とあるビデオグラファーの備忘録的ブログ

ビデオグラファーsumizoonのブログ 一眼動画に関する機材や撮影方法を中心に情報を発信していきます。

LUMIXアカデミー「ギュイーントクガワのエモい動画塾」に参加してきた

夏休み最後の日、大阪で行われた 動画配信講座】ギュイーントクガワのエモい動画塾vol.2[編集編]に参加してきました。

 動画配信講座】ギュイーントクガワのエモい動画塾vol.2[編集編]

周りからはアンタが受講するのってどうなのよ?と結構言われましたが、私は編集するうえにおいて割と構成やそのポリシーってのはかなり「ふわ~」っとしていて、体系立てて考えることをしていません(ある程度のカタは意識するけど)。なので自分とは違う現役クリエイターの方の生のセミナーを受けて少しでも普段とは違う角度で考え方をインプットしたいと考えていました。とは言え誰のセミナーでもよいかと考えているわけでもなく、自分の感覚にあった人のセミナーを受講したいと言うのもありました。

友人のギュイーン氏は動画の制作においては派手なエフェクトやトランジションを使わずに真っ当な内容で映像を見せる、Youtube上に存在する流行りに流されない数少ないクリエイターであり、その感覚は私の好みと一致します。

www.youtube.com

Youtubeを見ると、マスク&ぐるぐる&ぐわーっとした派手なトランジション、レタボ多用のシネマティック〇〇が流行る中で(別に悪いとは言ってない)、一貫して映像、音声、編集だけで勝負する同氏の映像の作りは軸のブレが無いのです。それはいつの時代も普遍的なものであり、いつの時代でも使えるいわば基本と言えるものです。

同氏と直接お会いしたのは2016年のCP+の時。当時は彼も私もメーカーに見向きもされない存在だったと思います。一部のコアな人を除いてその認知度は非常に低かったと思います。

それが6年後にはCP+のセミナーで同じテーマで登壇をご一緒するとは夢にも思いませんでしたが、特にギュイーン氏はメーカーの主催の常設セミナーに登壇するまで大きく飛躍していきました。まぁ、その活躍は今さら説明不要だわな。

そんな彼が一体どんな感じの話をするのかが興味があったので申し込みました。(私が関東在住だったらもっと早く受講してたと思うのですが。。)

それにセミナーで皆さんとワイワイやりたかったんですよね。受講生の中にはYoutubeや動画制作をはじめたての方から、数万人の立派なYoutubeリエータの方まで様々。その場にどんな人が集まるのかも興味津々。中には私がYoutubeTwitterで普段見てる方も結構いて、その人たちに会ってみたいというのもありました。(ミーハーですまぬ)

セミナーの内容

①編集の基本的な考え方、テクニックなどをレクチャー

②参加者の動画作品[5分以内]を上映、講師が各作品に対する改善点などをアドバイス

③講師のアドバイスを元に参加者が再編集(各自作業)

④編集し直した動画を上映、講師による簡単な講評

の流れで各1時間、トータル4時間の時間をたっぷり使ったセミナーとなっていました。

あまり詳細を書いてしまうとマズいと思いますので、ざっくり概要を記載したいと思います。

まず、①ですが、ギュイーンさんの直近に公開されてる動画を参考に、実際のタイムラインで何をやっているか、どういった構成をつくっているか、何に気を付けているかの説明とそれに対する質疑応答が1時間ほど行われました。

何気なく見ていたらまったく分からない多くの動画編集の裏側を、惜しげもなく披露されていました。質疑応答では細かいタイムラインに関する質問から構成の考え方や、実際の撮影現場の状況など多くの質問が出ていました。参加者の方々はみなさんは少しでも吸収しようというスタンスから、気軽な質問までこれまた様々。なんでもフランクに答えるギュイーンさんだからこと質問が止まらなかったのかなと思います。

セミナー前の事前課題

このセミナーを受講するにおいて一つの課題が出されました。それは「5分以内の動画」を予め作っておくこと。

②では参加者がそれぞれ映像を見せつつ、作った動画にギュイーンさんが改善点などをコメントするといった流れです。どれも、的確で「ああ、一回見ただけなのによく見れてるなぁ」と感心するコメントばかり。講師の経験が豊富なギュイーンさんならではです。というか、言葉選びが的確なんですよね。単なるクリエーターに留まらずちゃんと自分の感じた事を言語化できるその能力に関心した次第です。

ちなみに私が課題として提出した動画は下記。(普段全く投稿していないサブチャンネルに久々に投稿しました。。)

ビール片手にGH6の性能任せで撮影したものなので、素材もあんまし撮り切れてなくて「正直コレを課題として提出するのはどうなのよ」とは思ったのですが、編集してみるとそこそこの雰囲気に整ってきたのでそれを一応形にして当日に持参しました。

