はじめに
さて先ほどLUMIX S9が発表になりました。
「綺麗に撮れるだけじゃない、写真を通じた新しい楽しみを予感させるガジェット」
「"綺麗に撮れる"のその先を考えたカメラ」
そんな印象を受けた発表会でした。発表会の内容の抜粋は後述してますのでそちらをご覧ください。
- はじめに
- 事前リークによる情報
- 正式発表内容
- LUMIX S9スペック
- LUMIX S9の発表をうけての感想
- 結局買うのか?
- どういう撮影に向いている機種か?
- 何のレンズが合うのか
- 26mm F8単焦点は9/1までプレゼントされる
- LUMIX S9専用ケージ、グリップ、ケース
- 5/24更新
- 5/28更新
現時点では日本の正式発表がされていませんが海外での正式発表内容を見ながらアレコレと書いてみたいと思います。
尚、今までLUMIXに関してはGH6/S5II/S5IIX/G9ProIIで公式プロモーションに協力させていただきましたが、今回は私はマジでプロモーションには参加しておりませんので、どうせなら、海外発表後の最速タイミングで記事を書こうと言う考えに至りました😁
ほとんどは動画向けコンテンツのウチのブログですが、特に動画・スチルに限らず、思ったままに記事を書いていきたいと思います。
事前リークによる情報
まず、LUMIX S9に関しては正式発表の10日前頃からかなりリーク情報を目にする様になりました。おそらく販売店向けの情報であったりレビューワー、印刷物などリーク元は色々考えられますが、これだけ情報が漏れるということは逆に言うとかなりS9のプロモーションには関わっている人が多そうだという事が言えます。
今や、伝説となった○マークさんのGH6レビューお漏らし大事件ってのも過去にありましたが、関わる人が多ければ多いほど情報は隠しきれないもんです。
小型コンパクトっていう機種の特性上、多くの人が興味を持つところとなるので、噂サイト側も広告収入をゲットするために情報を連発し、瞬く間にSNSで情報が拡散されていった感じでしょうか。LUMIX S9は、以前のLUMIXに比べ格段に事前情報を目にする事が非常に多かったという印象です。
で、事前情報は下記
5/22までのボディ側の噂まとめ
・S5II/S5IIXと同じ24MPセンサー搭載
・フレットデザインでコンパクト
・バリアングル液晶
・LUTボタン
・ホットシューならぬコールドシュー
・EVF無し
・メカシャッター無し
・IBIS(ボディ内手ブレ補正)あり
だいたいコレでコンセプトは見えてきた気がします。事前の噂サイトではコンテンツクリエータ向けみたいな書き方がされてましたが、別に動画を撮るためだけのカメラじゃないし、V-Log特化機でもない印象です。
よりカジュアルに写真も動画も楽しむための高画質カメラという印象で、かなり若年層にもリーチする印象です。もちろん、高性能なフルサイズを使っている人にもその大きさは非常に気になる機種です。
S9と同時に発表されるであろうレンズについての噂
さらにレンズの情報として
・18-40mmのレンズがキット販売される
・28mmF8(マニュアルフォーカス)レンズが販売される(初回?予約特典?)
