少し前にPergerからサンプルを頂いて試している、Perger10mmF8 Fisheyeですが、ブログの方にちょっと書いてみたいと思います。
このレンズはPergearから発売されている激安の魚眼レンズです。下記の特徴となります。
・APS-C/MFTレンズ用
・焦点距離:10mm
・レンズ構成:4群5枚 EDレンズ3枚使用
・絞り:F8固定
・マニュアルフォーカス
・フォーカス範囲:30cm~∞
・重量:61g(MFT用筆者測定値)
・大きさ:ø55mmx10mm
・E/X/Z/MFTの各マウントに対応(4マウントラインナップ)
・価格:7900円(税込)
で、Youtubeにアップした作例動画(というかスチルをスライドショーにしただけですが)は下記になります。
スチル作例についての説明
マイクロフォーサーズに付けて撮影
先ずこのレンズはフィルタが付けられない(工夫すればいけると思うケド)ので、今回はスチルの作例を撮ってみました。久々にスチルばっかり撮ったので新鮮っちゃ新鮮でした。
今回提供頂いたのはマイクロフォーサーズマウントのものだったので、まずはLUMIX G100に付けて撮影をしました。
Pergear10mm F8 Fisheye + LUMIX G100
Pergear10mm F8 Fisheye + LUMIX G100
すげー解像感が高いという訳でもないですが、スナップ的にラフに撮るには十分だし、SNS用としては特に問題のないレベルで写ります。ただしこの10mm焦点距離はマイクロフォーサーズに付けると20mmとなるわけでして、ものすごく広角で撮れるかというとそういうわけでもありません。ちょっと魚眼っぽい広角レンズであって、このレンズの楽しさはAPS-Cに付けたときに発揮されるものだと思います。マイクロフォーサーズに付けて撮影するなら日常的なスナップ写真に使うのが楽しいのかもしれません。
Pergear10mm F8 Fisheye + LUMIX G100
そもそもF8で10mmという画角になると過焦点距離ってのはかなり近い所にありますので 数十センチ以内にピントを合わせる状態じゃなければ基本的にパンフォーカスで撮れます。一応フォーカスレバーが付いていて30cmまで寄れるのですが、かなりラフに撮り歩いていました。
Pergear10mm F8 Fisheye + LUMIX G100
Eマウント(APS-C)に付けて撮影
意外と知られていませんが、マイクロフォーサーズのマニュアルレンズはSONY Eマウントに変換して使う事が可能です。Eマウントの方がフランジバックが短いのでイメージサークルさえカバーしていればMFTレンズはEマウント(APS-C)に変換できます。
ただし、マウントアダプタの入手性は悪いです。(そもそもMFTレンズをEマウントに変換する需要ってほとんどないハズ。。。)とは言え、最近のAPS-C中華レンズはMFT用を買っておけばMFTもEマウントも使えてしまうのでMFTとEマウント両方を持っている人にとっては持ってて良いアイテムかもしれません。
(過去の経験ではレンズによってはオーバーインインフが足りずに無限遠が出ないケースもあります。NOKTON F0.95をEマウントで使っていた時も無限遠が出ずに難儀しました。そもそもアダプターの精度が怪しいんですが、今回のレンズは過焦点距離が短いのもあって問題なし。)
で、久々にNEX-5Nを引っ張り出してきて撮った写真をいくつか貼ります。いつのカメラやねん!という突っ込みを受けそうです。
Pergear10mm F8 Fisheye + NEX 5N
Pergear10mm F8 Fisheye + NEX 5N
Pergear10mm F8 Fisheye + NEX 5N
Pergear10mm F8 Fisheye + NEX 5N
お気づきの方も多いと思いますが、周辺がマゼンタ着色していることが分かります。ただ、いろいろ調べてみると、他の方の最新のAPS-Cカメラと組み合わせた作例を見る限りはこの症状がみられるケースは比較的少ないです。
ってことはNEX-5Nに採用されている16Mのセンサの入射角特性との相性がイマイチで、周辺がマゼンタ着色するという症状が出ます。ただし、現像時に結構誤魔化せるとは思います。
おそらく最新のカメラの入射角特性はだいぶ良くなっているので斜めに入ってくる光も波長の偏りなくセンサに入光するはずなので、最新のカメラをお使いの方はあまり気にする必要はないと思いますが、逆にレンズ自体のテレセン性はそんなに高くないと言えます。一度自分のカメラとマッチングした作例を探して見ることをお勧めしますが、古いカメラをお使いの方は特にご注意ください。
と、少し注意点を書きましたが、このレンズはAPS-Cで使った方が楽しめるレンズだと思います。APS-Cに付ければ35mm換算の15mmの超広角魚眼撮影が楽しめます。
見上げる様な大きな被写体、囲まれる構造物を撮る際には強烈なパースで撮るのが楽しくなる一本だと思います。
写りとしては決してシャープに写るというわけでもないですが、少なくともSNS用では高価な広角レンズと比較しても分からない状態の写真を撮ることは可能だと思います。
下記はEマウント用
下記はXマウント用
下記はMFTマウント用
下記はZマウント用
筆者:SUMIZOON
Facebookグループ一眼動画部主宰 お陰様でメンバー3000人到達間近
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