以前からもLUMIX GH2に関する記事はここで書いていますが、定期的に使っているLUMIX GH2に関して書きたいと思います。

思えば50-100mm F1.8は初めての組み合わせかも
LUMIX GH2は今時のミラーレス一眼に比べると大きく劣るが...
FHD機のLUMIX GH2は今時の4Kや4Kオーバーのカメラに比べたら解像度は低いですし、Log撮影もできない、当然8bit、フレームレートも低くレンジも狭い。動画を撮るための機能もマトモに実装されていないですし、ボディ内手ブレ補正も備わっていない。
とにかく撮りにくい。「GH」という冠がついている機種ですが、GH2まではあくまでスチルに重きを置いたカメラで、高画質な動画も撮れる機種として売り出されています。
なので今のGHシリーズのように「超絶変態的に動画撮影機能が強い」という機種ではありません。そもそもミラーレス一眼で動画を撮るということがイレギュラーな時代ですので、今みたいにベクトルスコープや波形モニタ、任意設定可能なゼブラ表示機能なんていうわけがありません。
ただ、このGH2は今のGHシリーズよりも少し大きいセンサーが使われていたり、やたら軽い、電池の持ちがいい。と言った側面もあります。そして、その最大の特徴は「動画の画質」かと思います。
画質自体は今でも通用するレベル
画質に関してはちょっと状況が違います。以前も書いていた内容で、以下の記事を参照していただければと思います。
スイートスポットは狭いですが、うまくハマれば今でも使える画質という事も言えます。ちなみに先週GH2で撮った映像を貼っておきます。
1年ぶりくらいにGH2で撮りましたが
今でも全然イケるんじゃね?と思います
ただ、ハマる条件というのはいくつかあります。LUMIX GH2はそもそも標準照度から上のクリップレベルまでのレンジが狭いので標準照度〜ハイライトを広く撮る様な映像を撮るのは少し難しいです。一応、ある程度アンダーに撮ってポスト処理でレベルを調整するという方法は取れなくはないですが、8bitデータですので大きく画像印象を変える様な後処理は不向きです。
また、ローリングシャッターが非常に遅いです。実測はしてませんが、おそらくほぼ24fpsで回っています。つまり40msec強。この数値は今時のカメラよりもかなり遅いです。例えばフルサイズLUMIX S1RIIは8Kで20msec強の読み出しを実現してます。このことを考えるとこの時代はマイクロフォーサーズとは言え速度的には動画を撮るギリギリのラインだったと言えるでしょう。
LUMIX GH2がハマると思うところ(条件)は
・比較的光線がフラットな状況
・ローリングシャッターが目立たない被写体
と言えます。また、今回新たに思ったのはiDRコントロールがONの方が描写はよさそうだという気づきは今回初めてありました。その手のガンマを動的に動かす機能は「邪魔」と思っていましたが、スチル的に撮影する分にはシャドーの情報を残す意味では有効な様です。
また色に派手さはありませんので
・比較的落ち着いた画調
の映像を撮る方がいいと思います。
LUMIX GH2に関する過去記事
以前の記事は大きく2つで、一つはLUMIX GH2のハックの仕方を解説したものです。
以下の記事は撮影とグレーディングに関する話
もっとLUMIX GH2に関する記事を書いていたと思ったのですが、思ったよりもGH2にフォーカスした記事は少なかったです。過去を振り返る系の記事では必ずGH2には言及しているもののGH2の特出しした記事はこれくらいっぽい。
DaVinci ResolveのSuper ScaleでGH2のFHD画質を4Kにする
今回もう一つ試したかったことがあります。それはDaVinci ResolveのSuper Scale(アップコン、アップスケール)機能です。
Super Scale機能は以前のDaVInci Resolveから搭載されていますので6K→8Kアップスケールで使使ったことはありますが、FHDの画質がどこまで4K(っぽくなるのか)に関しては以前何度か試した結果結果は芳しくないものでした。
今回のDaVinci Resolve 20でここらへんもう少しまともになってないかなと思って試した映像は下記。
2x強化で4K化を行った映像
やり方は至って簡単。Ver. 20からはインスペクタからAI Super Scaleの項目があるのでここで2x強化を選択します。(18.5よりも以前はクリップ属性から選ぶ必要がありました)


で、結果からすると、Ver.20のAI Super Scaleの「2x強化」に関してはアルゴリズムは以前のものと同じで、画質に変化は感じられない印象を受けました。
他に今回から追加された3x enhanced / 4x enhancedが加わったという認識です。
で、この数日あれこれ試しているのですが、Super Scaleが上手くハマる場合とハマらない場合があるので、いまだにどういう場合はどんな設定をしたらいいのかは、追い込めていません。
一つ言えるのは、被写体に依存するので、オールマイティにこの設定でアップスケールしたら良いとは言えないという事かなと。

どれもそこそこ悪く無い印象

2x強化だと中央にジャギーが発生するケース
4K化した動画作例みてもらったほうがわかりやすいかもですが
他にもガビガビになるケースは散見されます

3x Enhancedが比較上手くハマったケース
ちなみに2x強化はシャープネスをあげるとすぐに破綻することから、シャープネス:0/NR:0にしています。比べて3x Enhancedの:0/NR:0は解像感が弱い印象で、少しパラメータをいじっています。
被写体依存・素材のデータ依存が大きいとと思いますので、いろいろ各自でためしてもらうといいと思いますが、最終的に辿り着いている答えは。。。
GH2の素材なら4K化しなくてもいいんじゃね?
ということです。それだけ元の素材はFHDにしては解像度が高く、不自然さが少ないので、あれこれこねくり回すよりももとのままが良いという「今の所の結論」です。
まとめ
このブログを見て真似したいという人が現れるかもしれませんが、正直、今時のカメラを使った方がいいです。というかG9PROIIも持って行ってましたが、手ブレ補正や撮影機能のアシスト、レンジの広さ、解像度の高さはさすがに10年以上の開きがあります。
なので、楽に撮影することを考えれば絶対に最新のカメラにすべきでしょう。
無理にこのカメラを今でも使う必要はないです。ですが、このカメラを使ったときに、改めて今の自分の動画撮影は「カメラに支えられている」ということを認識できるカメラなので、自分の素の技術の無さが露呈するカメラでもあります。テキトーな露出でもある程度後処理でどうにかなる部分もこのカメラにはほとんどありません。
そういう意味で、今、このカメラを使う意味は、ミラーレス一眼で動画を撮る技術の「養成ギブス」的なもんかもしれません。知らんけど(笑)
それと、この出てくる映像の渋さはGH2やなぁと思います。今でもエモいと思います。便利じゃないけどやっぱり好き。最新カメラで映像を撮って色をいじる時も無意識に過去GH2で撮った映像をリファレンスとしている部分もあるのかもしれません。
一応下記の組み合わせで使いましたが、GH2のAFはまともに動きませんのでご注意を。MFでしか使えないと思ってくださいませ。
過去にLUMIX GH2で撮影した動画
筆者:SUMIZOON
Facebookグループ一眼動画部主宰
Youtubeチャンネル STUDIO SUMIZOON の人
2011年よりサラリーマンの傍ら風景、人物、MV、レビュー動画等ジャンルを問わず映像制作を行うビデオグラファー。機材メーカーへの映像提供や映像関係メディアでレビュー執筆等を行う。Youtubeチャンネル「STUDIO SUMIZOON」登録者は1.4万人以上。Facebookグループ「一眼動画部」主宰。「とあるビデオグラファーの備忘録的ブログ」更新中。