この時点で以下の疑問が湧きます。
・マイク端子の有無
・バッテリーの形状は
・動画撮影フォーマット
・LUTボタンの意味するところ
メーカーは違いますがα9IIIの場合は直前までほとんどリークはありませんでしたが、あれに関しては一般のレビューワーには事前貸し出しはおろか情報すら下ろしてなかったのでかなりシークレットに事が運んだと言えます。
S9はダダ漏れw いや意図的に流したのかも?と穿った見方をしてしまうほど日々お漏らしw
でもね、キモとなるLUMIX Labやコンセプトに関してはほとんどリークしてなかったんですよね。思うに、これはほとんどのレビュワーが事前にLUMIX Labを触っていなかったからと思われます。
正式発表内容
さて、冒頭にも貼りましたが、日本時間5/22 23時に公開されたLUMIX S9の動画ですが下記。
冒頭はS5II/S5IIXの話からリアルタイムLUTの話でしたが
早速登場 事前のリーク情報の通り4色ですが、赤(Crimson Red)か緑(Dark Olive)がなんともかっこよさげ。むしろ黒が平凡すぎる。。
なんとも3:2のオープンゲートが撮れる。SNS共有を前提に考えたフォーマットのようです。
スマホアプリが一新される様です。従来のS5II/S5IIXがこれに対応するかどうかは気になるところですが、どなたかご存知であればコメントをお願いします。
何よりSuper Fast Transferというのが気になる。LUMIXといえば現行のスマホアプリとの連携、接続性がよくないのでこれが大きく改善するものと期待出来そうです。
5GHz Wi-Fiに対応するので転送は当然速い様です。
注目すべきは色の編集(LUTの生成機能)を持たせているところでしょう。これができるとDaVinciでLUTを作るよりも遥かに早くLUTが作れると思われます。
スマホアプリからのLUTもダウンロード可能
LUTボタンはLUTを選択するためのボタン、リアルタイムにLUT適用の画面を見ながらLUTを選ぶということが可能の様です。
撮ってから30秒でSNSにシェアということなのだと思いますが、これならスマホじゃなしにLUMIX S9で写真を撮ってSNSに即アップするという気になりそうです。
新レンズ 26mm F8 暗いレンズですが、過焦点距離が短いので近距離撮影じゃなければそもそもフォーカシングが不要ということになるでしょう。
もう一つは18-40mm 大きさはちょっと分かりませんがかなり小さい。広角が18mm始まりという超広角から標準域をカバーするレンズ
なお、通例であれば23日10時に国内発表。そして10時30分あたりから各種レビュー記事、メディア記事の解禁がされるはずです。
いや、S9のプロモーションに関わりたかったと思う反面、こうして公式レビューに先駆けて記事を書けるのはプロモーションに関わらなかったおかげといえばおかげ。なのである意味好きにかけるわけです(国内プロモーションの邪魔になってたらマジで怒られるかもしれん。。。)。
全然関係ないけど以下の
SHOOT
EDIT
SHARE
これって、某オーストラリアのメーカーの
SHOOT
EDIT
STREAM
を強烈に意識してるコンセプトですよね。EDITいらないよ!というSNS全盛の今時のコンセプトがわかりやすいです。
全体を通じて発表は非常に気合が入ったものでした。(というか従来の綺麗に撮れます路線から一皮むけた感すらあります。)
LUMIX S9スペック
LUMIX S9(品番:DC-S9/DC-S9K/DC-S9H キットによって異なる)
・重量:486g
・サイズ:高73.9mmx幅126mmx奥行46.7mm
・動画フォーマット(代表的なものを抜粋):
フル画角(24p/30p):
[6K] 5952x3968 (3:2) / [6K] 5952x3136 (17:9)/[C4K] 4096x2160/[4K] 3840x2160
APS-C画角(60p/48p/30p/24p):
[C4K] 4096x2160 / [4K] 3840x2160
フル画角新フォーマット:[3.8K] 3840x2560 (3:2)
バッテリー:DMW-BLK22(LUMIX S5II/S5IIX等と共通)
背面液晶:バリアングル
ポート類:HDMI Micro / マイク端子φ3.5mm/USB Type-C® (USB 10Gbps)
メディア:SDカードスロット1機
国内価格:
20万8,000円前後(ボディのみ)
24万1,600円前後(20-60mmレンズキット)
28万7,000円前後(20-200mmレンズキット)
発売日:2024.6.20
予約開始日時:2024.5.29 AM10:00に予約開始予定
尚、私は大阪梅田の梅田フォトサービスさんで予約しました。
同店で予約すると良い事があるかもです(😁)
その他詳細スペックは以下参照のこと
LUMIX S9の発表をうけての感想
