少し前に話題になっていたこの件に関して考察してみたいと思います。
元のツイートは既に削除されていますが、少し前からこの件に関していろいろな意見が飛び交っていました。
表面上だけなぞると、「大桟橋で趣味の撮影したら管理者側から3万円払わされた」というものでTwitterのでの意見は
・大桟橋やべー所だ
・風景写真撮ってても金撮られるのかやべー
といった意見も見られました。が、実際は普通に写真を撮ったりする上においては警備員が声をかける事にはならないと思います。後に述べますが、周りから見て違和感のある装備や行動をすると警備員の目に留まりますし、下手すると通報されます。
どっちが悪いとかそういう話でなく、特に動画撮影者は趣味とは言えども、機材大がかりになりかねないので、屋外や私有地での撮影は考えた方がいいよね。という話。

流石にコレを街中で使う勇気は私にはない
管理者からすると商用・私用の区別がつかない
私も10年ほど前に、公共の場所で趣味の撮影をしていて、言いがかりに近い注意を受けたことがあります。とある観光地で(占有を伴わない)風景映像を撮影していたところ、仕事の撮影なら許可を撮ってくれと言われました。その際に「趣味の撮影です」と、なんど説明しても分かってはくれませんでした。そりゃ相手からしたら、私が嘘をついている様に思えたのかもしれません。
そして、その時の装備は、購入したばかりのジンバルとGH4それに外部モニタといういで立ちでした。この数年はジンバルなどの機材は動画界隈では市民権を得ましたが、当時はまだほとんどの人が目にしたことがない機材です。ましてや動画撮影をしたことの無い人にとってはまさに「業者のいで立ち」そのものだったと思います。当然、趣味の撮影をしていても理解は得られないでしょう。
なので、今回のケースも結局疑わしいので、データ消してねというアプローチだったのだと思います。その時点で選択的にデータを消去しつつ撮影場所を変更するなどの方法もあったのかもしれません。
とにかく、趣味と言ってもどうにもならないケースは多々あると考えています。クローズな場(自宅や自分の所有する土地)での撮影では問題になりませんが、常識的に自分の装備が周りの目から見て趣味と言い切れるのかという観点は必要だと思っています。
何があったのか?
現場に居合わせたわけでは無いので、ここは私の推測でしかありません。が、たとえ趣味の撮影であってもモデル(と推測できる)方を同行させての撮影は明らかに警備員の目に留まりやすいです。また、私有地内とかでしたら、基本三脚はNGですし、大型のカバンを床に置くこと自体が場所の占有にあたると判断されます。大型のカメラを持っていれば更に警備員の目を引くでしょう。
大桟橋自体は私も何度か趣味の撮影をしています。ですが、この3年ほどは行っていませんのでなんとも言えませんが、一人で撮影をする程度では警備員は声をかけてこなかったと思います。今はもしかすると状況違う※のかもですが、大がかりな機材を持っているともしかすると声を掛けられていた可能性はあります。
今回のケースは、
・趣味の(常識的な)範囲を超える機材を使っていた
・モデルと判断される人物を同行させて撮影を行なっていた
・荷物を床に置いていた
の3つが重なり、警備員が声をかけたのではないかと推測しています。この時点でおそらく他人に迷惑がかける行為には至っていないものと思いますが、それでもカップルや夫婦が記念撮影をしている雰囲気には見えなかったのでしょう。
今回の大桟橋ではないですが、公共の公園でも「動画撮影・配信は禁止」という所が増えてきたように思います。すごく残念なことではありますが、過去に多くのトラブルがあったはずです。とにかくこの手の場所は事前に撮影規約をチェックするに越したことはありません。おそらくブライダル系のカメラマンは互いに情報を交換しているでしょうけど知らないで下手すると今回のようなケースに陥るかと思います。
※なお、大桟橋の撮影に関する利用規約は2022.4.1に作成されています。詳しくはここをご覧ください
趣味撮影でトラブルに合わないために
グレーなら収益化を行わない
これは撮影時というよりも公開時のトラブルを避ける場合の話です。
