とあるビデオグラファーの備忘録的ブログ

ビデオグラファーsumizoonのブログ 一眼動画に関する機材や撮影方法を中心に情報を発信していきます。

CP+2021はオンライン開催という発表に思う事

このご時世、そうなると思ってはいたけど、残念ながらオンライン単独開催が決定してしまったCP+の話
下記CP+公式サイトでは既に正式なアナウンスがされています。

www.cpplus.jp

この中でpdfでこの件に関する説明がなされています。

CP+(シーピープラス)2021 オンライン単独開催へ変更のおしらせ

https://www.cpplus.jp/download/jp/2021_pr_201209j.pdf

 

当初は2021年2月25日(木)~2月28日(日)でパシフィコ横浜で行われる予定だったものです。2020年のCP+は新型コロナウィルスの影響で開催直前に中止になっており、今年も、まぁいろいろと状況が厳しくなってきている中での致し方ない決断だと思います。

とは言え、やっぱりこの手の展示会はオンラインじゃ絶対に楽しめない理由が数多くあります。2020年のCP+を除いて、この10年間大阪から毎回この開催を楽しみにしてきたのには展示会じゃないと味わえない多くの体験があるからです。

今回は、なぜオンラインじゃダメなのかについて書いてみたいと思います。別にこのご時世にリアル展示会をやってくれと言ってるわけではなく、今後コロナが解消したとしても、この手の展示会がオンライン開催の流れになる傾向になることを危惧しての事です。

CP+は同窓会だ

フォトキナが事実上の終了宣言された今、CP+ある意味最大のカメラ関連の展示会となります。てか、なるはずでした。会場には多くの写真好き・カメラ好きが集まり、むろん映像好きな人もこの日を楽しみにしていたと思います。
そして、そんな人たちが同じ場所に大量に集まるなんてイベントは他にはありません。当然事前に多くのカメラ・動画・写真で繋がっている人達と連絡を取って会場で会う事もこのCP+の楽しみです。その楽しみはオンラインでは味わえないものです。

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会場が終了してから喫茶店で同窓会の続きをするの図。そしてカメラ・写真・動画談義はこの後も続くのであった。

偶然ばったり知り合いに会って「元気だった?何してるの?」という話が突然始まることも私に限らずあちらこちらで見られる光景だと思います。

CP+は宝探し

ワタシも含めて「大手メーカーの展示には興味が無い」という人たちが多いと思います。ってのも大手メーカーの機材ってのは家電量販店に行ってしまえば触れる機材ばかりなので、CP+で触る意味ってはあまりありません。もちろんCP+で初お目見えの機材だと意味があるかもしれませんが、そういう場合はタッチアンドトライの大概待ち時間が凄い事になっているので、どうせ暫くしたらヨドバシカメラで触ればいいよね。という思考で結局新製品もその場で触るという事はほぼありません。
じゃあ、私の場合どうしているかと言うと「怪しい中華メーカー巡り」と「小規模ブース巡り」が展示を見るメインとなります。なんじゃこの機材!と思ってブースに立ち寄るのはいいけど、「日本語通じん。。。」というケースも少なくないですが、そこはスマホの翻訳ソフトとかを駆使してなんとかコミュニケーションを図って機材の説明をしてもらいます。思えば中華三脚が案外イケてるというのもCP+で初めて知った事実でした。

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そういやこのAndroidマイクロフォーサーズは日本では発売されなかったっけ。。

ついでに、名刺を置いていくと、後からウチの機材試してみない?という連絡が来たりするメーカーさんもあります。こういう流れは大手メーカーさんではまず無いと思います。

CP+は大手メーカー説明員さんとウダウダ話すのが楽しい

これもリアルCP+の醍醐味の一つでしょう。先ほど「大手メーカーの展示には興味がない」と書きましたが、反面「大手メーカーの説明員の話には興味がある」となります。とは言え、誰に話を聞いても良いわけではなく、各メーカーなら「この人」という目利きが必要です。(メーカーさん、失礼な話ですいませんm(__)m)

