Blackmagic DesignがLマウント参入の噂の震源地
いやねぇ、この手の噂は話半分に聞いておいた方がいいって、田舎のお祖母ちゃんがいってたんで、あんまり信用しない様にしてます。
噂の発信源はこの方。というかどなた?と思って調べてみると同氏は噂サイトであるSONY Alpha Rumorsの管理人っぽい。
内容を見る限りソースはこの方も言っておらずよくわからん。(動画冒頭からに「チャンネル登録してね」と言ってるのが、登録者稼ぎっぽくて怪しい印象。。というのは偏見か。)
Blackmagic Designのフォーラムページに長く続くスレッドでもいくつかの議論がされてますが、ぶっちゃけそんなに盛り上がっていないですし、これに対する信ぴょう性を疑問視する声も上がっています。(2023.6.13以降の書き込みを参照の事)
有名な噂サイトの中の人がいつも正しい情報を得てるとも思わないし、憶測を流すことだってあるでしょう。とは言え火のない所に煙は立たぬとも考えられます。既にデジカメInfoでも取り上げられてますわな。
まぁ、これが仮に本当だったとして、どんな相乗効果があるか考えてみたいと思います。
現状のアライアンスメンバー
現在のアライアンスメンバーはLeica / Sigma / Panasonic / Leitz / DJIです。
そういえばDJIってアライアンスメンバーなのは記憶してるけど、なんか製品だたっけ?と思ったら、
DJI、シネマカメラ「DJI Ronin 4D」Lマウントユニット発売
のニュースを完全に見逃していました。というか、見たけど忘れてたのかも。
とにかく、Leica / Sigma / Panasonicともボディとレンズの双方を発売していてお互い相互使用ができる。のがメリットです。PanasonicのLUMIX Sシリーズ立ち上げ当初から数多くのレンズが使えたのもSIGMAがアライアンスを組んでいるからこそできた話。LEICAレンズはあったもののそりゃ一般人には手を出せないシロモノでしたしね。かく言う私もSIGMAのレンズ群には日々お世話になっているわけでLマウントがPanasonicとLeicaだけだったらと思うと少々ゾッとします。
Blackmagic Design(BMD)が加入したら期待すること
この噂が正しいと決まった訳ではないし勝手な想像/期待になりますが、こんな事があったらいいなと思うものを列挙したいと思います。
まぁ、既にLマウントレンズを使っている人にとってはそのまま新しいBMDのカメラが使えるのは当然のメリットだとして、それ以外の部分について考えてみたいと思います。
BMD/LUMIXのフルフレーム動画カメラとのセンサー共用化
SONYセミコンダクター一色のカメラ業界の中にあってBMDはセンサーを独自開発して自社のカメラに搭載しています(今のポケシネ4K/6Kはソニーセンサーだと思いますが、Blackmagic Production Camera 4K、初代ポケシネやURSAシリーズは独自センサーと思います)。
実際には企画・仕様をセンサー設計メーカーに提示して設計委託をしている関係だと思いますが少なくともセンサーをイチから起こすことをBMDはヨシとしているメーカーというのが私の認識です。それがイマイチなセンサーだったりもして、いつも素晴らしい結果をもたらしているとは限りませんがとにかく、他とは違う結果をもたらしてくれる事は確かです。なので、センサーが他のカメラメーカーと全く違うというのはカメラとしてのオリジナリティが出しやすいはず。センサー開発は莫大なコストを伴うのでそれなりに売れないとペイしないでしょうから、センサーが共用化される事のコストメリットは大きいと想像します。ただし、今度はBMDとLUMIXがカニバったりしてしまう可能性もありますが、実際問題(同じセンサーを積んだと見られる)GH5SとBMPCC4Kはそうならなかったという認識です。
LUMIX S/SIGMA fpシリーズでのBlackmagicRAW内部収録搭載
もういっそBMDがアライアンスメンバーになるならLUMIX SシリーズやSIGMA fpで.braw内部収録できるようになればええのにと思わんでもない。外部収録できるようにはなっているLUMIX SシリーズやSIGMA fpですが、SDカード一枚で内部.braw収録が出来たらスンバラシイと思うのです。
BMDのカメラに対するAFの技術供与
現状BMDのカメラのAFはあってないようなものです。アライアンスでPanasonicとなんらかの協業が発生する未来があるならLUMIXで搭載された使えるAFがBMDで使える日がくる?とかなると楽しいんですけどね。
そこまで行くともうLUMIXなのかBMDのカメラなのかお互い違いが無くなってくるんだけど。とにかく穴を埋める意味でBMDはAFが優秀になるとええなと。
噂の信ぴょう性と実現性
信ぴょう性は正直わからん。でも、ありえなくは無い話だと思います。
BMDはマイクロフォーサーズの賛同企業ですし、結局どこかのマウントを採用しないといけない立場にあるメーカーです。URSAシリーズなどは複数マウントが交換できるシステムですが、実際はキヤノンEFで運用されているケースが多いと思います。今のショートフランジのレンズが一切使えない構成ですので、この数年で発売されている高性能なミラーレスカメラのレンズは一切使えない仕様という理解です。ここいらで、ショートフランジシステムになる可能性は高いと思います。そもそもRED KOMODOはRFマウントになりましたし、低価格帯のシネマカメラはショートフランジ化される道を歩む事になろうかと思うのです。
BMDがLマウント以外のマウントを選ぶ可能性を考えてみる
Lマウントから離れ、BMDが他のマウントを採用する事を考えてみます。
SONY Eマウント
Eマウントは多分無いでしょう。BMDとSONYはパートナーとなる姿が想像がつきません。BlackmagicRAW(.braw)が多くのメーカーで外部収録できるなか、SONYだけが.braw対応をしていません。ProResRAWに対応してるんだから技術的に対応できないはずは無いのですが、そこは大人の事情があるのでしょう。BMDとSONYセミコンダクターとの取引はあるにせよ、SONY本体とのパートナーシップとなる関係は無いと見ています。
NIKON Zマウント
Zマウントは多分無いでしょう。レンズラインナップ云々とか以前にNDフィルタを入れにくそうです。16mmという短いフランジバックに対してシネマカメラに必要なNDフィルタを入れるスペースがあるのか心配になります。
CANON RFマウント
Lマウント以外でありえそうなのがRFマウント。REDがKOMODOで採用したことで世間を驚かせたのが記憶に新しい。実はCANONが独自動画RAWフォーマットをREDの訴訟なく採用できたのとKOMODOでRFを採用したことは、もしかしたらこの事と関係あるかもしれません(完全な想像だけど)。とは言え、CANONと組む姿が想像できん。というか一部例外(Ronin4DやRED KOMODO)があるにせよ、基本的にEもZもRFも基本的には自社だけで使う事を前提としたマウントだからです。
そうなるとLマウントしか実際には残りません。消去法で考えてもLマウントが至極自然な流れ。
久しぶりにだらだら書いてしまいましたが、この噂みなさん信じますか?
筆者:SUMIZOON
Youtubeチャンネル STUDIO SUMIZOON の人