S5II/S5IIXとの比較
でもって、直近のフルサイズLUMIX S5II/S5IIXとの比較をしてみました。下表を参考にしてください。
ですが、この表を書いていてあんまり意味ない気がしてきました。そもそもコンセプトが大きく異なるS5II/S5IIXと比較すること自体がナンセンスの様な気がします。
S5IIは万能機ですが、S9はS5IIのエッセンスをベースにカジュアルに撮影する上において小型軽量をコンセプトに機能を省いているからです。そしてSNSでのシェアを強烈に意識しているカメラですのでS5IIとはかなり毛色が違いそうです。
とは言えちょっと比較しつつ書いてみます。
まずは重量、大きさです。こちらは当然かなり違います。コンパクトを売りにしているS9ですので、かなり小さい(グリップも無いので全く大きさは異なります)。
センサーに関しては事前にS5II/S5IIXと同じと言われながらも、像面位相差に関する噂が見当たらなかったのですが、こちらは像面位相差搭載でした。というか、このカメラはカジュアルな撮影をウリにするでしょうから、使いこなしが難しいDFD(コントラストAF)だったら困る人が出てくると思うのです。そういう意味で扱いが優しい像面位相差採用でよかったと思います。
LUMIX S9の特徴に関して
小型フルサイズである
これが最大のスペックでありこのカメラの「売り」でしょう。
フルサイズLUMIXはデカいと言われて登場したのがLUMIX S1/S1Rですが、アレって1kg超えるレンガです。更に後発のS1Hに至っては1164g(実測1176g)。双方素晴らしいカメラですしS1Hは現役で使用していますが、カジュアルな層には響かない?スパルタンな仕様のカメラです。
重いカメラを好んで使ってきた訳ではないけど。。。
それに比べてS9の重量はなんと486g
軽くなったもんです。軽くなったからには機能が省かれているという事を指していますが、それに関しては後述します。
小型ながらボディ内手ブレ補正が搭載されている
軽く小さくなったのに省かれなかった機能がボディ内手ブレ補正(B.I.S.)です。LUMIXの手ブレ補正は強烈な程に効きますし、LUMIX G9PROIIやS5II/S5IIXに搭載されている動画に特化した電子手ブレ補正(B.I.S.と併用)を使うとジンバルいらないんじゃない?というレベルの歩き撮りができます。
この点に関してはS9もかなり期待できるものと思われます。おそらく他のメーカーの追従を許さないレベルなはずです。
AFと写り(映り)はS5II同等と思われる
センサーはS5II/S5IIX同等ですのでAFは優秀なはずです。「LUMIXはAFガー」と言われていたのは過去の話。例えば以前S5IIで撮影した60-600mmとあわせたAFの挙動は、「お前ホントにLUMIXなのか??」というレベルのものでした。
過去に公開したS5IIとSIGMA 60-600mm作例 AFの挙動に大きな反響がありました
流石にS9に60-600mmをつける人は少ないかもしれませんが、上の動画と同じことが出来るはずです。
また、24MP(2400万画素)という画素数はフルサイズカメラとして一番採用されている画素数です。40MPを超える画素数のカメラは結構増えてきましたし、私も8K撮影できるカメラを所有していますが、24MPは非常に扱いやすい画素数です。24MPという画素数はほぼ6Kからオーバーサンプリングされる4K動画の解像度としても十分。また、無理のない画素ピッチから美しい描写(ノイズ耐性/ダイナミックレンジ)を実現しており、一般撮影には今のなおフルサイズのベストバランス画素数だと考えています。
その24MPを搭載しているS9は一般的な撮影において十分すぎるほど綺麗に撮れるものと思います。
リアルタイムLUTの機能アップが搭載
いや搭載されているというより、このカメラのキモがむしろリアルタイムLUTなのでしょう。リアルタイムLUTの適用濃度や重ね掛けが可能な様です。
リアルタイムLUTに関しては少し前に以下の記事を書いたので、なんのこっちゃという方は参考にしてみてください。LUTは言ってみれば色変換テーブルですが、これを使うとエモい(笑)写真や映像が簡単に撮れてしまうというもの。要はピクチャープロファイルが無限作れるし、気に入ったLUTもダウンロードしてしまえばインスタ映えする写真も映像も超簡単(って説明したら怒られそうだけど、実際そうだと思う)。
スチルでも動画でも使える機能です。撮って出し派じゃない方も一度LUTを使って撮影してみると良いかと思います。
なお、スチルでLUTを当てた場合はRAWは未適用のものも併せて記録できますが、ベースのプロファイルがLogだとRAWはかなりアンダーになります。RAW現像メインでLUTは撮って出し&速報で使いたいという方は、LUTダウンロードする時にベースプロファイルがスタンダードなどスチルベースのものを使用すると良いかと思います。
