新年あけましておめでとうございます。
本年も当ブログをよろしくお願いいたします。
さて、本年一発目の動画がLUMIX S5IIの作例となったわけですが、ここをご覧のみなさんの中には、しばらく私がブログをサボっていたので「sumizoonはきっとS5IIの方で忙しいんやろうな」と思われていた方もおられるかもしれません。ですが、半分当たりで半分違います。まぁ、そこらへんはまた近くお話できればと思いますが、とりあえず今朝(2023年1月5日)に発表になったLUMIX S5IIに関して書いておきたいと思います。
まぁ、例によって書きたいことはvookさんのサイトの方の
でさんざん書いたのでここで改めて書く事は無いんですが、とりあえず思う事について記載いたします。
誰もが使えるフルサイズである
LUMIX S5IIは高性能スチル機であり高性能動画機です。ぶっちゃけ各社のフラッグシップの様な極端な性能は持ちませんが、例えばスチルに関しては電子シャッター30コマ(AF追従可能)やハイレゾ撮影を含めてスチルユーザーを十分満足させられるスチル機です。動画に関しても6K30pの内部収録が可能である点や、10bit内部収録できる点からしても非常に高いレベルでまとまっています。APS-C画角となってしまいますが、4:2:2 10bitの4K60pの撮影も可能、AFも優秀。ほとんどの撮影フォーマットで40度の環境下においても熱停止しないとメーカーがアピールするほどの信頼性を誇りますし、ある意味バーゲンセール。
大枠ではLUMIX S5に似ている部分はありますが、S5どころかS1Hを凌駕してしまう部分も持ち合わせています。それでいてレンズキットとキャッシュバックを考慮すると、ボディの値段は実質15万円を切るバグり様です。これに関しては別途記事にしたいと思います。
先の記事で書いた通り、
・初心者であってもAFで混乱することが無い(ほぼカメラ任せで撮っても失敗しない)
・上級者や動画制作のプロも満足させられる動画性能
ということからほとんどのユーザーをターゲットにしたカメラになります。もちろん4K60pをフルエリアで使いたい、4K120pが必要な人にとってはその限りではありませんがこのカメラの値段の事を考えると少々酷な事だと思います。いやねぇ、このカメラ、世の中の物価上昇の折なので、ボディ単体で30万円超えてくるとか、S5はS1と同じクラスの価格設定になるという噂がありましたが、そんな事はありませんでした。かといって使えばわかると思いますが、エントリークラスのカメラでは無くオープンゲート6K30pなどS1Hでは実現できていない機能すら仕込んでいるリトルモンスターです。
MC-21でAF-Cが普通に使える
ここは記事にどれだけ書くべきか迷いました。そもそもLUMIXの紹介において他社のレンズとのコンビネーションを紹介することになるのでね。。とは言えユーザーが知りたいのはこういう所だと思うし、未だにEFレンズ群を所有しているカメラマンは多いでしょう。
気になる方も多いと思いますので紹介
— SUMIZOON (@sumizoon) January 5, 2023
SIGMAのMC-21を使ったLUMIX S5IIのAF-Cの挙動です
レンズはEF400mm F2.8 L IS USM
十分実用範囲と感じました pic.twitter.com/J4nF22k9lP
ツイートに貼った動画は本来は先の動画に入れたかったカットですが、いろいろ思う所があって盛り込んでいません。が、十分すぎるほど使えるレベルです。というかかなり優秀に航空機を追ってくれています。
MC-21の仕様上はAF-Cは利きませんとSIGMAのWebページに書いてあった気がするので、初めてMC-21経由でEFレンズを付けた時は
「こいつ。。動くぞ!」アムロ風
と。そりゃ、動けば儲けもんとおもって何気なく使ったら、あら不思議、普通に使えてしまう。逆にEFレンズを手放せなくなる状態なのです。これを書くと純正レンズの売り上げに影響が出ちゃうんじゃ?と思うのでメーカーの中の人(Nさん、Sさん)に怒られそうですが、使えるものは使えるんだから仕方ない。なので、EFレンズ資産がある人はMC-21をバリバリ使ったらよいと思います。
純正レンズの方がAF性能も良いし解像力も上だと思う一方で、大口径超望遠が不在のLマウントなので穴を埋める存在としてMC-21も使えるというのは安心感が違います。
尚、AFはEF400mm F2.8で飛行機追う限りはエリアAFよりもフルエリアの方が断然安定していたと思います。ここらへんはS5IIを購入出来次第、再度検証してみたいと思います。(とは言え、後述のS5IIXもあって悩み中)
動画作例に関して
さて、動画作例に関して少々説明したいと思います。
