとにかく小さいです。あのLUMIX GM1ほどではないですが、一眼カメラとしては驚くほど小さいと言えます。

https://panasonic.jp/dc/products/g_series/g100/vlog/img/g100_vlog_img08.jpg

https://panasonic.jp/dc/products/g_series/g100/vlog.html

 そして今までのカメラに無かったウリが

・臨場感ある音声記録(Featuring OZO Audio from Nokia

 が可能な点であると思います。と言っても私は録音に関しては全く分からないのでこれがどこまで凄いのかいまいちピンと来ませんでしたが、ギュイーンさんの動画をヘッドフォンで聞くと「なるほどねぇ~」となります。

 LUMX G100には3つのマイクが内蔵されていて高品質の録音が可能になっている様です。被写体の声を追跡し続ける音声追跡モードも搭載されており、これは顔認識オートフォーカスとリンクしているとの事です。また、どうしても外部マイクが使いたい方のために3.5mmのマイク入力も搭載されています。

そもそもG99の後継機種ではない

 型番から考えてG100はG99の後継かと思われる方もおられるかと思いますが、まったく別物です。G99もどちらかというとYoutuber向けの要素がありましたが、そもそも形や重さ、手振れ補正の方式変更など、G99の流れを汲んだものでは無いという印象です。

 外に手軽に持ち出して難しい事を考えずにビデオブログを撮ってねというスタンスのカメラです。

 

 

ややこしいがV-Log LでVlogが撮れる。

 V-Log LとVlogややこしいですね。。。前者は収録時のガンマ(色味やトーンだと思ってください)後者はビデオブログを指します。

 V-Log Lは名機GH4に初めて搭載されたパナソニックV-Log直系のLogガンマです。GH5ではオプションライセンスを購入することで10BitのV-Log L撮影が可能ですが、こちらのG100は8bit収録ではありますが、V-Log撮影が標準で撮影可能になっています。

 いわゆる後処理で色味を変更しやすいトーンとなっており、最近の動画を重視した多くのカメラに搭載されています。

 色味を触りやすいと書きましたが、Log撮影の最大のメリットは通常撮影よりも広いダイナミックレンジで収録することがLogのメリットの一つです。というか最大のメリットだと思います。

 色やトーンに拘ったビデオブログを作りたいという方や、カラーグレーディングを始める最初の一台として面白い機種だと思います。

 S1/S1Hに採用されている10bit V-Logへの道が続いていますのでここをとっかかりにして「沼」にハマっていくのも良いかと思います。思わば私もGH4のV-Log L(8bit)が初めて本格的に運用したLogガンマでした。

 

あの赤枠表示がついにS1H以外に搭載された

 おそらく一眼動画を撮っている人全てが欲しいと思っていた機能。

「REC中の赤枠表示」がついにS1H以外に搭載されました。これでうっかりRECを押していなかったとか、RECの停止と開始が逆になってしまう「逆タリー」を大幅に低減させることが可能です。

https://panasonic.jp/dc/products/g_series/g100/function/img/g100_function_img03.jpg

https://panasonic.jp/dc/products/g_series/g100/function.html

 てかGH5とかにもファームアップで対応してほしい。

撮影の世界に没入できる、大型・高精細ファインダー

 ビデオブログ向けの製品なのですが、高精細ファインダーが搭載されています。これおそらくめちゃめちゃ見やすいファインダーだと思われます。というか必要だったのか?という疑問すらあるファインダーですけど、明るい中で写真を撮るという方には必須な機能です。ビデオブログ向けといいながら、写真も撮ってねというスタンスなのでしょう。

https://panasonic.jp/dc/products/g_series/g100/function/img/g100_function_img04.jpg

https://panasonic.jp/dc/products/g_series/g100/function.html

SNS連携を考えた機能

スマートフォン転送ボタン

スマートフォンに転送するためのボタンが専用に配置されています。

https://panasonic.jp/dc/products/g_series/g100/operability/img/g100_operability_img03.jpg

https://panasonic.jp/dc/products/g_series/g100/operability.html

 