そして今回発表になったのがアプリLUMIX Lab
これを使ってこそS9の意味があると思われるほどです。簡単な操作で色を触れる。LUTのダウンロードもこのアプリから行えるとのことです。
From Shooting to Posting in 30 Seconds* - Panasonic UK & Ireland
リアルタイムLUTのLUT選択ボタンを専用に配置
これに関しては冒頭の動画を見て頂くのが良いと思いますが、LUTを切り替える専用棒たんが配置されいます。
カラーバリエーション
悩ましい。。。(もう買う気でいる人です)
尚、日本では張り替えサービスが展開される様です。張り替えは3色からの選択で黒には張り替えられない模様
https://panasonic.jp/dc/products/DC-S9/feature.html#exterior
尚、昨晩の海外発表では黒を含めた4色の様でしたが、そもそもブラックがツートンと全面ブラックの2種類あるようで、2x4色のトータル8パターンがメーカーのページで確認することができます。
ですが、たとえばツートンのレッドなど張り替えサービスでしか実現できないパターンがあるのかもしれませんので、詳細はメーカーページでご確認ください(現状は詳細不明)。
なんとなくですが、
ブラックは軍艦部シルバー、全面ブラック、ブラックベースの3色の5種類が販売されて、軍艦シルバーにカラーを適用させたい場合は張り替えサービスを使ったら良いという感じかなと理解しています。
続報 6/23
そもそもカラーは張り替えじゃないと実現できないというSNSの書き込みもあり、実際に販売店に確認しました。
どうやらベースは黒(ブラックとシルバー)の二種類は購入時に選べる模様ですが、最初からレッドを購入するといったことは出来ない様です。いや、最初から赤がほしい。。
販売店が事前にメーカーでレッドに張り替えられたもの販売する。なんてサービスカメラ販売店側でやってくれないですかねぇ。。。
ちなみに海外ではレンズキットの場合は色が選べる様ですが、今現在日本ではボディのみもキットはブラックかシルバー(ツートンカラー)しか買えません。
いや、絶対赤でしょう。。。赤ボディのみの販売してくれ〜
小型化によって省かれている部分
前述の通りEVF/メカシャッターに関しては省かれているのでその点について記載したいと思います。
EVFレスである事に関して
このLUMIX S9というカメラは普段スマホで撮影している人に対して訴求するというイメージがあるので、EVFレスであることは納得です。なんちゃろInfoとかを読んでいると「EVF無いなら書いません」的なコメントも見るけど、一方で、「こういった割り切りが素晴らしい」という意見もみられました。
すべての人の、特にマニアックなカメラマンの意見をすべて取り入れたカメラを作れば高機能だけどデカくて重くて高いカメラが出来上がるのが必至なので、この手の割り切りは小型コンパクトでは必ず必要でしょうし私の意見も後者に近いです。
ただ、オプションでも良かったので外付けできるようになっていて欲しかったという気がしないでもない。スマホでの写真撮影しかしない層にファインダー撮影の楽しさが訴求できたのでは?という見方もできると思います。
ちなみに、やる人はいないと思うけどHDMI経由でのEVF後付け運用が使い物になるのか否かはちょっと試してみたいところです。(と言うか家にHDMIのEVFが眠っているので。。)実機が触れたら試します。
メカシャッターレスである事に関して
EVFと同様に物議を醸したのがメカシャッターレスであることです。こちらも「ローリング速度が速くもないのにメカシャッターレスはダメだ」という意見から、「そんなの撮り方の工夫や被写体次第で小型化するなら歓迎。そもそもSIGMA fpにはメカシャッターないし」とか意見が割と割れています。
というか、フルサイズLUMIXが出て初めてじゃないですかね?なんちゃろInfoのコメント欄があれだけフルサイズLUMIXの話題で盛り上がっているのは(笑)。
で、これに関しては、スチルの撮影でフリッカーやローリング歪みが気になる被写体の場合はメカシャッター有りの機種を使えば解決しますし、一方でそもそもスチルのフリッカーはメカシャッター機でも出ます。撮影を心得ているカメラマンであればなんとでも対処できる話だとは思います。
また見方を変えればこのカメラは
・シャッタースピードをコントロールしフリッカー対処できるコアな層
の双方のユーザーは問題無いのかもしれん。いやスマホで撮影してる方を馬鹿にしてるとかではないのです。テレビを見ていても連日視聴者撮影の写真や動画を見ててもフリッカーだらけですが世間はフリッカーに関して寛大になっているのかも?と。
