とあるビデオグラファーの備忘録的ブログ

ビデオグラファーsumizoonのブログ 一眼動画に関する機材や撮影方法を中心に情報を発信していきます。

ライブ配信界隈で話題のYoloLiv YoloBox Proとはなんぞや

少し前からツイッターを見ていてなんだコレ?と思っていた製品があります。というか、今現在既に結構話題の製品となっているYoloBox Proに関してです。

https://static.yololiv.com/yunxi/official/international-new/img/Pro-img2.e4f90d3.png

https://www.yololiv.com/site/yoloboxPro

この製品、端的に書くと
ハードウェアデコーダー+エンコーダー+ネットワーク環境+モニタリング機材
を一つに詰め込んだもの。

 

プロニュースで株式会社ヒマナイヌの川井拓也さんがレビューしているのでそちらをご覧いただくのがいいかなと思いますが、こちらでもYolobox Proについて書いてみたいと思います。

www.pronews.jp

Youtubeライブ配信事情

今現在多くのYoutubeライブ配信をしている人は下記のような構成だと思います。

スマホYoutubeのアプリでお手軽配信

②カメラ一台をHDMIキャプチャを使ってPCに接続 OBSなどを使って配信

③複数のカメラをHDMI/SDIでビデオスイッチャーに接続

 ビデオスイッチャーからの出力をPCに接続 OBSなどを使って配信

OBS: Open Broadcaster Software

 

更にはPCのソフトウェアエンコーダーを使わずにハードウェアのエンコードを使用するという方法があります。餅は餅屋としてPCには極力仕事をさせないハードウェアエンコーダーを使うのが業務で配信している方の一般的な形態だと思います。

(私は趣味なのでそこまでやらずに③で配信)

さらにRTP/RTSPサーバを立てられるようなカメラであればLAN経由でストリームデータを転送するとかその形態は実にさまざまです。さらに音声周りをどうするかとか考えだすと結構カオスな状態に陥ります。

まぁ、とにかくオペレーティング含めて小規模であっても結構面倒なんです。これが趣味で楽しんでやれる方ならいいんでしょうけど。。。

で、このYolo Boxはその面倒を解消してくれる製品かもしれん。

てなわけで、この製品についてみていきたいと思います。

YoloBox Proの概要/端子群

YoloBox Proはこれ一台でライブ配信を完結するというもの。「これ一台」を表現するのはちょっと語弊があるかもですが、PCのOBSの様な配信ソフトと、ハードウエアエンコーダー、スイッチャー、モニターを一個に詰め込んだ。という表現して差し支えないかと思います。YoloBox ProはYoloBoxの機能アップ版で、その違いに関して気になる方はここのページをどうぞ

分かりやすい説明動画の方をSYSTEM5さんの方でアップされてたので貼っておきます。

youtu.be

 

8インチ液晶:400nit

バッテリー内蔵:10000mAh

ネットワーク接続:有線LAN / WiFi 2.4G/5G

Cellularネットワーク対応:NanoSIMスロット

ビデオエンコードH.264 ビデオ入力は(540P/720P/1080Pに対応)

ネットワークプロトコルRTMP(S)

価格は税抜き15万円:YoloLiv YoloBox Pro ライブストリーミングエンコーダー

 

https://static.yololiv.com/yunxi/official/international-new/img/pro-techspec-1.c515a8d.png

https://www.yololiv.com/site/yoloboxPro-spec

HDIM入力 x 3、USB3.0ポート、LANポート、HDMI OUT x 1、USB TYPE-C、ヘッドフォン端子、マイク入力/LINE入力、電源端子(USB-C)
メーカーの端子表のまま転載すると下記の通り

https://static.yololiv.com/yunxi/official/international-new/img/peo-techspec-3.e5ef9c7.png

 

HDMI IN 1: Video input
HDMI IN 2: Video input
HDMI IN 3: Video input
④ USB IN: Video input (Please note in some usb webcams, only video can be captured.)
Ethernet: Connect to Internet by Ethernet cable
HDMI OUT: Video output
⑦ TYPE-C 3.0: A fully functional interface supports input
⑧ AUDIO OUT: Connect with 3.5mm monitor headphones
⑨ MIC IN: Mono, connect to microphone for recording
⑩ LINE IN: Stereo, connect to electric guitar or synthesizer
⑩ TYPE-C: Power connector

https://static.yololiv.com/yunxi/official/international-new/img/peo-techspec-4.c853721.png

 

⑫ 1/4" Screw Hole: Mount YoloBox Pro with camera
⑬ Insert SD card as video sources (video & PDF) & for recording
⑭ SIM Card Slot: Insert SIM Card to connect to Internet
⑮ Power Button: Turn on and turn off

 

①~③のHDMIは3系統で④はWEBカメラなどUSB-Video-Classに対応したカメラをそのまま受けられるというもの。⑤は有線を使って配信を行うためのLAN端子

⑦はYoloBoxで受けた映像ソースをUSB-Video-ClassとしてPC上にウェブカメラとして使う事も可能(下図にはファームアップで対応との記載あり)

⑬のSDカードから映像&PDFソースとして配信可能、また映像の記録が可能
⑭に関してはSIMスロットになっていて、携帯通信で配信も可能とする。

 

https://static.yololiv.com/yunxi/official/international-new/img/Pro-img3.8cd4559.jpg

コンセプトは一台でラクに配信する

有線、Wi-Fi、携帯通信網に接続できる状況で、映像ソース、音声ソースを入力すれば即、YoutubeFacebookなどに高度な配信が即可能です。必要なソースをSDカードに入れておいて映像やPDFを表示させることも可能。

PinPやスイッチング時のトランジションなども可能で概ね配信に必要な機能は全て揃っていると考えて良いかと思います。

面白い所ではスコアボードの表示や、試合時間の表示、キー合成など本機にPC要らずを狙っているものと思います。

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https://youtu.be/VnfSOM1ffDM

時代が求めたオールインワン配信機材

この2年でBlackmagicDesignのATEMシリーズなどビデオスイッチャーの爆発的な売れ行きは、多くの方の認識するところだと思いますが、この製品を飛び越えて多くの機能を取り込んでいます。これなら専属のオペレータが不要で、ある程度トレーニングすれば誰でも使える様になる製品と思います。

スイッチャー機能から、ハードウェアのデコーダー、エンコーダー、ネットワーク環境、モニタリング機材を一つ一つ揃えると15万では全然足りないはずなので、低コストにインテグレートされた環境で配信を行いたいという人にはぴったりな製品でしょう。

しかも、ファームアップで機能追加がされていくようですので、個人から企業のウェビナーなどでも多く使われていく製品になると思います。

購入は技適が通っている正規品を買わないと電波法違反になるのでご注意を。下記SYTEM5さんだと安心です。

YoloLiv YoloBox Pro ライブストリーミングエンコーダーshop.system5.jp

 

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筆者:SUMIZOON

Facebookグループ一眼動画部主宰 お陰様でメンバー4500人突破間近

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