DaVinciでカッコいいトランジションを使いたい! R Visual CAMERA MOVE

 R Visual CAMERA MOVE TRANSITION PACKはDaVinci Resolve16用の今どきのトランジションを40種類詰め込んだFusionトランジション集です。

f:id:sumizoon:20191211220231j:plain

R Visual CAMERA MOVE TRANSITION PACK

 どうも。SUMIZOONです。S1Hのレビューを書いていくと宣言した?次の日に全然違うネタ書いてしまってますがそこはご愛敬。R Visual CAMERA MOVE TRANSITION PACKについて書きます。

【はじめに】

 このエントリ、少し前に開発元様からR Visual CAMERA MOVE TRANSITION PACKを使ってレビューしてみない?と言うメールが来ていたのがきっかけです。

 時同じくして、私も昨今多くのビデオグラファーの間で流行っているグリグリ動くかっこいい系のトランジション(勝手に「イマドキトランジション」と呼ぶことにします)を少し前に探していました。結果的にはFCPXやPremiere用のトランジションは多く見つけられるもののDaVinci用の手頃で良さげなプラグインは皆無で、プラグインの圧倒的少なさは「やっぱDaVinciやなぁ」と思っていました。

f:id:sumizoon:20191211221428p:plain

プラグインがそんなに多くないんよねぇ。

 別にDaVinciが悪いわけでは無いのですが、編集でDaVinciを使っている絶対的なユーザー数が少ないのが原因なのかなと推測しています。カラコレでは定番のDaVinciも編集までコレ一本で作っているという人はまだまだ少数派なのかもしれません。

 でもねぇ、カラコレはDaVinciで、編集はFCPXやPremiereでやるってのは結構面倒で、どうせならシームレスにカラコレ&編集をしたいんですよね。そういった思いもあって私はこの一年、DaVinci一本だけで編集からカラコレまでをやっています。

 そもそも普通に使う分にはタダですよ。無料なんですよ。別にBlackmagicDesignの回し者じゃないですけど、ほぼ全ての機能※が使えるのにDaVinciを使わない手はないと思うのです。

※10bitデータを読み込むのとノイズリダクションとOFXエフェクトが使えない程度です。GH5(S)/S1(H)/X-T3の10Bitをバリバリ使いたい方は有償版を買った方がいいですが、それ以外のほとんどの方はノイズリダクションもOFXエフェクトも使用頻度が少ないと思うので無償版で十分すぎるほどです。

 

 でもイマドキトランジションを適用するにはFusionを駆使しないとできないし、なによりFusionは操作がムズイし動作が重い。なので結構億劫でした。

 そこへ来て、今回のR Visual CAMERA MOVE TRANSITION PACKのお話が来たので、「使ってみるよ!」とソッコーでお返事。試用していくことにしました。で、その解説したのがコレ↓


DaVinciでイマドキのトランジション R VISUAL CAMERA MOVE TRANSITION Pack

 使い方に関しては、この動画を見て頂ければと思います。

 結果的にはFusionを使ったトランジション集であるため、動作は重いけど、Fusionを意識することなく簡単にイマドキトランジションが実現できる製品であることを確認しました。

【導入の仕方】

簡単に導入の仕方を書くと、まずは下記から購入をします。通常価格は€34なので概ね4,100円程度(クーポンコード: 「STUDIOSUMIZOON」適用で15%安くなりますので購入される方は是非使ってください)

store.rvisual.cz

①購入後にメールで送られてくるダウンロードリンクでファイルをダウンロード&展開

②DaVinciのプロジェクトマネージャでプロジェクトアーカイブを復元

f:id:sumizoon:20191211222257p:plain

③CAMERA MOVE transition packを開く

④ビンのマスター直下にあるrbisual -camera move...をコピー(Ctrl+c or Cmd+c)

f:id:sumizoon:20191211222320p:plain

⑤ダイレクトプロジェクトスイッチングに✓つけて既存もしくは新規のプロジェクトを立ち上げる

f:id:sumizoon:20191211222516p:plain

⑥Binのマスター選んでペースト(Ctrl+v or Cmd+v)

f:id:sumizoon:20191211222641p:plain

これで準備完了です。

f:id:sumizoon:20191211222840p:plain

これで40個詰まったトランジションパックを使用することができます。尚、動画でも説明した通り50pと59.94pには現在は対応していないのでどうしても同フレームレートで使いたい方は新しいVerが出るのを待った方がよいと思います。

