とあるビデオグラファーの備忘録的ブログ

ビデオグラファーsumizoonのブログ 一眼動画に関する機材や撮影方法を中心に情報を発信していきます。

Huawei Mate 30 Proの動画性能が凄い

こんにちは、三度の飯よりカメラ好き?のSUMIZOONです。

とりあえず気になっていたHUAWEI Mate 30 Proが発表になったので少し記事を書きたいと思います。

外観やら、OLEDディスプレイやらいろいろ発表内容はありますが、私としてはそこには興味はなく(ディスプレイのDCI-P3 HDR対応とかは嬉しいですけど)リアカメラ、特に動画にフォーカスして書いていきたいと思います。

リアカメラ構成

40MP 1/1.54インチ3:2アスペクト RGGBオンチップフィルタ(18mm f1.8)

40MP 1/1.7インチ 4:3アスペクト RYYBオンチップフィルタ(27mm f1.6 OIS)

8MP(80mm f2.4 OIS)

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Huawei

とにかく40MPのセンサはスマホとしてはかなり大きい部類です。双方クアッドベイヤ構成だと思いますので実質的には10MPの解像度だとは思いますが必要にして十分な解像度だと思います。おそらくクアッドベイヤにすることでクアッドピクセル間での露光調整を行うHDR合成でダイナミックレンジを拡張するという技術が使われていると想像します。

https://assets.media-platform.com/gizmodo/dist/images/2019/09/19/Mate30_2019-9-19_21-36-32_No-00-w1280.jpg

Huawei

前記の3構成に加え距離センサを搭載。尚、静止画でのISO感度は409600

動画性能

私的に気になるのは動画性能です。概要は下記の写真に表れています。

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Huawei

4K60p

 Huaweiの端末は4K60pの搭載が遅れていたのですが、今回は4K60p撮影が可能になっています。これで4Kの綺麗な50%スローが撮れるようになりました。待ってました!(って日本で買えるのかわからんけど)

 60pが撮れると何がよいかっていうと一つはヌルヌルに撮れるってのがあります。ですが、私的には30pもしくは24pで動画を仕上げる人間なので、60pで撮って50%もしくは40%としてスロー動画にする使い方が出来るようになります。私が普段4K60pを使うのはそのためですが、それがHuaweiの端末でも出来るようになります。

ISO51200

マジで?これスマホだよ?という設定です。動画の場合は静止画と違って大きくISO感度が挙げられない機種が多い中で51200ってすごいです。

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とは言え高感度設定時の画質は実機を確認しないと分かりません。設定できるってのと使えるのは別ですからね。ですがラージフォーマットの一眼動画でも設定できないカメラが多いことを考えるとこれを設定できること自体が凄いです。そもそもフルサイズのガチのミラーレス一眼でも動画のISO上限が51200というのが一般です。

 センサ自体は一眼に比べると小さいので、もし、これが使えるレベルの映像ってことになるとすると後処理(AI)によるノイズ処理が相当優秀という事になります。

4KHDR+

当然HDRに対応です。

Dual OIS + AIS

Dualが二つのカメラ(センサ)の事を差しているのか、それともレンズ補正+センサシフトの事を差しているのかってのが気になります。

7680fpsのスーパースローがエグイ

 7680fpsがHD撮影可能これがクロップなのかどうか、連続撮影時間は不明

まぁ実時間で1秒撮影したとしても30p再生したら256秒かかるんですよね。

1秒間撮影したものを見るのにかかる時間が4分

そういうとんでもないフレームレートが7680fpsです。実際にはスーパースローの実撮影時間はDRAMの容量に依存してるはずなので再生時間として数秒、スーパースローとしての実撮影時間はかなり短いと思います。でもこれが出来ると今まで撮れなかったものが撮れるわけでして、使い勝手も含めて非常に気になる部分です。

