さて、動画界隈が急に騒がしくなってきました。昨晩認証機関経由で噂になっているSIGMA fp LとSONY FX3の件です。
まぁSIMGA fp Lの方は動画撮影に向いたカメラなのかどうかは分かりませんが、SONY FX3は間違いなく制作カメラです。
ソニーFX3の画像。#噂 pic.twitter.com/bumC1NwmCA
— 軒下デジカメ情報局 (@nokishita_c) February 10, 2021
毎度、軒下デジカメ情報局から情報がリークされますが、むしろこの方が何者なのかが気になっています。^^; CIPAあたりの関係者なのか。。。いずれにせよ業界の情報がこれだけ事前入手できる人間は限られるはずでしょうし、どうやったらこんだけのリークをキャッチできるのかってのが少々不思議。メーカーが意図的にリークしていると言う可能性も無くはないケド。
尚、SIMGA fpの件に関しては、昨晩下記ブログの方に記載しましたので、そちらをご覧いただきたいと思います。
で、話は戻って2/11の午前になって出た噂が、上記FX3になります。いや噂でも何でもなくて、写真そのものがリークされてしまっています。
— 軒下デジカメ情報局 (@nokishita_c) February 10, 2021
FX3の写真からわかる情報
リークされているのはこの一枚だけなので、分からない部分も多いですが、妄想も含めて色々書いてみたいと思います。
①カスタムファンクションボタンが6つある。
右軍艦部に3つ、そして向かって右下に1つのファンクションボタンが確認できます。少なくとも6つのファンクションボタンがあることが分かりますが、4番、5番のファンクションの場所は同写真からは分かりません。(軍艦部の大きなボタンがファンクション3、4の可能性もありますけどね。)
3、4は左前面の可能性もありますしバックパネル側に振られている可能性もあります。そしてファンクションは6つよりも多い可能性もあるかと思います。
②1/4インチネジと思われる穴が4つ確認できる。
少なくとも軍艦部に3つ、レンズに向かって右側面に1つの1/4インチネジ穴が確認できます。底面には確実に1つは1/4インチ穴があるので、トータル5つの1/4インチネジ穴は確定します。グリップやら外部モニタやらEVFはケージ無しで取り付けができるかもしれませんが、なんだかんだでケージを使う人も多いと思います。とはいえケージも重量は結構あるし、なるべくゴテゴテしたくないと言う人には良いと思います。
③液晶パネル?付近に排気口らしきものが見える
S1HやSIGMA fpの様な排気口らしき穴が確認できます。空冷ファンが搭載されているかは不明ですが、ソニーのミラーレス一眼にはない冷却システムを搭載している可能性は高いと思います。
④EVFが無い
ここは少し残念なところ。動画撮影の場合EVFを使わないんじゃないの?と思われがちですが、昨今の手振れ補正の性能向上から私のスタイルでは手持ち撮影が増えており、その多くはEVFを使った撮影をしています。なのでEVFが無いのは屋外撮影では結構しんどいかなと。
とは言え、これは私のスタイルの話。他の動画カメラマンがそうとは限らないでしょうし、EVF無しはコストを下げる事に直結すると思いますので歓迎する声もあるかもしれません。おそらくEVFは「オプションを買って使ってね」と言うスタンスなのでしょう。
⑤タリーランプ
レンズに向かって右上部の軍幹部にあるのはタリーランプだと思われます。S1HやC70などでタリーランプが搭載されているカメラはありますが、FX3もタリーランプを搭載している様です。
⑥ズームレバーがある
いわゆるパワーズームをコントロールするためのW-Tレバーがレリーズ部にあります。もしかすると、動的に超解像ズームを使ってクロップファクタをコントロールするなどの操作ができて、このレバーが使えたりするかと。
⑦アルミ削り出しボディ?