 

【使用方法】

①適用したいクリップのつなぎ目に使いたいトランジションを配置する。

f:id:sumizoon:20191211223110p:plain

②配置後にトランジションを右クリックして「ここで展開」

f:id:sumizoon:20191211223218p:plain

③位置合わせをする。トランジションクリップは展開すると2つに分かれているので場所を合わせる。(タイムラインのスナップをONしておきましょう)

f:id:sumizoon:20191211223523p:plain

PREVIEWクリップを削除

f:id:sumizoon:20191211223706p:plain

以上で適用完了です。尚、レンダーキャッシュはスマートを設定しておかないとプレビューできませんのでご注意を。

f:id:sumizoon:20191211223847p:plain

以上ですが、このトランジション集は所謂Fusionを使ったトランジションです。Fusionは難しくて使えないって方もFusionを意識することなくトランジションの適用が可能です。ですが、せっかくなのでFusionページの状態をお見せすると下記の様になっています。

【せっかくなのでFusionページをみてみる】

f:id:sumizoon:20191211224857p:plain

その気になって調べればFusion上でトランジションがどうやって出来ているかがわかります。また、スプラインウインドウでトランジションの動きの微調整もできます。なのでゼロからFusionを使ってトランジションを頑張って作るよりも、ゴールが見えているのでこれを編集して遊びながら学ぶってのもアリだと思います。

てなわけで、また次回

 

通常価格€34(クーポンコード: 「STUDIOSUMIZOON」適用で15%ディスカウント。終了してたらすいません。)

store.rvisual.cz

孤高のヘンタイカメラS1Hの2カ月使用レビュー

こんにちはSUMIZOONです。

既にこのタイトルに対応するレビュー動画はYoutubeにアップ済みなのですが、文章でも残しておきたいと思います。補足的な説明もここで出来ますしね。

 

書いていこうと思う内容

①大きさ・重さ←今ココ
②動画画質
③撮影機能のヘンタイ的側面
 3-1 動画撮影フォーマット
 3-2 手振れ補正のレベル
 3-3 ISOオート時のリアルタイムISO表示
 3-4 スポット輝度メーター
 3-5 カスタムメニューの仕掛け
 3-6 赤枠REC表示
 3-7 電子接点の無いレンズの手振れ補正設定
 3-8 分割撮影機能
④外装的なヘンタイ側面
 4-1 チルトバリアングル
 4-2 冷却ファンがヘンタイ
 4-3 前面、上部に配置されたRec専用ボタン
 4-4 タリーランプ
 4-5 ツイスト防止穴
 4-6 液晶の明るさ
 4-7 肩液晶表示
 4-8 撮像面マーク(距離基準マーク)
⑤その他

 

2カ月レビュー動画

↓ちょっと長い動画なので最後まで見るには根気が要りますm(__)m


S1H長期使用レビュー(前編)

 

①大きさ・重さ

 さて、ここをご覧の方は既にお分かりかと思います。大きさはフルサイズミラーレスとして最大の大きさを誇ります。ネガティブな意見もありますが、この大きさは初めは「デカい。。。」と思いましたが、1日使うと不思議と慣れました。

f:id:sumizoon:20191210230359p:plain

まぁBMPCC4K使ってるからかもしれんけど

 とは言えS1のレビューの際にも書いた通り、オサレなカフェで彼女を目の前にしてS1Hを取り出して動画を撮ろうもんならヘンタイ扱いされます。きっと。

 なので、彼女や家族にヘンタイと思われるのが嫌な方は、こういう時はスマホを使うなりしましょう。

 このカメラは少々の(少々か?)「大きい」、「重い」部分を補って余りあるガチのシネマカメラを凌駕するヘンタイなカメラだと思います。そう、これはミラーレスカメラの形をしたシネマカメラなのです。

