とあるビデオグラファーの備忘録的ブログ

ビデオグラファーsumizoonのブログ 一眼動画に関する機材や撮影方法を中心に情報を発信していきます。

α7SIIIの噂でお腹いっぱい。。。。

 いやもう噂サイトはα7SIIIの噂で若干辟易してきた感があります。それだけページビューを稼ぎたいのか?と思えるほどあれやこれれやを書いている感。(と言いながらウチも書いているけどね。。。)

Alpha 7S III coming on July 28th 2020 | Sony

 中には明らかにExmor Rなのに「Exymos R 」と言う記載で、どう考えてもそれは違うやろ?と言うものもあったり、まぁいいんだけど。。。

www.sonyalpharumors.com

料理が出てくる前に噂でお腹いっぱい?

4K120p 16bitのRAW出力

 これ低速スチル読み出しの話で多分、現実的には無いでしょう。てかヒエラルキー崩壊どころの騒ぎじゃ無いと思う。。。

ボディ内手振れ補正が無い?

 普通に考えてあるでしょ?(と思う)Sony Alpha Rumorsに掲載されてるリーク写真が本当なら、そもそも左肩の4Kのロゴの下の文字って「SteadyShot INSIDE」よねぇどうみても。。

 一部には所謂VRカメラで採用されている「ジャイロ情報(カメラのブレ情報)」を録画時に映像と併せてメタデータとして記録する方式、後処理でこのブレをキャンセルする補正をする。という方式を採用するかも?と記載されています。(FX9も採用、ほとんどすべてのVRカメラが採用している方式)

www.sony.jp

 ただ、この方法はシャッター速度が1/30で撮影した場合などは不自然なブラーが発生してしまうという点と、後処理でクロップが発生してしまうという点があり、完璧なソリューションでは無いという認識です。

 とは言え、これが実現されると面白いかもしれません。OISと組み合わせてそれが可能なのかという点も気になります。

 果たして本当に手振れ補正が無いのかは非常にきになるところではあります。

 

https://www.sonyalpharumors.com/wp-content/uploads/2020/07/SonyA7sIII-SonyAlphaRumors.jpg

https://www.sonyalpharumors.com/first-leaked-image-of-the-new-sony-a7siii/

↓はα7RⅣです。

 

https://www.sony.jp/products/picture/ILCE-7RM4_top.jpg

https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-7RM4/

Dual ISOでは無い&ベース感度160

 ええと、物理法則に反しているのでは?おそらくベース感度を低く抑えつつ高感度撮影を伸ばす方法は、私の知る限りは光電変換のゲインを画素内で複数持つ、いわゆるDual ISOに相当する技術しか思い当たりません。もしかすると変換ゲインを3つ以上変えられると言う意味でDual ISOでは無いと言う意味なのか?

 ちなみにGH5Sのベース感度は320ですが、あれもDual ISOにて変換ゲインを意図的に下げる事で低感度側を担保しているはずです。と言うか最近のほとんどのセンサは高感度ベースで設計されつつ低感度を実現するために変換ゲインを下げられる様に設計されているはずです。

クアッドベイヤ

 クアッドベイヤに期待!とか騒がれていますが。。。。。

 これは私の憶測ですが、某高感度で有名なミラーレスカメラも画素自体は総画素数48MPのクアッドベイヤなはずだと思っています。画素配列がクアッドなので当然ベイヤの1/4の相当の解像度で12MPとして使われていると言う認識です。当然ベイヤとして12MP相当なので感度は高いと言う認識です。

 なお、クアッドの本来の撮像駆動は、監視カメラ・スマホの様に画素毎の露出を変える様な使い方ですが、当該駆動はアーチファクトが諸々出るので、制作的な用途としては使えないと言う認識なのですがどうなんでしょう。

 クアッドは一眼として大きな恩恵を得られないと言う認識なのでなぜそこまでクアッドと言うのがもてはやされるのかが少々疑問。

α7SIIIとProResRAW

 てなわけで、噂サイトをみていると若干辟易して書いてきたわけですが、おそらくα7SIIIもATOMOSの外部レコーダと組み合わせてRAWが取得できると言う流れは私はアリだと思います。

・4K RAW出力は可能だが、4K120fpsのRAW出力に対応するかどうかは分からない。試してはいないが、16bit RAW出力と記載されている。

ファームウェアが対応していなかったのでRAW出力を試す機会はなかった。どうやらAtmosが同社製品のα7S III のHDMI信号対応に動いているようだ。

http://digicame-info.com/2020/07/7s-iii-13.html

 うーん、突っ込み所が多い文章(噂)です。そもそもAtmosじゃなくATOMOSです^^

そもそも16bit RAWで4K120p出したらそらガチの制作用Veniceとヒエラルキー崩壊です。と言うか、以前から書いている様に16bitRAWはスチルの低速読み出し時のスペックでしかあり得ない話だと思います。

 

 とはいえ、ATOMOSとの協業でProResRAW対応が進んでいるとするならば、これはこれで面白い事になりそうです。

 Nikon Z 6/Z 7や富士フイルム GFX100、ZCam E2シリーズ、SIGMA fp、Panasonic S1HがProResRAW対応(一部対応予定)と言う中でSONY α7シリーズがProResRAWに対応と言うのであればいろんな意味で大きい話です。

 ProResRAWも本格的に離陸すれば、DaVinci / Premiere ProをはじめとするNLEもいよいよネイティブで対応しなければならない状況になるのでは無いかと思います。

α7SIIIと.BRAW

 一方、気になるのはBlackmagicのVideoAssist12Gなどを使った.BRAW記録の可能性です。

 BlackmagicDesignも自社開発のRAW(.BRAW)のコーデックとしてのシェアは広げたいと言う思いはあるはず、と思っています。ProResRAWの勢力拡大は面白く無いはずです。

 ATOMOSがBlackmagicDesignからのドロップアウトメンバーで創設されたと言う話も聞きますし、両者は最大のライバル関係なのは間違い無いでしょう。

 ところがHDMIでの.BRAW記録に対応しているのは現状SIGMA fpくらい。(SDI経由での.BRAW記録ならもうちょっと機種が増えるけど)

 そもそも「HDMI出力でRAW」の先駆者であるNikon Zシリーズですら未だ対応できていない所をみると、HDMIでのRAW記録ってのは意外と各社技術的もしくは政治的障壁が大きいのかもしれません。そもそもNikonは対応しない方針なのかもしれんけど。

 話をα7SIIIに戻します。そもそも噂サイトにはHDMIのRAW出力の話に併記してProResRAWとは書いておらず、どこの外部レコーダーメーカーが動いているのかは正直どの噂サイトも確証が無いと思われます。

 もしかすると、BlackmagicDesignが、ATOMOSを抑えてα7SIII外部REC対応を最初に対応する可能性も否定はできないなぁと予想している次第です。

 諸々の答え合わせは7/29の昼なので楽しみに待とうと思います。

 

筆者:SUMIZOON

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