とあるビデオグラファーの備忘録的ブログ

ビデオグラファーsumizoonのブログ 一眼動画に関する機材や撮影方法を中心に情報を発信していきます。

α7R4の噂でも盛り上がっている中でα7sIIIの噂に対する考察

結局、今晩発表になるSONYの新型カメラはα7Rシリーズじゃないのかということで、少し落胆しているsumizoonです。

とは言え夢が膨らむα7sIIIに関して今までの噂とそれに対する考察を織り交ぜながら記事を書いてみたいと思います。

※と言いながらR4はかなり動画に振っているという噂もあり、少し楽しみになってきました。7/16 23:00追記

※結局R4の目新しい動画性能の進化は無い模様です。と言いながらさらにサプライズが用意されていたり?という淡い期待を寄せておきます。。7/16 23:40更新

α7R4(α7RIV)に関してはこちらのスペックシートを参照下さいませ。

α7sIIIは積層型センサー採用という噂

 積層型というと動画でのローリング速度が向上するように思われがちですが、少なくとも現在実用化されている積層型センサーは通常の動画撮影では恩恵は無い状態の様です。※書き方に若干語弊がありそうですが、ここで言う通常の動画撮影というのは4K30pであったりFHD60p撮影の事を指します。

 

https://www.sony.jp/products/picture/y_ILCE-9_EXMOR-RS_stack.jpg

 先日動画をやっている友人から「一眼動画のローリングが酷いので幕速の速いα9に買い替えようと思うけどどう思う?」と相談を受けましたが、残念ながらその認識は間違いです。残念ながら通常の動画撮影においてはα9のローリングは速くは無いです。

 現状の積層型センサはスロー撮影およびスチルの際の並列度を上げるために使用されている状態で、高速撮影したデータを大量のDRAM(フレームメモリ)にバッファリングしてその後は通常の画処理&エンコードをゆっくり行うという処理の様です。なので通常の4K撮影とか速度向上のにはなんら寄与していない状態です。

 通常動画撮影の幕速向上させるために大量に搭載しているA/Dを動画撮影に流用する新たなアーキテクチャを積んでくるのか?ってのは非常に気になるところです。

α7sIIIはグローバルシャッターという噂

 これもAPC-Cのグローバルシャッターを搭載した汎用センサが発表されたことから出た噂かと思います。尚、SONYはすでに2012年には制作用カメラでグローバルシャッターを実用化しています。

 F55の発表当時は「グローバルシャッター」を大々的に謳っていたのですが、販売終了した今現在のHPを見る限り「フレームイメージスキャン機能」と小さく書かれている状態です。 このF55はローリングモードとグローバルシャッターモードの2モードを搭載していますが、後者のモードがどこまで実際に撮影に使われたかは不明です。。

www.sony.jp

 かつてBlackmagicDesignのURSAという制作カメラがグローバルシャッターモードを搭載するとアナウンスした事で話題になりました。ですが、実際のカメラの発売時にはグローバルシャッターモードは満足な画質を提供できないという理由(だったとうろ覚え)からローリングシャッターのみの搭載となりました。

 ここで出てくる推測ですが、グローバルシャッターは実用化はできてもローリングシャッターに比べてかなり画質は下がるのではないかという推測ができます。画質に少々問題があってもグローバルが絶対必要なマシンビジョンや一部の監視用途などを中心にグローバルシャッターは展開されているようですが、画質にうるさい?人が使う民生機器において、その機能を載せるにはハードルがあるのでは無いかと推測しています。

 じゃあ双方を切り替えできるようにしときゃいいじゃん?となりそうですが、グローバルシャッターを載せた段階で、ローリング画質に影響を与えるので結局は今現在の民生カメラでは搭載をしていないのでは無いか?という推測もできます。

 でもグローバルできたらストロボの同調も相当なSSで切れるしフラッシュバンドやこんにゃく映像ともオサラバなので積んできたらいいですよねぇ。そしてどんな時でもサイレント撮影が可能。

 てかこれが出来たらそもそもスチル撮影では積層型センサとか不要じゃ?という気がします。民生カメラにグローバルシャッターが間もなく登場するのかしないのか、夢は膨らむばかりです。

α7sIIIは4K60pという噂

いや、これは噂とかじゃなくて普通に積んでくるでしょ。。。

α7sIIIは8Kセンサー?

 あり得る話かもしれんけど、そもそも低画素、高S/Nをウリにしている路線なのでそれは無いかなと。。。それに既に今のα7R3って8Kセンサーですよね。それにZ7もそうですよね。

 あ、制作用カメラでSONYはすでに8Kをかれこれ8年前に実用化している事実は意外と知られていないので紹介しときます。InterBEEとかで見かける8K映像とかはこれで撮られている事がちらほらあったと思います。

価格帯が別次元ですけどね。。。

www.sony.jp

発表時期に関する噂

 2019年の秋という噂ですが、それが2019年7月16日。今晩だったりして。。。。どうもα7R4っていう噂だけど。

本当に発売されるのか

 いや、意地でも発売されるでしょう。でも初代と2代目のα7sってどれだけ売れたのかが微妙だと思います。当然動画をやっている人には興味がある機種ですが、そもそもスチル人口と動画人口って10:1よりも差が開いている感覚です。日本では一眼動画のマーケットなんて下手すりゃスチルマーケットの1/100程度じゃない?という感覚なので莫大な開発費をかけてビジネスが成り立つのか?という気がします。

 でもその動画マーケットに突き進んでいるのがソニーパナソニックなわけでして、それは既に飽和したスチルマーケットから成長著しい動画マーケットでの覇権争いみたいな構図なのではないかなと。だから意地でも出すのは間違いないと思われます。

 それに先日発表になったSIGMAの「fp」、変態的なPanasonic 「S1H」も控えています。いよいよもって動画界隈がカオスと化してきました。

 なんとも動画機材好きにはたまらん2019年となりそうです。