 なので、競合するのは所謂Super35mmフォーマットの制作カメラでは無く、フルサイズシネマカメラです。(ちと乱暴かもしれないけど、圧縮フォーマットで撮るなら少なくとも完全に競合するものと思います。)なので、まずもって考えられる競合製品はCANONのC500 MarkII

https://www.cinema5d.com/wp-content/uploads/2019/09/c500-mark-ii-extension-unit-2-hands.jpg

引用:Cinema5D

お値段170万円オーバーであったり、

SONYのFX9

https://www.cinema5d.com/wp-content/uploads/2019/09/Sony-FX9-2-640x360.jpg

想定価格120万円だったりするわけです。

もちろん、シネマカメラにはシネマカメラの機能や堅牢性が備わっていますが、圧縮フォーマット同士でフッテージを見比べてもほとんどの人はそれが一眼の形をしたヘンタイカメラで撮影されたものなのか、ガッチガチのシネマカメラで撮影されたものなのかの区別がつく人は極めて稀だと思われます。

 こういう考えをしてみるとこのカメラは「めちゃめちゃ小さくて、軽いんじゃね??」とある意味ゲシュタルト崩壊します。

f:id:sumizoon:20191210230451p:plain

うん、軽い

 こうして手にしてしまったS1Hの大きさを納得させる、正当化させるための思考かもしれんけど、実際フルサイズで6K10Bitが撮れるなんていうカメラとしては圧倒的に小さいのは間違いないんですよね。

 さて次回から少し続きを書いていきたいと思います。

 

次回予告

①大きさ・重さ←今ココ
②動画画質
③撮影機能のヘンタイ的側面
 3-1  動画撮影フォーマット
 3-2 手振れ補正のレベル
 3-3 ISOオート時のリアルタイムISO表示
 3-4 スポット輝度メーター
 3-5 カスタムメニューの仕掛け
 3-6 赤枠REC表示
 3-7 電子接点の無いレンズの手振れ補正設定
 3-8 分割撮影機能
④外装的なヘンタイ側面
  4-1 チルトバリアングル
  4-2 冷却ファンがヘンタイ
 4-3 前面、上部に配置されたRec専用ボタン
 4-4 タリーランプ
 4-5 ツイスト防止穴
 4-6 液晶の明るさ
 4-7 肩液晶表示
 4-8 撮像面マーク(距離基準マーク)
⑤その他

ラソンだなこりゃ。。。

S1Hのダイナミックレンジは13.8STOP!

Cinema5DがS1Hのダイナミックレンジのテスト結果を発表していました。私もS1Hを使い始めて2週間程ですが、S1Hの記事になるとつい目にとまります。

www.cinema5d.com

 これについては、お友達のトモさん(S1H所有)が分かりやすくソッコーでまとめてくれてツイートしてくれてました。

てなわけで、私もちょっとこの事について書いてみようと思います。

Cinema5Dでのダイナミックレンジ測定について

Cinema5Dではいわゆる反射型ではなく、21f-STOPのチャートの背面から光源を当てる透過型チャートを使用したダイナミックレンジテストをしており、これを標準のダイナミックテストとして位置付けています。詳しくはここ読んでね。チャートの明るい側(の2つめ)がクリップした所からどれだけダーク側の階調がノイズに埋もれずに撮影できるかという視点でレンジを測定しています。

https://www.cinema5d.com/wp-content/uploads/2018/10/Xyla-21.jpg

https://www.cinema5d.com/the-cinema5d-camera-lab-is-back-dynamic-range-tests/

 

S1Hのダイナミックレンジは13.8STOP

で、結果はというと下記の様です。測定はV-Logガンマを使用した際の結果になります。メーカー公称値が14+STOPなのでやや低く出ていますが、大概のメーカーの公称値よりCinema5Dの測定値は低くでる傾向にある様です。

https://www.cinema5d.com/wp-content/uploads/2019/10/Lab-Results-Panny-S1H-1-640x344.jpg

https://www.cinema5d.com/panasonic-s1h-lab-test-dynamic-range-and-rolling-shutter-results/

他のカメラは?

