とあるビデオグラファーの備忘録的ブログ

ビデオグラファーsumizoonのブログ 一眼動画に関する機材や撮影方法を中心に情報を発信していきます。

GH5の設定その③

こんばんはsumizoonです。
今回も私が動画を撮る際のセッティングを紹介していきたいと思います。

中には当たり前だろという内容も多いかと思いますが、初心者の方が見てもそれなりに役立つようにというのと、私の備忘録代わりにこの記事を書いていきたいと思います。

今回はこのシリーズ記事の第3回目です。

 

も併せてご覧ください。

 

 今回の内容もGH5を使って説明しますが、GH5Sでも同じはずです。

モードダイヤル

スチルならAモード(絞り優先)とかSモード(シャッター速度優先)ダイヤルとかの設定ダイヤルの場所にGH5は「クリエイティブ動画モード」があります。基本的にこのモードじゃないと設定できない項目もありますし、GH4とかだとスチルのAモード(絞り優先)に設定するとなぜか開放で撮影されるという謎の挙動になるので必ず動画はクリエイティブ動画モードに設定して撮影を行います。

 

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クリエイティブ動画モード

「クリエイティブ動画設定画面」での設定項目

①動画露出設定はM(マニュアル)設定

 スチルの中級者以上の方はスチル撮影時にAモードなりSモードで撮る方が多いかと思います。当然M(マニュアル)設定でも撮る方も多いかと思います。それは撮影者がどうやってカメラをコントロールしたいかが明確になっているからです。

 Aに設定して絞りを固定してシャッタースピード(SS)をカメラに任せたい

 Sに設定してシャッタースピードを固定して露出(絞り、ISO)はカメラに任せたい

 2つを同時に決めたい

などです。

私の場合(一眼動画撮ってる多くの方はそうだと思いますが)は絞りもシャッタースピードも固定して撮りたいのです。

動画の場合はシャッタースピードは基本フレームレート2倍の逆数、つまり30pで撮るなら1/60のシャッタースピードで撮るのがセオリーと言われています。東日本の方は商用電源の関係から1/50or1/100ですね。これについてはまた詳しく書きます。

そして、被写界深度(ボケ量)も自分自身で決めて固定したい。そうなるとMモードで撮るしかありません。

 

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露出設定はマニュアル(尚、DISP.を押すと説明ウインドウが表示されます)

※尚、GH5からは絞り、シャッタースピードを固定したままISOオートで撮れる様になりました。私はほぼ使いませんが。。(GH4ではISOオートは不可)

 

②V-Log Lビューアシスト

 私の場合はLog撮影がメイン(全部とは言ってないです)なのでLUT選択で Vlog_709で純正LUTがあたった状態でモニタを見ています。これじゃないと絵が眠すぎて雰囲気がわかりにくいですし、ホワイトバランスを間違っていたとしても気づきにくいです。なので、Log撮影される方はこの設定をしたほうが良いです。(この設定はあくまでモニタ表示にLUTをあてて表示する設定ですので、記録データにLUTが当たる事はありません。)

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GH5からはLog撮影でLUTを当てることが出来るようになった。ユーザーによる追加も可能

 

「動画」設定項目

①測光モードは評価測光

ほとんどのケースではこれです。マニュアル露出で撮ってるのに測光モードなんて関係あるの?と言われそうですが、関係あります。露出メーターの表示はこの測光モードに対応しているからです。

 画面の明るさで露出を合わせるのはアリなのかもしれませんが、人間の目は環境に大きく左右されます。なので絶対的な指標である露出メーター(ゼブラも併用しつつ)を見て露出決定した方がよいと私は思います。

 

②記録設定

MOVです。なおMP4(無印)にすると選べる記録フォーマットは少ないです。長い間Macを使ってきたので私は何も考えずMOVに設定してしまっています。

 

③画質設定はお好きに

画質設定っていう名前ついてますが、違和感ありますね。。。記録フォーマットというの方がしっくり来ると思いますが。。。

私の場合はグレーディング前提であれば4K30p10Bit(150Mbps)が一番撮影する機会が多いです。また、50%スロー前提であれば4K60p8Bit(150Mbps)で撮ることもあります。4Kの24p10Bitやハイフレームレート前提でFHD30p/24pも撮ることがありますのでこれは何をどう撮りたいかによると思います。機会があればこちらも掘り下げていきたいと思います。

尚、私はALL-I 400Mbpsは基本的には使いません。イントラコーデックの方が編集上はPCの負担も減ってラクなんでしょうけど3倍近いストレージコストは正直微妙です。それにYoutubeでちょっとした動画を公開する程度であれば画質の優位性に関してもALL-Iで撮る意味がほとんど無いと感じているからです。

 

※注意点として10Bitフォーマットは再生、編集ソフトを結構選びます。無償版DaVinciとかですと再生すら出来ませんしFCPXではカクカクになりますので記録フォーマット選びはくれぐれも慎重に

 

④AF連続動作:ON

前回書いた通り私の基本撮影スタイルは「ワンプッシュAF設定のMF」なのでこの項目は不要なのですがごく稀にAFを連続的に動かしたいときもあります。その時のためにこの項目はONとしています。

ピントを固定したいならMFのままで。連続動作させたいならAFC/AFSに入れればよいという事になります。

ただし置きピンで撮影しているつもりでAFCになっていたりすると意図せずAFが動いているのでモードレバーはかならず撮影前に確認しましょう。

※なおクリエイティブ動画モードではAFC/AFSの区別は無く、どちらも同じ挙動をするはずです。間違ってたら指摘してください。

 

⑤フォトスタイル:お好きに

 私の場合はV-Log LかシネライクDが多いです。グレーディングせずに済まそうと思った時はシネライクDで撮る事が多いです。ここらへんの感覚の個人差はありますがシネライクDでも別に軽いグレーディングくらいだったら全然いけます。また、空の階調とかバンディングを考えると8BitのLog撮るよりもシネライクDで撮ってしまう事もあります。結構その時その時で違います。(参考にならんかも^^;)

 

⑥フィルター設定:OFF

すいません、使ったことないです。。。。

 

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1/4ページ目の設定

というわでまだ、設定の1/4しか終わってないので続きを書くと終わりません。また次回に続きます。ではでは