グローバルシャッター搭載の新しい4/3センサの読出しノイズが凄い？

少し前にグローバルシャッターについてあれこれ書きました。

↓これね

で、下記の様にSONYのラインナップも現状4/3センサのグローバルシャッターがあるわけです。なぜミラーレスカメラに搭載されないかの推測については↑の記事を読んでくださいませ。

で、ここから本題。

　Image Sensors Worldの記事では米Fairchild Imageingの新しい4/3センサについて書かれています。フェアチャイルドはCPUに詳しい人なら聞いた事がある懐かしい名前だと思いますが、その流れを汲む会社です。

で、ここで書かれているのはダイナミックレンジはやや劣るものの通常のローリングシャッターセンサに比べても読出しノイズが劣っていません。いや、正確にはモードが書いていないので劣っていないかも？という話。

　HWK4123は記事の内容からも、ソニーのグローバルシャッターシリーズと同じで、監視、暗視カメラ用途の様です。ADは12bit@60fpsとなっています。解像度は4096ｘ2300なのでGH5SやBMPCC4Kとほぼ同じと思われます。

　読出しノイズが0.5e-ってのがどのくらい凄いのかってのがピンときませんが、120fpsで1電子以下のノイズしか発生しません。ということなんだとは思いますが、ワケワカメです。

　カメラの画質はセンサー単体で決まるわけではなく、画処理側の性能も大きく関係しているはずです。なのでセンサー単体が凄いからといって綺麗な絵が撮れるわけではないんでしょうけど、やっぱりノイズが少ないに越したことはないですやね。

　過去の採用実績について記載すると、BlackmagicDesignが初代Blackmagic Pocket Cinema Cameraに採用したのがこのフェアチャイルドのセンサと言われています。下のリンク参照の事

また、中国Kinefinityが使っているという噂もネットではちらほらみかけます。さらに調べてみると。。。BlackmagicDesgin URSA 4.6Kは

　Faichild LTN4625Aのピン配置と同じです。なので、BMDがFairchildの製品を使っているケースは結構多いのではないかと推測されます。

fairchildimaging.com

　LTN4625AがURSA4.6Kかどうかは確証がないですが、まあ、ネット上の噂とピン配から考えて確度は高いと思います。そしてLTN4625Aの読出しノイズは1.5e-@240fpsとなっており、今回の4/3センサは0.5e-@120fpsとなっています。

　URSA4.6K発表時にグローバルシャッター搭載を宣言しながら、発売時に一定クオリティに達しなかったので搭載を諦めたというのは有名な話です。なので、おそらくこのセンサもグローバルシャッターの際にはローリング時よりも画質はかなり落ちるので実際には採用されないのではないかと思っています。

　てなわけで、この記事は完全に妄想なので、実際の所可能性はほぼ無いとは思います。すんません。

　とは言え、動画フォーマットとして4/3も併用している私としては4/3が盛り上がると良いなぁとおもってます。グローバルシャッター積んだBMPCC4KGSなんてもの面白いなぁと。。。

とあるビデオグラファーの備忘録的ブログ