さて、今年も残念ながらオンライン開催になってしまったCP+ですが、Panasonicさんのブースで登壇させて頂いたのでその時の話を書いてみたいと思います。
おうちでまったり、オンラインライブ配信を視聴する!
「色」を統一テーマとしたバラエティ溢れるセミナーを全4日間12ステージでお送りいたします。内容も、「SNSフォト」をテーマとした講演から、写真家による作品作りの思想、レンズについてのトークセッションに加えて、撮って出しで制作するVlog(ビデオブログ)の解説から、本格的なグレーディングまで、LUMIXだから可能な、写真から動画までに広範囲に渡るタイトルでお送りします。加えて、待望の新製品LUMIX GH6のスペシャルステージも全4ステージお送りいたします。セミナーのタイムテーブル、詳細については、下記からご確認ください。
と紹介ページにはあるけど、当然ながら登壇する側としてはまったりなんかはできん。。。
正直吐きそうになるくらい緊張していた。。。
と言うか昨年末にCP+登壇のお話を頂いた時には、先方の熱意に押されて、顔出しを極力しないと言う前提であまり考えもせずに「登壇します」と言う回答をしてしまいました。よくよく考えると会社以外でプレゼンなんぞした事ないし一体全体何をどう喋っていいやら分からん。。。その日から登壇の日まで痩せる思いをし続けたのでした。。。しかも続けざまに2つのセッションで話をするとか冷静に考えると良く「やります」等と言えたもんだ😅。
第一、人前で落ち着いて話ができる自信もないし、途中で頭真っ白になってセミナー中にあまりの緊張でぶっ倒れるとかいらん夢を見てうなされる日々(冗談じゃなくてマジです)
おそらくYoutubeとかSNSでそれなりの知名度の方には今後CP+で登壇の打診とかあると思うけど正直登壇する事に不安があるならやめといた方がいいと思う。じゃないと、私みたいに登壇までの3ヶ月間痩せる思いをすることになろうかと。。(いや私が極端な不安症なのかもしれんけど実際4キロ痩せた。。。)
それくらい自分のコントロールできない場所から不特定多数への発信てのは気を遣うし、万が一何かあった場合にメーカーや多くのスタッフさんに迷惑がかかる。とは言え
今更やっぱ色々不安なのでやめます〜とかも今更言えん。。。
前日に高熱が出たら登壇しなくて済むんじゃねーの?とか、悪くなった生牡蠣食べたら食中毒になれるんじゃ?とか、もうおかしい思考すら頭の中をよぎる始末。。。
とは言え登壇の日は照山さん、ギュイーンさんそしてエマークさんの慣れた方々の多大なるサポートのおかげで、おぼつかない喋りながらなんとか登壇を乗り切る事ができた訳ですが、今までの人生の中で一番緊張したのは間違いないです。この3人と当日あたたかく登壇を迎え入れてくれたvookを始めとするスタッフさん、MCの岸田さん、Panasonicの皆さん、突然様子を見に来てくれた写真家の森脇先生に深く感謝する次第です。
CP+2022(シーピープラス) | デジタルカメラ LUMIX(ルミックス) | Panasonic
うーん、私以外はCP+の登壇経験のある方ばかり。
最高に楽しかったGH6トーク
まぁ実際に始まってみると周りのテンションの高さに引っ張られて気づくと楽しんでいる自分がいましたが、このGH6を語ると言うトークは最高に面白かったです。
お題としては
・GH6の推しポイント
・あなたにとってのGH6の隠れ神機能は?
・マイクロフォーサーズを推す理由
・あなたがGH6を持っていくとしたらどんな撮影現場
・GH6で使用したいレンズは?
・なぜ我々はLUMIXを使うのか?
・勝手に要望GH6
・今回のGH6レビューで一番印象に残った点
と言う内容でそれぞれが思い思いに話をするというもの。
回答順は私、照山さん、ギュイーンさん。後から思うとこの順番は秀逸で、ギュイーンさんが各お題のオチをしっかり付けてるんですよね。
私の回答はオチをつけるものではなく、ある程度真面目な回答でしたが、言いたいことのほとんどはお伝えすることが出来たと思います。それぞれのお題に対する私の回答と補足説明は下記の通り。
GH6の推しポイント
なんだかんだ言ってもGH6のマイクロフォーサーズとは思えない「画力」をお伝えするべきだろうと思いました。このカメラの全画素読み出しから繰り出される4K120pの解像感は素晴らしいと思うものです。そしてダイナミックレンジブーストをONにした時のフルサイズに近いダイナミックレンジの広さはもはやマイクロフォーサーズの画ではありません。撮影を終えて映像素材を初めて見たときの印象は先日のエントリで書いた通りですが、あまりの綺麗さに「は?マジで?」となりました。
あなたにとってのGH6の隠れ神機能は?