趣味とは言えYoutubeに広告を載せるなどの収益化を行って動画を公開する商用とみなされかねません。というか厳密には商用でしょう。例えばテーマパークや動物園でVLOG撮影をしたとして、その動画を収益化していれば商用利用したとみなせるという理解です。なので、私の場合は、一般的にSNSのシェアが許容されている様な私有地での撮影を行っている動画は全て収益化を停止しています。ただし、機材レビューなど機材提供を受けての動画制作などは広告を付けていなかったとしても商用と見なせます。この場合においては、私有地内で長く占有する撮影であれば許可を取るように心がけています。とは言えこれには限界があります。イオンの駐車場だって私有地ですが、そこ映ったドラレコの動画使ってレビューするとかも本来は許可を出さなければNGですがそれに相当することは過去にもいっぱいやっていると思う。
また、街歩き動画みたいなもので、すべての場所で許可を取ること自体はあまり現実的ではありません。なので常識的な範囲内で撮影、作例を撮る様に心がけています。
www.town.shirahama.wakayama.jp
過去に動画を収益化や作例撮影をしていた際にここでの撮影を手持ちで行った事があります。とは言え公園の一部を独占利用するような撮影は行っている認識はないので、承認対象行為に当たるのか否かは微妙なところですが、三脚を立てる、もしくは大きな荷物を置く事は上記にある「公園の一部を独占利用する撮影」に当たるのではないかと思います。
短時間で撮影を終える・一か所に留まらない
上記同様に、公共の歩道などにおいて長時間三脚を立てる事に関しては道路使用許可が必要になりますので注意が必要ですが、国土交通省の説明資料によると
「撮影用カメラの三脚を短時間設置する場合等は「道路の占用」に該当しない」
とあります。この「短時間」とは具体的に何分なのかの記載はありませんが、どうしても三脚が必要な場合は、おおむね設置してから一か所につき5分~10分を目安に撮影を終える事を心がけています。そもそも長時間同じ場所に留まること自体が他人に迷惑ですし、やましい事がなくても盗撮してると勘違いされたあげく通報されるといったトラブルにもなりやすい。。
極力機材はシンプルに
商用撮影は私有地内では撮影許可を取るにせよ、そもそも趣味の撮影で撮影許可を取るって結構面倒です。いちいち趣味の撮影でそれをやっていたのではシャレになりません。でも、管理者から見たら商用なのか趣味なのかの区別はつきませんので、なるべく「浮かない機材」にすることが重要と考えています。(機材をドヤりたい方はその限りではありませんけど)
私がなぜ動画撮影においてミラーレス一眼の形に拘るのかの一番の理由がコレです。ほとんどが趣味の撮影の私ですがボックス型のカメラを三脚にすえて撮影すればおのずとプロ感が出てしまいます。今回のTweet主さんの様にFX6を使っていたのではかなり業者感があったものと推測します。
主役は被写体(風景や乗り物人物など)であってカメラマンは存在を消すのが無難です。そのために極力機材は手持ち、ジンバルに載せる事があってもそのジンバルは小さいに越したことは無いと考えています。

SNSの普及と共に撮影できなくなる場所
京都の一部のエリアは今では記念写真レベルでも撮影ができなくなりました。残念ながらそれは写真や動画をシェアするSNSの普及に伴うところが一番の要因だと思います。SNSのユーザーは映え写真を撮りたいがために映えスポットに人が集まる→付近住民の迷惑になる→写真・動画撮影禁止
これによって多くの写真・動画スポットが撮影できない場所と化していっています。残念ではありますが、人が集まれば迷惑になるので致し方ない事だと思います。
最後に、私自身、今まで撮影してきた映像がすべてコンプライアンスや規約を守れているかは正直グレーです。世のYoutube動画に限らず地上波でもそういう映像が散見されますし(他人がやってるからOKなわけでは無い)。私自身も守れているかというとそんな事はないかと思います。撮影規約を見落としているケースはきっとあるでしょう。なので偉そうなことは言えません。
趣味で撮影した後に、商用利用することになって慌てて使用許可をクライアントさんに取って頂いたケースもありますし、飲食店での撮影も本来NGのものも多いはずです。ちょっとしたSNSやYoutubeに載せる際の撮影では一応声はかけて許可をもらいますが、どういう場でどう使われるかまでの詳細説明まではできていませんし、言ったところで相手が判断に困る要因になってしまう気がします。
一つ言えるのは明らかな迷惑行為は撮影場所を将来的につぶしかねないという事。今回の記事を読んで、撮影時は周りから違和感やを持たれていないか、迷惑をかけていないかを、これからの撮影でより心がけていきたいと思います。
筆者:SUMIZOON
Youtubeチャンネル STUDIO SUMIZOON の人
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