とあるビデオグラファーの備忘録的ブログ

ビデオグラファーsumizoonのブログ 一眼動画に関する機材や撮影方法を中心に情報を発信していきます。

LEICA SL3に見るLUMIX S1RIIの未来像

さてNikonのRED子会社化の話に完全に隠れた形となりましたが、LEICA SL3が正式に発表になりました。

ここではSL3から見えるLUMIX S1RIIの未来を想像してみたいと思います。
というもそもそもLEICA SL2とLUMIX S1Rはかなりの部分で共通事項が多く、仮にLEICA SL3とLUMIX S1RIIの関係が以前と同じであった場合はSL3からS1RIIの未来が予想できるからです。(とはいえS1RIIなる機種が本当に存在するかの確証はありません。なのでS1RIIが仮にあったらと言うていでこの文章を書きます)

ただし、動画撮影のLog撮影機能に関してはLEICA SL2がS1Rを上回っている部分もあるので必ずしもスペックが同じとは言えないと思います。

(あと、もしかすると60MPの高解像機をS1IIとして出す可能性もあるかも?と思っています。そうするとS1は高解像機、S5は中解像度機、S1H/S5Hはヘンタイ機とラインナップが整理される未来も予想できなくはないけど今更そんなラインナップ再構成しないか。。。)

LEICA SL3概要

マウント:ライカLマウント
寸法:141.2 x 108 x 84.6 mm
質量:約769 g(バッテリー、SDカード、ボディキャップ含まず
撮像素子:フルサイズCMOSセンサー、6030万画素(有効)
バッファ:8GB
メディア:UHS-II (推奨), UHS-I, SD/SDHC/SDXC card + CFexpress card type B (推奨)
手ブレ補正: 5軸手ブレ補正機能
光学ローパスフィルタ:なし
AF検出方式:撮像エリアに像面位相差AFセンサーを配置した像面位相差検出方式

      コントラスト検出方式、深度マップ測定を組み合わせた ハイブリッドAF
スチル記録画素数: L 9520 x 6336画素(6030万画素)
動画記録画素数:8192 x 4320@C8K (17:9)/7680 x 4320@8K (16:9)/他
8K内部収録時29.97fps 300Mbpsまで
発売日:2024.3.16

動画撮影、スチル撮影ともに基本スペックはLEICA SL3はLEICA Q3と同じです。エンジンもセンサーもLEICA Q3と同じと考えて間違いないと思います。ついでにバッファサイズも同じです。

以前レビュー用にお借りしたLEICA Q3 欲しくなったけど値段が。。。

 

と言うわけで、8Kに関してはほぼクロップされることが確定かと思います。クロップファクタは1.16倍となります。

LEICA Q3もSL3もスチルユーザーをターゲットにした製品なので8Kが撮れると言ってもその重きはスチル撮影の方に振られている印象です。

なお、過去にLEICA Q3をレビューした時の記事をついでに貼っておきます。

jp.pronews.com

 

LEICA Q3とLEICA SL3の動画性能は同じと言えますので撮れる映像のクオリティも同じと考えて良いでしょう。(もちろんSL3はレンズ交換できることがメリットの一つではありますが)

以前撮影したLEICA Q3での8K映像。LEICA SL3も同じ品質での撮影が可能と思われる。

 

流石に8Kの映像品質は高いものがあります。が、SL3もQ3も動画撮影のために買う人はほぼ皆無だと思います。

スチルをメインでたまに動画も撮影すると言う撮り方がこのカメラで想定される使用方法でしょう。

LUMIX S1R IIはどうなるのか

まぁSL3がQ3と各種スペックが同じと言うのは完全に予想通りでした。おそらくS1RIIも同じスペックで登場するのではないかと思います。そういう意味で面白みがないので、隠し球用意してくれてないかなぁとも期待しますが。。。

動画記録画素数8K30p

前述の様にSL3は若干のクロップありの8K30pまでが動画の基本スペックとなりますので、S1RIIも同じものを搭載するでしょう。

Log撮影の搭載

これに関してはS1Rは非搭載だったので搭載しない可能性もあるかと思います。そもそもLogで撮ってグレーディングをゴリゴリすると言うのがイメージできません。あったら使う人もいるかもですが。。

手振れ補正

これはS5IIで搭載されているレベルかそれ以上のものが搭載されてくるでしょう。逆にLEICA SL3もサラリと5軸B.I.S.を搭載していると書いてますが、効きはかなり良いものと想像します。

像面位相差

ちと心配なのが像面位相差です。実はQ3をレビューした際に感じたのは像面位相差画素搭載にも関わらず「ほぼコントラストAFで動いていそう」な挙動が目立ったからです。

おそらくQ3の時より優秀なAFをSL3は搭載しているでしょうし、S1RIIも像面位相差画素を駆使した優秀なAFになると思います。(と言うか期待しています)

光学ローパス

多分積んでこないでしょう。ここも共通だと思う。

メディア

CFexpress Type B+SDの構成になりそう。S1Rもその構成だったのでSL3同様に踏襲と思います。

その他

なお気になることとして、LEICA Q3はスチル撮影時のAF測距動作時にファインダ、背面液晶に写る被写体の解像度が極端に低下する仕様でした。ファインダが綺麗な表示だけに残念な部分ですが、これがS1RIIではどうなるかか気になるところです。

 

まとめ

と言うわけで、動画性能としては8Kまで撮れるもののすでに多くのカメラが8K撮影を実現している現状としてはややパンチ不足な感じがします。もしかするとS1RIIには動画の何か隠し玉があるかもですが、スチルカメラである(であろう)S1RIIは動画性能としては期待しない方がいいかなと思っています。

でも、Q3を触った感触ではスチルの描写はすごく良かった。なので一度SL3でスチルをとると2400万画素機でのスチルでは満足できなくなると思います。

私もQ3を触った後はすごく惹かれたのですが、値段が幸いして諦めました。が、S1RIIは現実的な値段で出るのであれば欲しいよねぇ。。。さていくらでいつ出るのか。それとも出ないのか?楽しみに待っているとします。

 

てなわけで、ほぼ中身のないスカスカエントリでした。ではでは

 

 

筆者:SUMIZOON

Facebookグループ一眼動画部主宰

Youtubeチャンネル STUDIO SUMIZOON の人