比べないとよくわからんという方は下記を参考に。ちょっと古いデータですが。尚、下表のBMPCCは4Kじゃなくて初代ポケシネのデータになります。

 https://www.cinema5d.com/wp-content/uploads/2018/10/recent-results-640x815.jpg

https://www.cinema5d.com/jp/the-cinema5d-camera-lab-is-back-dynamic-range-tests/

尚、最新のBMPCC6Kもここにテスト結果が乗っていますが表になっていなかったので表に示すと下記の様になります。

BMPCC6K Rec.Format ISO D-Range
SNR=1 SNR=2
Super35mm 6144x3456(16:9) BRAW3:1 25p 400 12.9 11.8
3200 11.3 10

https://www.cinema5d.com/jp/blackmagic-pocket-cinema-camera-6k-lab-test-dynamic-range-latitude-rolling-shutter-more/

ちなみにCinema5Dでは、ある時から1/SNRSNR=1、1/SNR=0.5をSNR=2として記載するようになりました。信号とノイズレベルが同じになるという定義で測定したレンジがSNR=1で信号とノイズレベルが2:1という定義のもとに測定したものがSNR=2となり、後者の測定の仕方が厳しめな測定と言えます。

Cinema5DによるとSNR=2での12.7STOPってのは過去に測定したARRI Alexaの14STOPに次ぐ値との事で非常に高い評価をしている様です。

 

また、実際の感覚を書いておくと、私が併用しているGH5/GH5S/BMPCC4Kよりも明らかにレンジが広がったと感じます。それは数値を見る前から強く感じていたものです。

GH5=10.8/GH5S=11.7(ここの記事からBMPCC4Kは低ISO側で12.7STOPと読める)と比べると2~1STOPの差ですが、明らかにレンジは異なると感じます。意外と1STOPの差というのは人間の感覚としてはかなり大きいのかもしれません。

 

まとめと自論

 以上、ダイナミックレンジに関してでしたが、自論を書かせてもらうなら、実際の映りは当然ながらダイナミックレンジだけで決まるものではありません。カメラの諸性能(色再現やノイズレベルやノイズの形状)などはもとより、そもそも被写体、演者さんや光線状態、撮影者のスキル、はたまた運など多くのファクターで決まるものですし、むしろカメラが映像のクオリティを決める要素は大きくは無いと思います。

  ですが、結構、撮影が難しい(照度が暗いとかレンジが要求される被写体)条件ってのはモロにカメラの性能が出ます。絵にするのが難しいギリギリの条件の時こそレンジの差は目に見えて現れるもので、そういう条件でこそ、「この性能」がより活かされるのかなと思います。私は絵にするのがギリギリの条件でこそ、誰も見たことの新たな映像が撮れると思っちゃっている馬鹿野郎なので、時に、このカメラじゃないと撮れない映像を模索してみるのも楽しいんじゃないかと思う今日この頃です。(まぁそれもカメラの楽しみ方の一つよねぇ)完全にカメラファーストな考え方だなこりゃ。。。

 とりあえず、前回に引き続き、制作中のYoutubeではまだ公開していない、限定公開のS1H作例を貼っておきます。このカメラの実力はまだまだこんなもんじゃないと思っています。


S1H firstlook β Ver. 

 それと、このカメラ、画質(とその大きさ^^;)に注目が集まっていますが、このカメラの神髄は画質と共にその機能美にあると思います。少し使い込んでいるうちにそれが分かってきました。それについては後日書こうと思います。すごい考え抜かれたカメラだという事に使い込む程に気づきます。まだまだ浅いわワシ。。。

f:id:sumizoon:20191029230317j:plain

そんなマニアックな部分については、おいおい書いていきたいと思います。