(余談ですが、前日の晩に完成させたのでホントに小学校の夏休み最終日気分でした)

セミナーのメインはここでコメントをもらう事でして、みなさん真剣に耳を傾けておられました。そして、ほかの方の動画をみて自分だったらどうするかを考えておられたのでは無いかなと思います。この動画に対するコメントはここで書くのはやめときますが、なるほど、確かに言われてみればというコメントを頂いた次第です。ちと時間がなくてあんまそれに対して直しきれていないけど。。

ギュイーンさんのコメントはあくまで同氏の一意見としながらも、見る側の視点に立った「どうやってら最後まで見てもらえるか」、「どうやったら思いを伝えられるか」を親身になって答えておられました。

初心者だって受講してもなんら問題なし

おそらく、この手のセミナーに関して、自分も気になるけど「初心者なので行くのは躊躇する」と思われる方もおられるかもしれませんが、そんな事は気にしなくてOKです。確かに、WEB CMに迫るクオリティを作られる方もおられましたが、ちゃんとレベルに合わせた講評がもらえますし、そもそも人に映像をみてもらうのに、「いいきっかけ」となります。全く臆する必要は無し。むしろ初心者こそこの手のセミナーを受けるべきでしょう。

なので、ここをご覧の方で、上記のような考えで今回は参加を見送ったという方がおられたら次回は参加してみるといいと思います。そもそも、自身が作った動画に対して第三者から意見をもらえるというのは非常に貴重なことです。一般的な話、Youtubeを視聴したあとに、真剣に感想をYoutubeのコメント欄に書いてくれる方ってのはかなり少ないです。なので、こういった場に参加して意見がもらえるのは、それだけで価値があります。

中級者、上級者のモチベーションにつながる

中級、上級、はたまた動画制作を仕事にされている方にとっても、何かしらの気付きは得られたと思います。(私もその一人ですし、気づいたメモはアホほど取りました。)

普段、動画を編集しているとルーチン化したワークフローをこなすだけに陥り、故にだんだん飽きが来てモチベーションが低下します。もちろん、映画やドラマ、読書、Youtubeなどの視聴をしてインプットすること新たな編集を独学でも学ぶ事はできますが、実際に生の意見をもらいに行くというのはやはり違います。セミナーを受ける段階で皆さんモチベーションは高いのですが、得られた気づきはさらにモチベーションを高めてくれる事になると思うのです。

この記事を書いていてふと思いました。見返してみるとあやしい商材を紹介するかのような文章やなと。。。。とは言え、コレをしたら儲かるで!なんて言う言葉は一切ないですし(当然か)。このセミナーのゴールはどうやったら動画の内容を最後まで視聴者に見てもらえるかを主眼においています。

伝えるには引き算が必要ですし、的確な情報量・テンポってのがあります。そこの部分はなんとなしに感覚でやっている私ですが、ちゃんと言語化して説明をしてくれたおかげでかなり頭の中が整理された感じになりました。その他多くの事で改めて動画編集を考えさせてくれたギュイーンさん、このセミナー主催者に深く感謝いたします。

終了後にパチリ

最後に

このセミナーのタイトルで思う所があります。「ギュイーントクガワのエモい動画塾vol.2」

エモいはスローや逆光やトランジションやエフェクトを多用した映像を見てエモいと思われる方も多いかもしれません。ここで言うエモいはそういった表面上のエモさではなく相手の心に突き刺さるメッセージの伝わる映像を撮ろうぜという意味の「エモい」だったのだと後で気づきました。

あと、まぁ宣伝するわけではありませんが、LUMIXアカデミーはほぼ毎週のようになんらかのセミナーが行われています。私の師匠(と言っていいのだろうか)の写真家の森脇先生もちょいちょいセミナーをやっておられます。気になる方は下記をご覧ください。

ec-plus.panasonic.jp

他にはVookさんあたりに動画編集に関する情報はいっぱいありますし、Vook主催のウェビナーも多く存在します。遠方でリアルなセミナーに参加できないという方にとってはこちらも良いかと思います。

vook.vc

要は、自分で撮り続ける、編集するだけでなくインプットをもらいにこういった場を有効活用するときっと何かの変化があると思いますよ。という話でした(私が変化するかは昨日受けたセミナーの内容を活かせるか否かにかかっていますが)。
受動的なインプットもいいかもしれまんが、能動的なインプットするといいかもよ。と思ったので書いてみた次第です。単なる日記ですまぬ。

ではでは

 

筆者:SUMIZOON

Facebookグループ一眼動画部主宰

Youtubeチャンネル STUDIO SUMIZOON の人
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