 っていうかこれカメラアプリとしてどういうインターフェースで撮るのか、再生はどういったインターフェースで見せるのかってのは興味があります。なにせ1秒が4分すよ。。(7680fpsの設定だと1秒も撮れないとは思いますが、撮影時間を含めて詳細が知りたいですね)

 噂が出た時にはAI的な960fpsの8倍補完処理(いわゆるオプティカルフロー的な処理)をした疑似7680fpsなんだろうと思っていたのですが、発表会の様子を見る限りはそんな事は一切言っていませんでした。ってことは力業で本当にこの性能を達成しているってことなんでしょうか。恐ろしすぎる。。。

 しかもこれを見てると背景がめっちゃボケているんですよね。光学性能的には絶対ここまではボケないので、つまりはリアルタイムのボケ処理がスーパースローでも出来るということに思えます。(まさか他のカメラで撮りましたってことはないでしょうし元の動画を見るとちゃんと右下にはTaken with HUAWEI Mate30 proって書いました。 )

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Huawei

あとは7680fpsって一言にいいますが、1秒間に撮影するコマ数が7680枚という事は、少なくともシャッタースピードは1/8000相当になるので相当明るい所じゃないと露出不足になるはずです。

 カメラをやっている方ならお分かりだとは思いますが、日中であっても通常感度で1/8000でシャッター切ったらよほど明るいレンズを使わない限りは露出が不足します。

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Huawei
上は1,000万円を超える業務用スーパースローカメラとの比較をだして紹介していますが、両者とも相当な照明を焚いた状態で撮影されていると想像しています。(光を発する爆発物を被写体にしたのはそのためかなと)なので低ISOで綺麗に撮りたいなら日中屋外での撮影もしくは室内であれば照明ガンガンにして撮る事になるとは思います。

※この作例は1920fpsで撮影されてるっぽいです。

とは言え試してみたい。。。。

動画でもボケる

日本が世界に誇る単語「ボケ(Bokeh)」です。浅い被写界深度を再現する動画でのリアルタイム処理ボケ表現が可能な様です。

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Huawei

オリジナルの動画をご覧いただくと若干不自然?って気もしないではないですが、背景は見事にボケている様です。(おそらく違和感は人物全体がピントがあっているためで、なだらかなボケに見えないためだと思われます。)

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Huawei

でも、これすげーです。使ってみたい。。。

OSMO MOBILE3との連携

おお、そう来るかというのがこれ。DJIのOSMO MOBILE 3との連携が出来ますよという話。おそらく一般のスマホで使うより連携が簡単なのだと思われます。

結構スマホとジンバルの連携ってのは面倒で、Bluetoothが切れたりうまくコントロールできない事が多いのですが、公式にアナウンスされているのでその点は安心できそうです。

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Huawei

おそらくRec開始、停止なんてのは当然できるとしてズームやちょっとした設定変更もOSMO MOBILE3側でのコントロールが出来るのではないかと思われます。詳細を知りたい所です。

てか日本で発売されるのか?

と、下記ながら分からないんですけどどうなんですかね。そもそも日本で技適取るんですかね?とにかく今のHuawei Mate9がいい加減くたびれてきたので買い替えたいんですよね。。。あれこれGoogleアプリの事を書かれていますが、アプリは自前で入れればOKすかね…

※現状は自前で入れたGoogleアプリは強制終了する様ですが、root化でどうにかなるんじゃね?説があったり今後の動向を見守りたいと思います。何れにせよ現状、日本で使うには敷居が高そうです。

発表会の模様

動画のオリジナルは下記をご覧ください。


HUAWEI Mate30 Series Global Launch

 

追伸

 お陰様でYoutubeの私のチャンネルが5年の歳月がを経て、先日登録者1万人突破致しました。登録頂いている皆様ありがとうございます。スマホ動画の作例なんかも載せてますので是非ご覧くださいませ。チャンネル登録していただけると嬉しいです。

 

ではまた次回