とあるビデオグラファーの備忘録的ブログ

ビデオグラファーsumizoonのブログ 一眼動画に関する機材や撮影方法を中心に情報を発信していきます。

YoloBox Proがやってきた(1)

YoloBox Proが我が家にやってきたのでこれについて何度かに分けて書いてみたいと思います。多分初心者向けのドキュメントは日本には存在しないので解説がてら書いてみます。

はじめに

YoloBoxはPC不要でHDMI入力ソースをスイッチングできるオールインワンライブストリーミングボックス。

https://static.yololiv.com/yunxi/official/international-new/img/peo-techspec-3.e5ef9c7.png

YoutubeFacebookの配信を同時に行う事ができるため、この機材に加えてカメラを用意すれば高品質なライブ配信を可能とする画期的なデバイスです。

実は以前に少しYoloBoxについての記事を書いたところ、同記事がメーカーさんの目に留まり、是非試してほしいと言う事になりYoloBox Proが送られてきました。

中華メーカーの凄さはウチみたいなユーザーのブログまでウオッチして即マーケティングに反映する素早さにあります。ファームウェアのアップデートの頻度しかり時間軸がヤバいし、とにかくエネルギッシュです。

YoloBoxを作っているYoloLivも例に漏れずスゲー動きが早い。良い所、悪い所含めて意見を聞きたい!という事で本体が早速送られてきました。

実はかなり早い段階でこのお話を頂いていたのですが、CP+の準備とかで私自身が動けなかったんですよね。メーカーさんごめんなさいm(__)m

sumizoon.hatenablog.com

過去の紹介は↑を参考にしてみてください。改めて読み返してみると、ちょっと分かりにくいかもと。。。

InterBEE2022のSystem5ブース Ronin4DとYoloBoxの展示がされていた

YoloBox Proの概要

上記記事でも触れてはいますが、ちょっと分かりやすい様に、このデバイスで出来る事を整理したいと思います。

概要① HDMIスイッチャーである

3入力のHDMIに加えてUSB-Video-Classによる入力をサポートしているので、HDMI-UVC変換アダプタを使えば実質的には4入力のHDMIスイッチャーとなります。例えば下記の様なHDMIキャプチャボードを使えばHDMIx4入力にできます。(ウチで使ってるのがコレなので動作検証済みという形でご紹介。数千円のやつでも多分問題なく動くと思う)

 

PENGO (ペンゴ) 1080p グラバー キャプチャーボード 1080/60fps Type C USB 3.0 2.0接続 UVC 1.0 プラグアンドプレイ Mac/Windows PS4//XBOX/Nintendo Switch対応

PENGO (ペンゴ) 1080p グラバー キャプチャーボード 1080/60fps Type C USB 3.0 2.0接続 UVC 1.0 プラグアンドプレイ Mac/Windows PS4//XBOX/Nintendo Switch対応

 

もしかすると入力はUSB-B/USB-Cの2系統あるので、両方同時に使えれば5入力HDMIとなるのかもしれませんが、ちょっと未確認です。とりあえず、どっちでも入力できるのは確認できていますが、いかんせんキャプチャーボードが1個しかないので実験できてません。m(__)m

概要② ライブ配信エンコーダーである

Youtube/FaceBook/TwitchそのほかRTMP配信に対応するサービスであれば簡単に配信できます。ただし同時配信には制限があるのでそこは追って説明します。

特にYoutubeのコメントを拾って表示させる様な機能が標準で実装されているのが非常に便利です。

実際のテスト配信の様子

PDFを表示させつつコメントをピックアップして表示させたもの

概要③ 大型外部モニタである

PCの画面ほどは大きくはないですが、7インチとモニタがデカいので操作や確認がしやすいです。当然操作はタッチパネルにて行う事になります。

本体に保護ガラスフィルムが付属していますので、傷が気になると言う方は早々に貼りましょう。

概要④ SDカードに記録した映像、PDF、画像をライブ配信に使用できる

例えばPDFを使ってプレゼンをすると言った事も可能です。映像も試した限りではH.264のコーデックであれば再生が可能でストリーミングに使用できます。jpg画像も当然使用できますし、透過pngを使用したロゴ配置も可能です。

ただし、映像に関しては4K素材の場合はコマ落ちが発生するので基本はFHDまでの解像度にしておく必要があります。また、jpgの表示品質に関しては解像度によってはジャギーが発生するようですので高品質に画像を表示する方法に関しては引き続き模索していきたいと思います。

詳細は「実際に使ってみた編」で紹介したいと思います。

概要⑤ 外部録画機材となる

これも特徴的な機能です。本体に挿したSDカードに配信データ映像/音声をそのまま記録できます。

概要⑦ Android端末である

使うと分かりますが、このYoloBoxはAndroidのOSで動作している端末です。通常の通話はできませんが、例えばユーザーアカウントの登録などちょっとしたところでChromeが動作している様子がうかがえます。

起動時にAndroid上でYoloLivが立ち上がっている状態がこのYoloBoxですので、実は通常のAndroidとして無理やり使う事が可能です(初心者の方にはお勧めしません)。

