とあるビデオグラファーの備忘録的ブログ

ビデオグラファーsumizoonのブログ 一眼動画に関する機材や撮影方法を中心に情報を発信していきます。

Proと何が違う?小さく便利になったYoloBox Miniが国内出荷開始

ウチでもライブ配信で使っているYoloBox Pro(というかもう最近ではコレしか使っていない)ですが、そのMini版が国内出荷されたということもあって記事にしたいと思います。

https://www.yololiv.com/yolobox-mini

YoloBoxとは

以前も何度か書いていますが改めて書きますとYoloBoxは

バッテリー内蔵型の大型モニタを搭載したライブストリーミングエンコーダ

と言ってもピンと来ない方がいるかもしれません。言い方を変えるとコレとカメラを繋げば家でも外でもPC不要でYoutubeなどにライブ配信ができるというものです。当然テロップやYoutubeのコメント表示機能、各種オーバーレイ機能を備えます。もちろん自分の作ったロゴを画面の隅に表示させるなんてことも可能です。スポーツのスコアを表示させる事も可能ですので、スポーツの配信もイケる。加えてSDカードに映像を記録できます。

この界隈においては今さら説明不要ですが、PC要らずの動画配信革命児と言ったところでしょう。

先日も千里川にGH6を持って撮影に行った際にYoloBoxを持ってライブ配信を行っていましたが、コレが外で出来るという画期的なものです。SIMスロットがあるのでSIMカードを挿せばそのままライブ配信ができます。(ちなみに私はこの為にモバイル回線を普段の通信用とは別に契約しました。言うても月額1千円程度、使い過ぎても3千円まで行きませんのでそれなら快適な配信のために契約してしまおうと)

GH6+YoloBoxでのライブ配信映像(風切り音が多くてすいません。次回は音もちゃんと収録します。)

この製品、4K配信こそ行えませんが、その場の臨場感を伝えるには十分な品質で配信出来ます。

もちろんLAN/WiFi/SIMの3系統の通信系統を持っていますので配信現場にあわせた運用が可能です。

なおYoloBox Proについては以前、二度ほど記事にしたのでそちらをご覧くださいませ。

sumizoon.hatenablog.com

sumizoon.hatenablog.com

手軽にコレとミラーレスカメラなどの撮影機器があれば、どこでも高画質・高品質なライブ配信を実現できるもので、YoloBoxの存在は革命的なデバイスだと思います。

ついに出荷が開始されたYoloBox Mini

すでに海外ではYoloBox Miniは発売されていたという認識ですが、国内の出荷はされていませんでした。おそらく、技適の関係などがだったのだと思うので、8/29日以前のYoloBox Miniは国内では技適が通っていないものと思います。今回はサポートの手厚いシステムファイブが正規国内販売代理店として2022年8月29日より発売が開始になります。

YoloBox Proと何が違う?

さてYoloBox Miniですが、Proと違う点についてみていきます。メーカーのHPには下記の表があったのでピックアップして紹介します。

https://www.yololiv.com/yolobox-mini

・5.5インチになった

 YoloBox Proは大型の8インチのタッチパネルが搭載されていましたが、Miniは5.5インチとなっています。つまりポケッタブルサイズです。(あんまポケットに入れる人はいないと思うけど、可搬性が高いのは確かです)そして、ここが最大のウリでしょう。

https://youtu.be/avhfxlfIGHA

なので、ホットシューに付けるといった運用も楽にできるようになりました。

https://youtu.be/avhfxlfIGHA

HDMIは一系統である

 ここは割り切って一系統にしている様です。加えてUSB Video Class(UVC)入力にも対応しているので、UVC対応カメラを使えば2系統のカメラの映像入力スイッチャーとして使う事が可能です。
つまり、一台をUVC対応カメラ、一台をPCに繋いでプレゼンを行うといったことも可能。

※一部メディアの紹介記事によればUVCのアップデートは2022年末対応と記載されていますが、既に対応済です。

・液晶が明るくなった

 400nitから500nitに明るさがアップしたので屋外での視認性は良くなったのではないかと思います。たかが100nitされど100nit。屋外の昼間の使用では液晶は明るいに越したことはありません。

・Miniは廉価版ではない

この比較表に書いていない点を細かく調べてみると、各端子類の記載がHPにありました。

YoloBox Mini

https://www.yololiv.com/yolobox-mini-spec

やはり、Proと違うのはHDMI程度です。つまり手抜きなし。Miniとは言え廉価版ではないです。
SDカードの使用用途で「SD Card Slot: It's used for recording only」となっていますが、YoloBox Proと同様に各種ファイルを読み込むことが可能なように既にファームウェアがアップデートされているとの事。つまりPDFの表示や透過PNG素材のオーバーレイ表示も可能な様です。

YoloBox Pro 

https://www.yololiv.com/yoloboxPro-spec

ちなみにProの記載は上図になっています。

 

LANやSIMカードスロット、マイク/LINE入力、ヘッドフォン端子などほとんどの端子はそのままキャリーされている状態です。YoloBox ProではUSB-C/Aの二系統がありましたが、今回はUSB-Aのみになっています。逆にそれくらい。

つまりYoloBoxのスイッチャーに関わる部分を2系統なくした程度でそのほかはほぼProと同じ様な仕様です。

コレが想定される使用現場としては、カメラは一台(もしくはUVC対応含め2台)、お気軽、お手軽にライブ配信したい、外でも配信したいという方に向いているかと思います。

まとめ

実はMiniはLANが無かったりSDカードスロットが無かったりするんじゃないかなと思ってみていましたが、そうではなく、あくまで入力系統を削減した仕様になっています。むしろ削減というか、多くのライトな配信者にとってはHDMIを1系統+UVC 1系統があればOKというマーケティングの結果生まれた製品でしょう。思えば私もなんだかんだで、カメラ一台での配信が増えた気がする。。。

そして何よりカメラのホットシューに搭載しても問題ないくらいに小さい。このYoloBox Miniの最大の利点はそこでしょう。

また、ワンマンでのライブ配信用途としてはスイッチングなんてしないぜという方にもピッタリな仕様です。

例えばストリートミュージシャンが協力者なしに外で配信を行うなどの場合はそれにあたります。当然一人でトークしたり、キッチンで料理する状況であればスイッチングする余裕はあるかもしれませんが、カメラ一台でミニマルに配信したいという方に非常に強力なデバイスです。。

YoloBox Proも楽に配信ができる素晴らしい機材ですが、YoloBox Miniはさらにそれを超える気軽さで動画配信者のニーズを満たすでしょう。YoloBox Proまでは要らないけどMiniなら欲しいという人はかなり居そうですし、Proを持っている私もコレは気になる。

というかですよ、上で紹介した千里川の配信とかであればYoloBox Proを使わずにYoloBox Miniでも問題ないですし、そもそもカメラの外部モニタとして使用可能なので普段配信で使わない時に使ってもOKな大きさなのが嬉しいところです。

 

Systemファイブでの販売価格は96,800円で8/28までの予約でケースが付いてくるようです。

【特典付き】YoloLiv YoloBox Mini モバイルライブストリーミングエンコーダーshop.system5.jp

 

 

筆者:SUMIZOON

Facebookグループ一眼動画部主宰

Youtubeチャンネル STUDIO SUMIZOON の人
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