テレビで放映されている映画を見ていて、その映像に違和感を覚えたことはないでしょうか?映像をやっている人は別にして、これに共感できる人は残念ながら意外と少ないです。
ご存じの様にほとんどすべての映画は24fps(24コマ)で上映されています。なぜ24fpsなのかという話をすると長くなるのでここでは割愛するとして、世の中の映画の映画っぽさを感じさせる要素の一つがこの24fpsという事が挙げられます。
でも、家で見ている映画がヌルヌル映像に見える事はないでしょうか?そう思っている人がいれば、まずはテレビのこの設定を疑ってみてください。
勝手にヌルヌルに変換するなよ。。。
以前にもこの手の話は当ブログで書いてきたと記憶していますが、今どきのほとんどのテレビには倍速、4倍速のフレーム補完をする機能が搭載されています。
これは映像ソースが地上波だろうが、衛星だろうが、YoutubeやNetflixの配信映像だろうが、外部入力映像だろうがなんでもかんでも60pなどの高いフレームレートに変換する機能です。場合によってはそれ以上の超ヌルヌルに変換してしまう。
メーカーによってこの機能には様々な名前がつけられているとは思いますが、PanasonicのテレビではWスピード設定という名前がつけられている様です。
つまり、この機能をONすると24pの映画らしい映像」が「安っぽい再現ドラマ」の様なヌルヌルした映像に変換されてテしまいます。
知り合いの家でテレビ見たり、実家でテレビを見ているとすこぶる”キモチ悪い”ので、この機能をオフしたろうか!と思っちゃいますが、そこは大人なのでグッと我慢する筆者なのでした。
余談ですが、とある映像コンペの上映会でこの機能をONした状態で自分の映像を見せられた時は超絶凹みました。。「勝手にヌルヌル変換するなよ。。。」と。
ソープオペラ効果という
映画を勝手にヌルヌル映像に変換して、映画独特の雰囲気を台無しにする、この効果にはちゃんと名前が付けられていて「ソープオペラ効果」と言います。海外では昼のドラマは洗剤メーカーが冠スポンサーであることから、昼のドラマっぽく見えるという意味で「ソープオペラエフェクト」と呼ぶようになったとと記憶しています。
その現象名を初めて知ったのは老人と文学社の二人の動画。(てか横田さん元気にしてるやろか)
それまでヌルヌル変換とか勝手に名前つけていた私ですが、ちゃんと名前がついていたんよね。。
Cinema5Dもこの事に関しては以前記事にされておられました。こちらも参考になるかと思います。
映画を映画っぽく見たいなら設定を切るべし
前にも書いたかもですが、そもそもウチは映像を作った後の大画面チェック用にテレビを使って4K視聴するようにしています。よって変な補正の類が入っているのは不都合が多いのでほとんどの映像処理はオフで使っています。
そして、普段テレビを見ていても映画は映画っぽい方がいいし、その手の機能はバッサリオフしています。
もちろんスポーツ観戦など、フレーム補完をした方が見やすいというソースもあるかもしれないけどやっぱりソースに近い形で見たいよね。。
ヌルヌルしてりゃいいってもんじゃないのだ。
筆者:SUMIZOON
お陰様で登録者1500人突破
Youtubeチャンネル STUDIO SUMIZOON をアップしている人
お陰様で登録者11000人到達しましたm(_ _)m