とあるビデオグラファーの備忘録的ブログ

ビデオグラファーsumizoonのブログ 一眼動画に関する機材や撮影方法を中心に情報を発信していきます。

ティザーサイト出現 ついにα7sIIIが発表される

 ついに5年ぶりのα7sの新機種α7sIIIが発表される事になります。

7/29(水)の昼に発表

https://www.sony.jp/share5/images/home/topbnnr/ichigan_200716.jpg

https://www.sony.jp/

 と思ったら、どうも発表は日本時間で28日の23時の模様。既にYoutubeでは公開設定がされていました。

Alpha 7S III coming on July 28th 2020 | Sony

最近の噂

 今までの噂をまとめると下記の模様 とは言え中にはぶっ飛びすぎている内容もあるので、それらの答え合わせがやっとされる時が来たと言う感じですね。

 

・12MPクアッドベイヤBSI積層センサ搭載

・4K120p 外部RAW対応

・4:2:2 10bit収録

・バリアングル液晶

・944万画素EVF

・オーバーヒートフリー

・15STOPダイナミックレンジ

・16BitRAW(スチル専用と思われる)

・思ったほどデカく無く通常のα7系と同等?

 

15STOP/16bitRAW

 α7SIIIのダイナミックレンジが15STOPあるなら、非圧縮リニアRAW記録なら16bit必要と言う所だと思いますので、辻褄はあっているのかなと思います。ただし高速読み出しが要求される動画の場合はA/Dを16bit回す余裕は無いと思いますのでこれは実現したとしてスチル専用の機能かなと。

4K120p 外部RAW対応

 4K120pの外部RAW記録ってのは、現状対応しているコンシューマ機材は私の知る限りはありません。コンシューマレベルの外部RAW記録ならATOMOS(ProResRAW)もしくはBlackmagic(.BRAW)のいずれかしか選択肢は無いと思うのですが、それらのメーカーが対応した機器を出してくるのか否かと言う所も合わせて注目したいと思います。

積層センサ

 積層を搭載してくると言う話であれば、α9の様に幕速に対する大幅な改善がなされる可能もありえるかと思います。ただしα9/9IIは動画撮影時にはローリングシャッターは通常センサ並の速度であり、動画記録には積層のメリットは無いと言う認識です。

 一方で、最新のRX100系は積層メリットは動画撮影においても発揮されていると言う認識ですので、高速A/D(同時読み出し数向上)のための積層構造採用と言うのであればこちらも可能性は高いと言う認識です。

 

クアッド12MP

 48MPのクアッドで通常ベイヤとしてみた場合12MPになると言う事を言っている噂だと思います。

 スマホなどのS/Nが確保しにくい小型センサの場合は同色4画素を時分割露光して合成する事によりダイナミックレンジを稼ぐと言う意味があると言う認識です。

 それぞれShort/Mid1/Mid2/Long露光(もしくは対角Long + Short)で異なる露出を取得→12M合成で1フレーム作ると言う形。(スマホや監視や車載用途は別として)制作用途の動画としては同時性が損なわれるため通常は同色を同時露光するためレンジの拡大に使うのは困難であると言う認識です。

 一方、これをDualPix AFとして使う意味があるかもしれません。AF取得時は特定の画素のみマスクをかける事で12MPの解像度を担保しつつ、全面像面位相差としての役割を持たせる事が可能になると言う認識です。

 これは中国にIMX312(だったか?)の外販目的のスペックシートが流出した事による噂が発端だと思いますが、そもそも外販する様なセンサをα7SIIIに積むのか?と言う疑問が湧きます。

944万画素EVF

 動画に振り切っているのであればここまでのEVFは不要に思いますが、今までのα7sシリーズはあくまでスチル機です。なので高感度フラッグシップに高精細EVFを積んでくるってのはありえない話では無いと思います。

4:2:2 10bit収録

 いや、これをやってこない理由はもはや無いですよね。。GH5で初めて民生ミラーレス10bit収録が実現された訳ですが、やっとと言うかついにと言うかαにも搭載される日が来たのでしょう。

オーバーヒートフリー

 個人的な注目点はここです。いかなるフォーマットでも時間制限が無いと言う噂

 果たして小型(と思われる)筐体でどこまで排熱できるのか、4K60p/4K120pを真夏の炎天下で無制限で回せるのか。と言うのは少々懐疑的ではありますが、実際の所どうなるのか注目したいと思います。

 その他

最近では聞かなくなりましたが、その他古い噂としては

・グローバルシャッター

・新コーデック採用

・内部RAW収録

・4K240p

なんてのもあったと記憶しています。

 

答え合わせ7/29は間も無く 

 そもそもα7Sもα7S2もスチルの高感度機と言う位置付けで、動画との相性"も"良いため、動画制作者の間で愛用されてきたと言う認識です。なので、あくまでメーカーとしては超高感度耐性スチル機としてのスタンスを崩していませんでした。

 この数年、ミラーレス一眼の動画性能に対するウェイトは高まるばかりか、むしろ動画性能を売りにする状況ですので、ついにα7SIIIは動画に全振りしてくると言ったところでしょうか。

 単なるスチル機としてみた場合の性能はどうなるのか、逆に気になってくる所です。画素数が少ないが故の高速な幕速をメリットにメカシャッター廃止されてたりして??

 

 しっかし2020年は凄い年になりましたねぇ。。。

 この一ヶ月でEOS R5/R6とBlackmagic URSA Mini Pro12Kそれにα7SIIIの発表、いずれも動画カメラ、もしくは動画を大きく前面に出した製品です。

 世の中そんなに映像機器が売れるほど市場はあるのか?と言うのが気になりますが、飽和しきってしまっている、スチルよりは拡大していっているのは間違い無いと思います。でも果たしてそんなにパイはあるのか??

 ではでは 

 

筆者:SUMIZOON

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