縦撮り転送機能

https://panasonic.jp/dc/products/g_series/g100/cooperation/img/g100_cooperation_img01.jpg

https://panasonic.jp/dc/products/g_series/g100/cooperation.html

 縦位置で撮った動画は縦位置としてスマートフォンに転送されるようになっているとの事です。インスタやTikTokFacebookでは縦位置動画が一般的になっているのでこれは嬉しい機能だと思います。

 とにかく今後無視できない縦位置動画の流れに乗ったミラーレスカメラだという認識です。

発売は8月下旬

 なぜに海外発表からこれだけ時間をおいての国内発表なのかというのが少し疑問ではありますが、発売時期が8月下旬ということからも一カ月前の発表が丁度良かったのかもしれません。Amazonでは発売日が8/20になっています。

作例

写真家の上田晃司さんによる作例が公開されていますので、引用させて頂きます。

 

LUMIX G100 Vlog 上田晃司『Life as a Photographer』 【パナソニック公式】

 

感想

縦位置動画

 いや、使ってもいないので、感想なんて書けないですが、縦動画を労せずSNSに即アップできるならちょっと面白い使い方ができるかもしれません。スチルから動画撮影に興味を持たれた方の中には動画のいわゆる「横縛り」に戸惑ったという方も多いかと思います。縦で表現したいものというのは結構あるものですが、動画は基本横縛り。。。(まぁ別に縦で撮るというのは従来からできなくは無かったと思いますが、縦転送ってのは私の知る限り初めてです。)

 これがインスタグラムやfacebookとどんな感じでアップできるのかというのは興味が有るところです。

 

手振れ補正

 また、明らかに軽量化を意識しているのだと思いますが、機械式のボディ内手振れ補正を捨てて敢えて電子ブレ補正にしている点は実際の効きがどうなのかが興味あるところです。また、レンズによって異なるという手振れ補正時のクロップ倍率も実際の所どうなのかというのも今後出てくるであろう様々なレビューに注目してみたいと思います。 

 尚、手ブレ補正を使わない時でも4Kの場合は12-32mmのレンズでワイド端で撮影した場合にはフルサイズ換算30mmになるとの事です。なので4Kで歩きながら自撮りしたいという方は8-18mmを使うのがよいのかもしれませんが、このボディの小ささがスポイルされてしまいます。

 

記録時間

 何かとホットな記録時間の話ですが、4Kは10分という制限がかかっています。また、フルHDでは29分59秒という縛りがあります。おそらくフルHDでは録画停止後にREC開始すれば普通に撮れるとは思いますが、連続記録の時間制限があるというのはちょっと残念な点ではあります。まぁこれでライブ撮影とかはしないとは思うけど、話好きな人が自宅でYoutube動画を撮るという場合は短いケースがあるかもしれません。

総評

 どちらかというと4K動画で撮ってねというカメラでななく、フルHDで撮って気軽にアップしてねというスタンスのカメラであるという認識です。

 映像作品をガチで撮るというよりも日常を動画で記録するというカメラなのだと思います。

 SONYのZV-1との最大の違いは、このカメラがミラーレスカメラである点です。 明るい単焦点を使って撮影するのであれば、スマホ動画とは一線を画す背景が光学的に美しくボケた映像が撮れると思います。とにかく難しい事を考えず綺麗に撮りたいという方は検討してみては以下でしょうか。手軽に一眼での動画撮影を始めたいという方にはうってつけの一台かもしれません。

 尚、私は自撮りはしない私ですが、一度ウチのノクチクロン

パナソニック 単焦点 中望遠レンズ マイクロフォーサーズ用 ライカ DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2 ASPH./POWER O.I.S. H-NS043

を使ってスナップ動画を撮ってみたらどうなるんだろうと、ちょっと想像してたら欲しくなってきました。。

 でも、USBはマイクロじゃなくてUSB-Cを採用して欲しかったなぁ。

 

筆者:SUMIZOON

 Facebookグループ一眼動画部主宰

 お陰様で登録者1500人突破

www.facebook.com

Youtubeチャンネル STUDIO SUMIZOON をアップしている人

f:id:sumizoon:20200713234902p:plain

よかったら是非チャンネル登録お願いします

お陰様で登録者1万人到達しましたm(_ _)m