思えば、スマホのカメラが高画質になってきた時代にひどいフリッカーが出る機種がほどんどでしたが、アレって意外と気にしている人を見たことがないんですよね。最近でこそスマホはユーザーに意識させることなく複数露光して補正する様になりましたが、それでもフリッカーはよく目にします。
話が長くなってしまいましたが、この節をまとめますと
・S9は屋内スポーツ撮影とかでISO感度爆上げでシャッタースピードを稼ぐ様な撮影をする人には不向き。
また、暗い中で照明を焚いた水族館でのマクロ撮影とかはシャッタースピードを要求されるのでローリングシャッター機では縞々フリッカーが出る可能性が高いです。
・室内の点滅光源下での撮影でも比較的低速でシャッターを切るお作法がわかっている人であれば問題無し。
・屋外スナップや風景撮影でメカシャッターレスで問題になるケースはほぼ無い。
・もちろん室内の物撮りとかも全く問題ない。
というか、私はS5II/S5IIXの飛行機のスチル撮影では電子シャッターで撮影することが多いのですが、全然問題無し。室内の物撮りもストロボを使わないケースは全て電子シャッターで撮影しています。
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/sumizoon/20240522/20240522175529.jpg)
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/sumizoon/20240522/20240522175532.jpg)
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/sumizoon/20240522/20240522175534.jpg)
こういう撮影は全て電子シャッターで撮影するようになった
ローリングシャッターの影響は撮った写真の一部に写っていて、それらを電子シャッターだということがわかるかもしれないけど、そういうのを気にする層がターゲットじゃ無いということだと思います。。
「小ささは」おおきな機能の一つなので、メカシャッターがない事で大幅な小型化が実現できたということであれば全然アグリーです。
というか、このカメラスナップシューターでしょうから、メーカーとしてもこの仕様で問題ないという考えなのだと思います。
なお、ストロボはその仕様上使えないものと思いますので、ストロボを使っての撮影をする方はお気をつけください。
ファンレスである事に関して
変態カメラ代名詞?S1Hとその後のGH6、そしてS5II/S5IIXには空冷ファンがありますが、それ以外には空冷ファンは存在していません。もちろんS9にも空冷ファンなんてものはありません。空冷ファンが無いのですぐに熱停止する的な噂が立っていますが、意外と熱には耐えられるんじゃ無いかな想像しています。
スペックを見ると下記の記載があります。
- Recording stops when the continuous recording time exceeds 10 minutes in [6K] [5.9K].
- Recording stops when the continuous recording time exceeds 15 minutes in [C4K] [4K] [3.8K] [3.3K].
- Recording stops when the continuous recording time exceeds 20 minutes in [FHD].
これは、そもそも熱で止まるというわけではなく、4Kなら15分で停止させるタイマーが存在していることになります。(G100とかでも似た仕様)
当然再スタートすればRECが始まるはずですが、間髪入れずにRECをリスタートした場合にどれだけ熱停止しないのかは興味あるところです。
まず、他の方のレビューをご覧になる方は、(存在しているのであれば)熱停止設定が明確になっているかどうかを確認の上レビューを見るのが良いかと思います。
とはいえ、4K60pや5.8K撮影はエンコードのエネルギーが4K30pに比べ圧倒的に食うので発熱は結構する気もします。逆に4K30p/24pであればLUMIX 24MP機は低電力なのである程度の発熱には耐えられる。15分撮影をひたすら繰り返しても結構撮れるのではないかと期待しています。
これはちょっと実機が触れたらユースケースを想定して検証したいところです。
結局買うのか?
私、多分買います(笑)。
ほぼ同じコンセプトのSIGMA fpを所有していますが、
・ボディ内手ブレ補正
・像面位相差
・バリアングル
・5.8K動画撮影
・スマホ連携
・リアルタイムLUT
・見た目に可愛い
がアドオンされている状態と考えることも出来ます。ほぼfpと同じ値段であればLUMIX S9がいかにコスパの良い機種かお分かりでしょう。まぁSIGMA fpは発売後だいぶ経ってるので比べるのはアレですが。。。
どういう撮影に向いている機種か?