「外付けでタリーランプが使える」
これは何を伝えるか少々悩みましたが、一つは友人が作ってくれたタリーランプの話をしておきたいと言う思いがありました。これこそメーカーすら一切語っていない真の隠れ機能です。詳しくはこちらの記事の後半部分をどうぞ。
そして、
「EVFを表示させながら液晶を表示できる」
という機能もやはり神機能。これとタリーランプは人物撮影の際には今後欠かせない機能だと思います。
マイクロフォーサーズを推す理由
「システム全体として安い軽い小さい」
と言うのがメリットだと思います。私を含めて多くのカメラマンが欲張って多くのレンズを持って撮影に出かけると言うことがあると思いますが、フルサイズの場合は大口径ズームを何本か持って歩くとやっぱりしんどいです。よっぽどマッチョであればその限りではないですが、マイクロフォーサーズの場合はボディにレンズを数本持って歩いたとしても大した重量にならないのがメリットかなと。
あなたがGH6を持っていくとしたらどんな撮影現場
「真っ暗じゃなければどこでも、飛行機撮影であれば絶対持っていく」と回答しましたが、高感度もそれなりに使えます。vookさんのレビューではGH6はISO6400でも使えると書きましたが少しこのカラクリについて少し補足しておきたいと思います。これは特にProRes5.7Kで撮影した場合においてはノイズに対して変な圧縮がかからないのでDaVinciのノイズリダクションでかなりノイズを落とす事が可能と言うものです。その結果GH5Sと近いレベルのノイズ感を得ることが出来ます。そのディテールの残り方は素晴らしいものがあり、ポスト処理に自信がある方は是非GH6の高感度も使ってみるのが良いと思います。
GH6で使用したいレンズは?
「LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm」
これは今持っていないけど、いずれ使いたいと言う意図で書かせていただきました。過去にレビューでお借りした事があるのですが、標準〜望遠域でアホほど明るい素晴らしいレンズです。少々お値段は高いですが、単焦点数本分をこれ一本で実現できてしまうという破壊力は半端ではありません。
なぜ我々はLUMIXを使うのか?
「色も操作も素直だから」
これは今回のテーマCOLORS OF LUMIXに少し関係するところで私がLUMIXを使う理由の一つです。LUMIXは色の忠実度が高くある意味自分の色を出しやすいと言う所があります。グレーディング時にノーマルトーンを出しにくいカメラもある中でLUMIXの忠実な色味と言うのは大きな武器です。特定のメーカーの撮って出しトーンが好きでずっとそのカメラを使い続けると言うのも一つではありますが、グレーディングを行うとLUMIXの色は代用が効かないものの一つだと思っています。
勝手に要望GH6
「ベクトルスコープや波形モニタをEVFもしくは液晶に全面で表示」
まぁダメ元で述べましたが。。。多分、私以外でこれを望んでいる人はかなり希少だと思いますが、今回EVFと液晶が同時に表示できると言う仕様から、将来的にさらにこんな機能が実装されたらいいなと言うものをフリップに書いてみました。
今回のGH6レビューで一番印象に残った点
「エマークさんのお漏らし」
今回意図ぜずエマークさんのレビュー動画が流出してしまうと言う事件がありましたが、流出当日の朝は慌ただしく動いていました。
エマークさんからの事情説明の電話がすぐにかかってきたりしましたが、裏側では恐ろしいくらいバタバタしていたはずです。一番エマークさんが青ざめていたはずですが、エマークさんは例のレビュー動画を一度たりと一般公開に設定はしていません。
ただし、限定公開設定であっても再生リストに載せた時点で一般視聴者さんから閲覧できてしまうと言うYoutubeの知られざる仕様から流出してしまったので過失は否定できませんが故意ではありません。と言うか私もその仕様は理解できてませんでしたし、多くのクリエータが理解していないと思います。故に、個人的には過失というよりもかなり事故に近いと思います。「知られざる仕様」と書いてますが知ってる人は知ってるし、知らない人は普通それで公開になってしまうなんて思いもよらないものです。
あまりこの件に関して私から詳細を述べる事は避けますが、この事件に関して寛大な対応をしたPanasonicの心の広さは神対応ですし、男気を感じるものでした。CP+でむしろ一人のクリエータを救うために、これを笑いに変えると言う事を許容するPanasonicの対応は感動すら覚えました。
今回の件でメーカーとしての人間味を一番感じた次第です。「エマークさんのお漏らし」と同時に「パナソニックの対応の素晴らしさ」を感じた次第です。
このトークの後にはグレーディングのセミナーで1時間お話させて頂きましたがコレについてはまた別途書きたいと思います。
最後に
近くアーカイブはLUMIX BASE TOKYOメンバーの限定配信に移行する事になりますが、本日の配信はまだ見れるはずです。(→当該動画は現在は非公開で、3/3にアーカイブが公開されます。尚アーカイブ視聴の為にはLUMIX BASE TOKYOのメンバー登録が必要です。)
この中で最後にPanasonicの中西さんの話があります。ここにGH6への想いが集約されています。原稿無しにメーカーの一社員がここまで自分の言葉を発信する事は異例だと思います。死力を尽くした製品だからと言って市場が評価しなければ製品として価値がないとは思うしユーザーとっては極端な話どうでもよいことかもしれません。
でも、その想いを聞くとこの死力を尽くした、熱い想いが詰まりに詰まったGH6という製品を応援したくなるのは私だけでないはずです。
アーカイブ公開中 LUMIX BASE TOKYOのメンバー登録(無料)が必要です
この場に居合わせる事ができて本当によかった。
筆者:SUMIZOON
Youtubeチャンネル STUDIO SUMIZOON の人
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