今回は仕事で動画を撮っている方には死活問題のメディアトラブルに関するものです。
私はLUMIX Sシリーズにしてから記録系のトラブルの経験はほぼないですが、テスト撮影で2度ほど異常終了ファイル.mdtファイルに遭遇したことがあります。(現象から考えてメディア側のトラブルと推測しています。)
あまり確かな事は言えませんが、SanDiskに置き換えてからのメディアトラブルは今の所発生してません。今思い出すと当時使っていたL〇〇〇〇との相性があまり良くないせいか、当該メーカーのメディアで.mdtファイルが生成されたことがあります。そのせいか、この流れをくむメーカーのメディアをLUMIX Sシリーズで使う事を一時期避けていました。(今現在は問題ないという認識です)
.mdtファイル
すごーく簡単に書いてしまえば.mdtファイルは.mov/.mp4ファイルを生成するまでの中間ファイルです。.mdtファイルがSDカード内に生成されてしまっているという事は.movなり.mp4なりのファイルがうまく記録できなかったことを意味します。
この.mdtファイルが生成される要因としては
①動画記録中に電源が切れた(記録中にカプラーが抜いた、バッテリーが抜いた等)
②動画記録中にメモリーカードを抜く
③動画記録直後の書き込み動作中にメモリーカードを抜く
④動画撮影中・カード書き込み中に予期せぬフリーズが発生した場合
これらは先日アナウンスされている下記お知らせにも記載されています。
①~③は完全にユーザー側の誤操作となりますが、④に関してはSDカードとの相性が主要因と推測しています。
当方がSanDiskにしてからメディアトラブルが一切無くなったという事はLUMIXと特定メディアとなんらかの相性があったものと推測します。それと一つ上記を見ていて気になる文言があります。
特定のコマンドに対応していない一部のSDカードを使用すると、動画として認識できないファイルが生成されてしまう現象を改善しました。
https://av.jpn.support.panasonic.com/support/dsc/info/s_series.html
これは所謂SDカードの規格に準拠していない(と思われる)カードが世の中に存在している(いた)事を意味していて、それに対する対応を行った事を意味しているのかもしれません。S1Hの発売当時に.mdtファイルが生成されて、記録トラブルが起きたという書き込みが一部Twitterで目にすることがありました。確かにウチもかなりの回数のテストで2回出たけど当時使っていたメディアのメーカーを切り替えた事によってか、トラブルはそれ以降は無し。以降.mdtファイルなるものの存在は忘れていました。念のため書いておくと、先に書いたL〇〇〇〇とこの「特定のコマンドに対応していない一部のSDカード」が関係しているのかは不明です。
とにかくボディのファームアップにより今はトラブルが解消されたものと思います。
異常終了させて.mdtファイルを生成してみた
今更.mdtファイルが手元に無いので、記録完了時にバッテリーを抜くという方法で無理やり作ってみました。尚、この方法は真似はしないでください。SDカードはおろか下手するとカメラボディの故障の原因になりかねません。カメラボディやSDカードに故障が生じても当ブログは責任を負いかねます。
ファイルの記録中にバッテリーを抜くと基本的には.mdtファイルは0バイトのからデータとなりますが、記録完了後のクローズ動作時に電源喪失が起きると有限のサイズの.mdtファイルが生成されるケースがあります。前置きが長くなりましたが、今回はこの有限サイズの.mdtファイルの修復について記載します。
.mdtファイルの修復ツールがリリースされた
実は.mdtファイルは他のツールでの修復方法もあるのですが、メーカーが独自で修復ツールをリリースしています。
ソフトのダウンロードを行うと下記のzipファイルにプログラムが収められています。このプログラムはインストール不要で解凍して適当な所でそのまま実行可能です。
で、実行すると下記のウインドウが立ち上がります。
今回試験的に修復を試みるのは下記のP1036822.mdtと言うファイルです。
尚P1036821.MOVは正常に記録されているファイルとなります。
まず修復したい「MDTファイル」に修復対象のファイルを指定します。
続いて同じ動画フォーマットで正常に記録されている「動画ファイル」を指定します。
おそらくこの動画ファイルが必要な理由はヘッダ情報などを参照するための仕様なのでしょう。カメラボディや動画フォーマットは壊れたファイルからは推測できないため単独では修復できないためこの「参照ファイル」が必要になるものと思います。
で、これでそのまま修復すると下記のウインドウが表示されます。
でP1036822_Repair.MOVが生成されます。
ここではSDカード上で作業を行いましたが、.mdtファイルが生成されるような状況の場合SDカードのファイルシステムが壊れている可能性もありますのでローカルにコピーして作業を行った方が良いと思います。
まぁ、今後とも.mdtファイルにはお目にかかりたくは無いですが何かのトラブルの際には役立つかもしれませんので、ここに記載した次第です。
ではでは。クソ暑い夏が続いていますが良い撮影ライフを!
筆者:SUMIZOON
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