さて、LUMIX S5のBlackmagicRAW(.braw)収録が可能になって一カ月ほど経ちました。VideoAssist12G HDRを使う必要があるもののそれでもコンパクトなLUMIX S5で.brawが高解像度、高画質で撮れるメリットはDaVinci Resolveを常用している制作者には大きなメリットだと思います。
ここらへんのメリットに関してはもう少し詳しく述べたいと思いますのでもう少々お待ちいただければ幸いです。今回は夜な夜なこの.brawのリカバリ耐性に関して少し検証してみましたので紹介したいと思います。
RAWの一つのメリットは撮影後にWBや露出のリカバリ耐性という点は多くの方が理解している点かと思います。とは言え、今どきのLog素材もそれなりにリカバリ特性はあるわけで、実際の所どうなのか?という点に関して現時点での私の理解を少しだけ書いてみたいと思います。

少し余談ですが。。。
基本的には.braw素材においてもカラースペースをV-GamutにガンマをV-Logにすることで所謂H.264のV-Log素材と同じ感覚でRAW素材を弄る事が可能です。というかアレコレ弄ってみたけど結局これが自分にとっては目的の色味に最短で到達するため、最も使い易いという理由からこれを選んでいます。
私の様にH.264/265のV-Logグレーディングに慣れている方にとってはこの設定の方が良いかと思いますが、カラースペースをRec709に設定しても構わないですが、少し色味が異なっており色再現性の観点から少し私の中で釈然としない部分があるため現状はV-Gamut/V-Logを使用しています。

また、少し釈然としませんが、カラースペースはプロジェクト設定で規定されていますので、このカメラRAWにおける「カラースペース」の意図するものは.brawデータを「出力ガンマ」とセットでDaVinciにどう解釈させるかを決めるもの、という理解でいます。なのでタイムラインのカラースペースがRec709 Gamma2.4であればV-Gamutの色域のV-LogをタイムラインのRec709 Gamma2.4に割り当てるという挙動になるという理解をしています。というか、ここのカラースペースの定義に関する記述がマニュアルにもWEB上にもしっかりと記載されているドキュメントがありません。
現在の所色味に関してはV-Gamut/V-Logに設定していた方が無難という私個人の感想ですが、カラースペースをBlackmagic DesignガンマをBlackmagic Design Filmにしてもほぼ同じ感覚が得られます。
で、本題はここでは無く、リカバリー特性に関するものです。結果から書くと.brawの露出に関して実験した結果、H.264よりも圧倒的に精度が高くリカバリが効くと言えます。(まぁRAWなんだから当たり前っちゃ当たり前か。。。)

上図はH.264の標準露出を大幅に外して撮影し、それをオフセット補正のみでリカバーした結果です。
まぁ、もうちょっとこねくり回せば色味はマトモになるでしょうけど基本的にハイライトクリップ直前のデータなのでこねくり回してもきっちり色味が戻る事はないでしょう。
基本的のRAWではないデータはレベルを触ると色味が変わりますので例に漏れずこのデータも色味が変わっている事を示しています。V-Logのガンマはもともと素直なガンマカーブであるためトーンを弄っても大きく色味が変わる事は少ないですが、こと露出を大きく外した場合においてはその限りではありません。
それと、本来はオレンジのはずの右列の上から2番目のパッチとかは完全に緑になって破綻していますね。。。。
で、下記が同じ露出(+3EV)で撮影した.brawのデータ。どうも素材時点で少し露出が違う様にも見えますが、ISO/SS/F/被写体照度/被写体までの距離に関しては上と全く同じ状態で撮影しています。

更に-3EVで撮影して露出を適正に戻したものも下に貼っておきます。

ちなみに露出の補正はカメラRAWの露出設定で2.00と入力するだけです。同様に+3EVで撮影したものは-3.00として補正をしています。

その結果+3EVで撮影-3EV補正したものと-2EVで撮影、+2EV補正したものはほぼ同じ画になります。
まぁRAWなんだから当たり前と言えば当たり前なのですが、グレーディングを行う前にノーマルトーンを一発で出せるRAWの威力は大きいと言えます。
いままでグレーディングを始める前にノーマルを出すのにかけていた時間はなんだったの?といわんばかりです。
H.264ではグレーディングをスタートするまでの時間がかかっていたものに対して.brawだとその時間はほぼ必要ありませんのでよりクリエイティブな事に時間をじっくりかける事が可能になるのが私個人が感じている一番のメリットです。
まぁほかにもいろいろあるけどまた別の機会にでもお話できればと思います。
筆者:SUMIZOON
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