というのも、話を伺う限りかなり、この手の展示会は説明員さんの知識レベルにかなりばらつきがあります。この傾向は大手の方が強い傾向にあると感じます。大手メーカー程大量に人が集まるのでそれだけ人員を配置する→この日のために応援部隊を集結する→事前に軽い知識だけ入れとく。的な人が多い気がします。

じゃあどうやったらちゃんとした知識のある人に話が聞けるか?ですが、確実なのは事前にカメラ関係のWEBや雑誌記事で開発キーマンの顔を覚えておくことです。こういう事をかくと開発の人に敬遠されそうですが、今は多くのメディアで開発者インタビューを目にします。名前まで覚えておくと「ストーカーかよ!」と言われてしまうかもしれませんが、顔と記事を覚えておいて、「どこそこの記事に掲載されてた方ですよね~」と近づいて話を伺ってみるのも手かもしれません。(よく考えたらやっぱこの方法はキモイな。。。)メディアをチェックしてると大概のブースでは見たことある人が一人は居てます。(それどころか以前はSIGMAブースの山木社長が普通にいてましたっけ。)

当然、そういう方は持ち合わせている知識も多いです。当然、教えてくれないシークレットな情報は教えてくれないですが、各社カメラ開発に関する思想や今後の展望などを伺う事ができる数少ない機会です。当然、メーカーの人も熱心なユーザーから意見を吸い上げたいという思いもあるでしょうから、単なる教えてくれマンじゃなしに自分の意見を持って接すると話が盛り上がります。まぁあんましつこいと嫌われるし、なぜかメーカーの説明員に怒って説教するオジサンもいるのでそういう人にはならないように注意しましょう。(まぁ2021年は出来ないんですけどね)

結局オンラインじゃ全然おもろくない

少し前にInterBEEがオンラインで開催されました。一通りInterBEEオンラインのページを見ましたが正直な話、あまり面白くないものでした。InterBEEの関係者の方見てたらすいませんm(__)m

www.inter-bee.com


というのも一部のセミナーとかが後から見れるのはありがたいのですが、多くは普段のメーカーのホームページを見ている感覚と変わりがないからです。当然、メーカーさんとリアルタイムに言葉をやりとりすることもできません。「ここだけの話ですけど、A社さんの製品のここはダメですよね~」なんていうB社さんの裏話も聞く事ができません。もしかしたらCP+はここらへんがうまくオンライン化されているかもしれませんが、他のオンライン展示会を見る限りはあまり期待は出来ないと思っています。

で、結局人と人との繋がらない展示会は面白くないという事につきます。

小規模ブースや一部中華メーカーブースがなぜ面白いのか。それはそいうブースの説明員の熱量が凄いと感じる部分もあります。ウチの製品は安いけどこんなに凄いんだぜ!と直接聞くと「お、おう、それなら一度使ってみよか」と、それだけでソノ気になります。

そして冒頭にも書いた同窓会。これもカメラを通して繋がっている人との再会を楽しむ行為に他なりません。

CP+2022が大々的に開催される事を願っています。

おまけ

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個人的にはCP+2018でメーカーブースで自分の映像を提供させて頂く機会を頂いたのが驚きでした。その後この映像は全国の家電量販店で流れる事になりました。(今でも一部店舗では流れているっぽいです)

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その時に写真家の森脇先生に初めてお会いして頂いたバッチ。そしてこの時の事を覚えて頂いた上に先日大阪に来られた際に食事に誘って頂いた時の写真。これもCP+という場がなければ絶対に有り得ていないものです。

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今ではカメラYoutuberとして著名なギュイーンさんと飯食ってブースを回ったのもCP+の楽しい思い出。同じく当時Youtubeで有名になりつつあったアンソニーさんや老人と文学社のお二人に初めて出会ったのもこの場でした。

 

再来年こそは、カメラで繋がっている多くの人とこの場で再開したいと思います。その前にInterBEE2021をやってほしいぞ。 まずはそこでお会いしましょう。

 

筆者:SUMIZOON

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