想像ですが、このボディはアルミ削り出し&アルマイト加工ボディの様に思います。
またα7Cっぽい!と言う記事も見受けられますが、マウント部の比較からFX3のボディサイズはα7Cよりそこそこ大きいハズです。
あとは制作カメラなのにαの文字があるという点を指摘している方がおられる様ですが、FX6でも同様にαのマークはあります。そもそもFX6からαの技術との融合をうたっているのでFX6からソニーの制作用カメラとしても「α」が印字されています。
写真では分からない事項
センササイズ
いや、これはフルサイズですよね。そもそも中価格帯の制作用カメラはFSシリーズがある訳ですが、FXとわざわざ名称変更したのはフルサイズであることの主張のためだと思うので、FX3がSuper35だと言う可能性は低いんじゃ無いかと思います。
画素数
まぁ、私の勝手な推測なので話半分に聞いてくださいませ
何やら噂では8Kセンサで4Kはオーバーサンプリングだという噂が出ています。その場合はおそらく8Kは30pだと思いますが、これが正しいとするとフル画角4Kオーバーサンプリング時も30pだと思います(そりゃそうよね)。
で、高速化のためのアナログ画素混合時は最低4K60p(あるいはα1同様に10%クロップでの120p)を実現するものと思います。ただし、この場合は混合画素のため4Kの実解像度よりも限界解像度はかなり低くなるはずで、α7SIIIの4K60pや4K120pよりは画質が落ちるものと推測します。
一方でFX6やα7SIIIと同じセンサと同じと言う噂もあります。むしろこっちの方が現実的でしょう。FX6よりも下位機種のFX3の方が画素数が多いって言うのは少し疑問ですし
α7SIIIと同じ4K+センサの方が良いんじゃと言う気がするんですよね。
さらに個人的には水平画素数が5〜6Kのセンサであれば食指が伸びますが、わざわざこの機種のために新型センサ投入はしないでしょう。やっぱ4K120pですかね。
可変NDの有無
最近のSONYの制作用カメラには電子的に透過度が変わる液晶を使った可変NDフィルタが搭載されています。今回のFX3にコレが搭載されるのかと言うのは注目すべき点の一つです。後述のメカシャッターとの兼合いで可変NDかメカシャッターは何れか一方の選択肢なると思います。
→2021.2.14追記 可変NDは無いという噂有力の様です。この噂は外れて欲しいですが、やはりこの筐体だと可変NDを入れるのが無理という説が有力の様です。
メカシャッター
メカシャッターは無いんじゃないかなぁと思います。そもそもFX3はスチルカメラっぽいシネマカメラの位置付けですしね。とはいえ、このスタイルだとスチルを撮りたいと言う人は一定数いると思いますし、スチルユーザーを取り込める可能性が高いと思います。じゃあ、やっぱりメカシャッターが搭載されているのか?と思いたくなりますが、仮にα1譲りのDRAM積層&高速A/Dを積んでいるとするならメカシャッターがある必要は多くのケースで不要なハズです。α7SIIIと同じセンサだったと仮定した場合でも幕速は1/120なので結構速いです。
それに可変NDを搭載してしまうとメカシャッターフランジバックの18mmを実現する事は難しいと思いますので、総合的に見ても多分メカシャッターは無い可能性が高いかな思います。
あと、これは分かり次第記載しますがBIS(ボディ内手ブレ補正)が無い可能性が高いかもしれません。
価格
FX6の単体販売が72万円程度(税込)なので、これの半額であればいいなと思う反面、そんなに安く販売されるかな?と言う気もせんでもない。40万円くらい?
でもα1と同じセンサを搭載しているとすると、仮に40万円だったとしてもα1との価格差が凄い事になるんですよね。α1からEVFとメカシャッター、LANポートを取り除いて、可変NDを足した機種だとするとやっぱり40万円じゃ無理じゃ?と思わんでも無い。。
一方α7SIIIと同じセンサであるとすると、価格はもしかするとα7SIIIと同等かそれ以下の線もあるかもしれません。
まとめ
とにかく、この製品はハード的にBMPCCやSIGMA fp、S1Hなどの小型シネマカメラに対抗した製品だと思います。α7SIIIが上記の対抗機種だと思っていましたがこんな隠し球があるとは驚きましたし、個人的にも非常に気になる製品です。
今後明らかになるスペック次第ではありますが、α7SIIIよりむしろこっちの方が圧倒的に気になる製品です。
今後とも情報が更新されたらまたこちらの方であれこれ書いてみたいと思います。
追記
下記が正式発表後の記事になります。
筆者:SUMIZOON
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