はじめに
今回もテクノロジ関係の雑記的な記事です。人は何気ない行動で世代がわかってしまうもの。
その中でも、私が最近ハッとしたのが「リモコンの向け方」。テレビの前でリモコンを握ったとき、あなたはどちらでしょうか?
「ちゃんとテレビ本体に向けて押す派 」or 「向きなんて気にせず押す派」
が世代で分かれるよね。というお話。
Bluetoothリモコンなのでテレビに向ける意味は無いのだが...
もちろんこれは赤外線のリモコンではなくBluetoothリモコンを前提にした話です。赤外線リモコンはあくまでテレビに向けなければ反応しないのは皆さんご存知だと思いますが、近年発売されている多くのテレビリモコンの多くはBluetoothリモコンになっているのでテレビに向ける必要はないのです。とはいえ、Bluetoothリモコンなのに未だにテレビに向けてリモコン操作してませんか?という話。
ウチにあるTV関係のリモコン
左:赤外線オンリーのPanasonicのテレビリモコン(テレビに向けないとダメなやつ)
中:FireスティックTV(音量/電源はTV側に赤外線送信するBluetoothとのハイブリッド)
右:XiaomiのチューナーレスTVのリモコン(Bluetoothオンリー)
ちなみに私は無意識にBluetoothリモコンをテレビに向けて操作している古い人です。
冒頭からちょっと余談
なお、上記写真の画像(Bluetoothリモコン付属)はXiaomiの43インチの4Kチューナーレステレビ。セール時期になると2万円台の値段になる超絶価格がバグっているテレビでこの数年、私が買った製品の中で最大のコスパと感じるものです。以下の記事も併せてご覧いただければ幸いです。
最近は山善が追従して同じ価格帯で販売しています。
さて、本題に戻ります。
赤外線リモコン時代のクセ(昭和〜平成初期)
昭和〜平成初期に育った人は、ほぼ間違いなく「テレビに向けて押す派」です。
うちの両親はおろか私も気づくとBluetoothリモコンでも必ずテレビに向けています。
理由は単純、当時のリモコンは赤外線式だったから。本体の受光部に向けないと反応しないし、途中に人や家具があると信号が遮られます。また、角度が悪いと全く効かないので、自然と「正しい構え(と言うべきか...)」が身につきました。
さらに押し方も慎重で、しっかりと1秒くらい押し続けるのが基本(うちの父親がそんな感じ)。
つい言ってしまう口癖は、
「あれ、効かないぞ? ちょっと近づけてみろ」
家族でのチャンネル争いも、この構え方から始まるのです(ホンマかいな)。
今の10代だとその感覚はわからんのかもしれません。
無線リモコン世代の感覚(平成後期〜令和)
一方、平成後期〜令和に育った世代は違います。最近のリモコンはBluetoothや無線式が主流でテレビに向ける必要がほとんどありません(FireスティックリモコンとかはBluetoothと赤外線のハイブリッドだったりするので使用するTVによってはTVに向けて操作する必要はありますが)。そのため、こんな光景が当たり前。
・ソファに寝転んだまま、膝の上でポチ。
・後ろを向いたままチャンネル変更。
・なんなら別の部屋からでも効く。
そしてつい言ってしまうのは、「なんか反応遅くない?」
効かないときに向きを疑うより、まず遅延やペアリング設定を疑うあたりも世代感が出ます。
世代ギャップの面白さ
面白いのは、この2つの世代が同じ部屋でテレビを操作するとき。親世代はしっかりテレビに向けて構え、子世代は無造作にボタンを押す。
親「ほら、向けないとダメだって」
子「いや、向けなくても動くし」
親「動くわけないやろ!」
こういうやり取りで、小さなジェネレーションギャップを生んでいるご家庭もあろうかと思います。
おまけ:リモコンの進化年表(ざっくり)
1980年代:赤外線リモコン全盛期
2000年代:高感度赤外線化、多少向きに余裕が出る
2010年代:Bluetooth・無線式リモコン普及
2020年代:スマホアプリ化・音声操作・スマートスピーカー連動
技術が進化して便利になった反面、あの「構えて押す」という所作もやがて消えてしまうのでしょう。
昔のリモコンには必ずあった赤外線送信部は最新のリモコンには無い
まとめ
たった一つの仕草にも、その人がどの時代を生きてきたかが表れます。
(今の若い世代はダイヤル式電話が回せないというのもよく似た話かと思います)
今後、さらにリモコンは進化して、ジェスチャー認識が普及すれば、もはや手に持たなくても操作できる時代になるかもしれません。
さて、あなたはテレビに向けて押す派?それとも向きなんて気にしない派?
以上、カメラとは全く関係もないしょうもないエントリでしたw
そいやカメラの赤外線リモコンなんてものも昔あったけど、ほぼ淘汰されたっけ。。。


筆者:SUMIZOON
Facebookグループ一眼動画部主宰
Youtubeチャンネル STUDIO SUMIZOON の人
2011年よりサラリーマンの傍ら風景、人物、MV、レビュー動画等ジャンルを問わず映像制作を行うビデオグラファー。機材メーカーへの映像提供や映像関係メディアでレビュー執筆等を行う。Youtubeチャンネル「STUDIO SUMIZOON」登録者は1.4万人以上。Facebookグループ「一眼動画部」主宰。「とあるビデオグラファーの備忘録的ブログ」更新中。