極端に動きの激しい被写体をビタッと止めてスチル撮影するようなケースには向かないと書きましたが、私はこの機種を
・普段使いのスナップスチル機
・普段使いのスナップ動画機
として使おうと思っています。また、カフェや飯を食べにいった時も撮影しようと思っていてもフルサイズ機だとカバンから出すのも億劫です。
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/sumizoon/20240522/20240522194425.jpg)
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/sumizoon/20240522/20240522194434.jpg)
そもそも大袈裟すぎて周りがドン引きされそうです。また電車の中から見た外の景色が綺麗でも、大きいフルサイズをカバンから出すことも躊躇しますが、ササっと取り出せるだけで、それらから少し解放されそうな感じです。
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/sumizoon/20240522/20240522194813.jpg)
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![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/sumizoon/20240522/20240522194859.jpg)
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/sumizoon/20240522/20240522195112.jpg)
そもそもそう言う時にはSIGMA fpを使っていたわけですが、このS9がさらに快適なスナップ撮影体験をさせてくれそうな気がしてならないのです。
私事ですが、ゴールデンウィークに自転車を買ってあっちこっち走り回る機会が増えたのですが、小さいカバンにS9を忍ばせてちょっと自転車を止めてはスナップ撮影をする。なんて事を考えるとめちゃめちゃ楽しそうに思えてきます。
買った後のことを妄想してしまうLUMIX S9は私の生活を少し変えてくれる存在になるかもと期待しています。
何のレンズが合うのか
LUMIX S F1.8シリーズ
フルサイズ用のコンパクトなF1.8レンズは現在5つあります。18mm/24mm/35mm/50mm/85mmいずれもフルサイズレンズとしてかなりコンパクトですが、S9のボディには若干大きい可能性もあります。どんな雰囲気になるのかは、各種レビューを探してみるといいかもしれません。
Sシリーズ 交換レンズ | 商品一覧 | LUMIX(ルミックス) ミラーレス一眼カメラ・デジタルカメラ | Panasonic
なお、35mm/50mm/85mmの3本は発売直後に買って気に入って使っています。どれか一本というなら汎用性の高い35mmかな。
SIGMA Iシリーズ
小型のフルサイズボディということもあり、真っ先に思いつくのがSIGMAのIシリーズです。以前プロニュースで寄稿した記事は下記です。
全然関係ないけどSIGMA 65mm F2の描写がものすごいいい、ということに今更感動してしまいました。レビュー用に一時期借りておりましたが、65mm買っちゃおうかな。。。
S9に合わせてキットレンズも発表になりましたが、フルサイズでとにかくボケるのを楽しみたい人にはオススメです。
TT Artisan 50mmF2
マニュアルでもいいなら例えばオールドレンズっぽい描写のTT Artisan 50mmF2がお気に入りで使っています。逆光になると途端にコントラストが低下するという光学性能がアレなレンズですが、このレンズなんと一本11,520円
でもAmazonで見たらLマウントは現在取り扱ってないらしい。。。
というか復活してくれたらええのに。
さて、海外の正式発表を見て大急ぎで書いてみましたが、まだ書き足りない部分があるかもしれませんので、本記事は随時アップデートをしたいと思います。
26mm F8単焦点は9/1までプレゼントされる
ちなみに公式サイトを見る限り26mm単焦点は9/1購入分まではプレゼントされるっぽい。なので買うなら9/1がよさげです。
LUMIX S9専用ケージ、グリップ、ケース
SmallRigのグリップ、ケージ、ハーフケースが販売になるようです。
ケージは正直必要か?と思わないでもないですが、ケースやグリップはホールド感を高めるために必要かなと思っています。すでにグリップは購入可能っぽいですが、発売日に間に合うかはちょっと確認してみたいと思います。
5/24更新
現在在庫あり、今から頼めば7日で到着するとの事だったのでポチりました。まだ本体来てないのにね(笑)。
5/28更新
LUMIX S9の予約開始は5/29 10:00となっています。System5でも予約を開始する予定とのことです。なおSystem5さんの購入リンクはこちら
筆者:SUMIZOON
Youtubeチャンネル STUDIO SUMIZOON の人
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