実はある手順でChromeを立ち上げれば普通にYoutubeとか見れます。。

まぁ、流石にこの端末でYoutubeとか見る人は居ないと思うけど、普通にGoogleアカウントで入ればGmailとかも使えます。

概要⑥無線、有線を複数接続できる

有線LAN / Wi-Fiは当然の事、SIMスロットを使用して通常のモバイルネットワーク回線を使った配信も可能です。通常はいずれかの回線が優先されるはずです。

以下はちょっとマニアックな話です。

ボンディングというWi-Fi/LAN/モバイルネットワークの複数の回線を束ねてネットワークに対して冗長性を持たせる運用に関しては今現在公式にサポートされていませんが端末にSPEEDIFYをインストールすることでボンディングを実現する方法も存在します。

youtu.be

上記はアプリランチャーのインストール方法からSPEEDIFYのインストールまで丁寧に日本語に翻訳されているので、このやり方に沿って行えばボンディング設定を行う事ができますが、おそらくメーカーが保証する方法ではありませんので自己責任で行って下さい。というか、今現在私も試していないです。

尚、この方法を早々に試したお友達のサカイさんの動画も参考に貼っておきます。

www.youtube.com

サカイさんはこういうマニアックなネタを配信する稀有な方ですのでチャンネル登録をお勧めします。

概要⑧ 外部音声入力はLINE/MIC入力の排他仕様

ちょっと残念な部分はLINE入力とMIC入力が排他仕様という所です。これが両入力対応でミキシングできる仕様であれば素晴らしいのですが、残念ながらそうではありません。また、初期ファームではMICインのレベルが小さすぎるという問題がありましたが、今は改善されています。ですが、おそらくソフト的にレベルを調整しているためか、ホワイトノイズの多いマイクを使った場合はノイズゲート処理が自動的にかかるので少し不自然に聞こえる場合があります。なのでマイクを使った音声入力に関しては

・カメラ側HDMIからの音声を使う(カメラのマイクや外部マイクを使用)

・オーディオミキサーからのLINE OUTをYoloBoxのLINE INに繋ぐ

の何れかの方法がベストかと思います。

概要⑨ 配信クオリティはFHDまで

残念ながら4K配信には対応していませんが、一般に配信で使われるFHDの配信まで対応しています。おそらく内部CPUの処理能力で決まっているものと思います。

概要⑩ 結局全部載せ配信ツールである

Android端末にHDMIスイッチャーとUVCによる入力、UVCとしての出力、SDカードのI/O、無線優先通信手段、大容量バッテリーと大型モニタを兼ね備えた「全部載せ配信ツール」でという事になります。実売価格は16.5万円となります。

ハイエンドスマホ端末が10万円以上する時代において、スマホを遥かに超える機能のこのデバイスの値段は安いと言えます。

 

 

YoloLiv YoloBox Pro ライブストリーミングエンコーダー — SYSTEM5

 

ただし使い始めて1週間ほどですが、改善して欲しい部分もあるのでそれらは追って書いていこうと思います。

特徴

と書いたところで、ピンと来ていない人が多いかもしれないので、もうちょっと特徴を書いてみたいと思います。

操作は簡単である

初めは意外と操作含めて難しそうという印象を持っていましたが、使うとすぐ慣れるインターフェースです。これは追って「実際に使ってみた編」で説明したいと思います。

PCが完全に不要になるためOBSなどの設定で頭を悩ませることがないのが便利です。OBSほどやれる事の自由度は高く無いですが、ぱっと見でクオリティが高い配信が可能ですのでこれとカメラで外で簡単にライブ配信ができてしまいます。

また、先に書いたようにYoutubeFaceBookライブを同時配信をするという事が簡単に可能ですので難しい事を考えたくない人にとってはこのデバイスは有用です。

バッテリー内蔵型で概ね3時間の配信が可能です。もちろんUSB-Cでの外部給電に対応していますので外出先でもモバイルバッテリーがあれば長時間の配信が可能です。

映像をUSB-CからUSB-Video-Class(UVC)として出力できる。先ほどPC不要と書きましたが、これを使えばYoloBoxからの出力をZoom会議やSkype / GoogleMeet / Teamsなどのミーティング時の映像として使う事が可能となります。まぁ、高度なPCキャプチャーボードと考える事もできますわな。

一度使ってみると、あったらいい機能がたくさん思いつきます。例えばコレをプレゼンツールとして使いたい場合はポインタの表示ができるとベストですがそのような機能は実装されていません。音声のポン出し機能とかもあるといろいろ楽しそうです。

次回予告

・屋外配信をするために用意したもの

 楽天モバイルを回線契約した話と実際の速度を測ってみた話

まぁ使わない時はタダなわけで、契約しておいて問題ないと思いまして、契約した。→ 5/13 1GBまでの0円プランは廃止とのアナウンスがありました。ま、気にせずガンガン使おうと思います。

Webで申し込んで翌日にはSIMカード入手

・実際の配信手順

 一応実際のアカウント取得から設定までを紹介したいと思います。

尚、次回からウチのYoutubeチャンネルのライブ配信ではYoloBox Proを使って配信しますので気になる方はウチのチャンネルを登録頂いた上で、通知設定をして頂ければと思います。

 

【関連リンク】

ちなみに新興デバイスメーカーの傾向としてこういったFacebookのグループがあることが挙げられます。メンバーにはメーカーの関係者もおられるのでちょっとした質問もここで行う事が可能です。

Yolobox研究会:FaceBook公開グループ
https://www.facebook.com/groups/1234020273771791

Yololiv:メーカーページ 更新内容など
Multi-Camera Livestreaming Made Easy - YoloLiv

 

ではでは~

 

筆者:SUMIZOON

Facebookグループ一眼動画部主宰 メンバー4500人

Youtubeチャンネル STUDIO SUMIZOON の人

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