敢えて書いていませんが、この動画の狙いはいくつかありました。基本的に視聴者さんに向けた動画というより、私自身が確認したかったカットを繋いでいるものです。結果的に視聴者さんにもそれが伝わったらいいなと思っています。
①いつもの被写体をいつもの様に撮りいつも通りのLUMIXの画が出る事を確認する
これはまぁ撮る前からほとんど答えは出ていたのですが、LUMIXの美しいロールオフであったり高感度耐性であったりと言うものの確認がしたかったのです。
逆光の中での階調性であったり、10bit特有のトーンのつながりであったり、全体的な色味に関しては従来のLUMIXからデグレ(劣化)した部分はありません。像面位相差を積んだことによる弊害が無いのか?という点が当初気になっていましたが、それは一切感じませんでした。むしろ従来のSシリーズよりも良いと感じます。
②AF-Cの挙動を確認する
今回のLUMIXはご存じの様に「像面位相差画素」を初めて搭載したLUMIXですので、この部分の挙動を冷静に見たかったのです。なのでAFの挙動は情報表示をHDMIキャプチャーしつつ撮影に臨みました。特に人物に対する被写体追従の性能は高く、特に文句が出るという事はありません。
というか、マニュアル撮影するためのテクニックが今後不要になってしまうのがS5IIです。ある意味「今までのはなんだったんだ?」のレベルw
③高解像度の絵を確認する
今回は先代のS5に比べて本体内での高解像度撮影が可能になりました(というかオープンゲートの30p撮影なんて他のLUMIXではできませんので、S5II最強説があります)。本体のみでどれだけの解像感が得られるのか。これについて意図的に撮影したものが下の部分になります。
渓流のパート全般で満足いく解像感得られるか否かを検証したものです。もちろんこれも問題なし。
一旦のまとめ
あれこれ、更に書きたいことはあるんですが、とりあえず寝不足生活なので本日はこれくらいにしたいと思います。が、最後に一言だけ
「買って損なしS5II(S5IIX)」
いや、vookさんのサイトでも書きましたがある意味「初めて人に勧められるLUMIX」が出たなという印象です。マニアックな人に対してならナンボでも勧めてきた私ですが、初めてミラーレス一眼が欲しい人に対しては、勧めたケースが少ないと思います。初めてカメラを触る人に細かいAFの設定を手取り足取り付きっ切りで教えるのはなかなか難しい事だからです。なので、」難しい事考えずにラフに撮りたいんだったらSONY買っとけ!」とある意味突き放していたわけですが、今度からは違います。とりあえずレンズを被写体に向けていれば、ちゃんとしたピント位置で撮影をし続けてくれますし、熱で止まらない、画が綺麗。操作が明確。それでいて安い。尚、価格的には
・「LUMIX S5II」の市場想定価格
→ボディ単体 248,000円前後(税込)
・Kキット(標準ズームレンズキット)
→「LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6」付属 281,000円前後(税込)
・Wキット(ダブルレンズキット) 300,000円前後(税込)
→「LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6」「LUMIX S 50mm F1.8」が付属
となっています。私自身は20-60mm F3.5-5.6も50mm F1.8も持っていますので今さら不要ですが、Wキット(ダブルレンズキット)の価格がかなりバグっています。
kakaku.comの最安値では
・LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6→7万円程度(税込)
・LUMIX S 50mm F1.8→53000円程度(税込)
これにバッテリーが予約すると8000円程度 更に3万のキャッシュバックがされると、実質本体の値段は14万円の感覚です。完全にバグっている。。。。
あとはS5IIの後に控えるS5IIX(外部SSDによるProRes記録、外部レコーダーによるRAW動画記録、ライブ配信機能搭載)の存在もあるので、動画バカな人はこちらを待つのもアリと思います。こちらは概ね3万円アップの価格ですが、キャッシュバックはWキットで3.5万円なので実質価格差は2.5万円。
いや、今すぐX出してくれ~って気がするけどね。
読み返してみたら怪しげな広告の様な文面になってる所もあるけど、良くできたカメラが安いんだから仕方ないw
LUMIXはいいぞ!
筆者:SUMIZOON
Youtubeチャンネル STUDIO SUMIZOON の人
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