こんにちはSUMIZOONです。
前回、前々回と動画におすすめのカメラ10選なる「典型的ブロガー」みたいなタイトルの記事を書きました。
世の中にはびこる?動画カメラテキトーに並べて広告収入を得ようぜ!というスペック比較だけの記事に対するアンチテーゼ的な意味合いもあってアレを書いたわけですが(ホンマか?)、さすがに「フワッ」としすぎました。ウチも広告付いてますので人の事は言えませんね。。。。m(_ _)m ただし、収入はYoutube同様にほぼありません。^^;
特に初心者の方にはワケワカメだと思いますので、どんな映像を撮りたいのか?という目的別でカメラを選ぶという観点で記事を書いてみたいと思います。
おそらく記事をしっかり読むと全ての目的を満たすカメラは世の中に無いというのがわかると思います。
ざっと目的別に書いてみます。それ以外の項目を思いついたら適宜追記したいと思います。
高解像度でスロー動画を撮りたい
4Kが一般的になりつつある一眼動画ではスローを4Kで撮りたいというニーズが高まっています。スロー動画は1秒間に撮影する枚数(〇〇fps数や〇〇pとしてスペック表に書いてある数値)が多い程、後でスローに変換することが可能です。この〇〇fpsや〇〇pってのは一般的に「フレームレート」と呼ばれています。
でも4Kで120fps(30fps動画で25%のスロー再生)できるカメラは一般向けに売られていません。(ZCAMとかあるけど一般的じゃないよね)
なので今売られている4Kカメラのフレームレートはせいぜい60fpsまでです。4Kの60fps(4K60p)で撮影できるカメラでは30fps(4K30p)の動画の中で50%のスロー再生として使用することが可能と考えてください。
人間の感覚は、日常的な動作は速度が半分(50%)になった時点で結構スロー感は十分感じます。さらに映像全体を24fpsとして作るなら、60fps(60p)素材は40%スローの素材として更にゆっくり再生する素材として使えます。
以前4K60pを50%スロー再生のみで制作した映像を参考までに紹介いたします。
【LUT公開あり】Happy 4/3's Day! with NOCTICRON 42.5mm/F1.2
これが撮れるミラーレス一眼カメラは下記の機種です。 他にLUMIX S1Rもあるけど、スチル機のウェイトが高いのでパス。
※アフィリエイトリンクなので、踏みたくない人は押さない事推奨。
とまぁ、4K60pが撮れるカメラを箇条書きしましたが、最近のカメラはFHD60p/120pでもそれなりに解像度高く撮れる機種もありますので最終の解像度がFHDでもいいという方はこの限りではありません。なので、αシリーズも候補に入ります。FHD60pまで視野に入れるとほとんどの現行機種が対応していると言えます。カメラのスペック表を「にらめっこ」してみてください。
綺麗に望遠撮影をしたい
この目的でしたら私はフルサイズの2倍のサイズで撮影できるマイクロフォーサーズを選びます。
望遠に関してはどんなカメラでも望遠レンズを使えば撮れるんでしょ?と思われがちですが、実はそうではないです。
そりゃお金があればフルサイズ用の800mmとか買えばいいですが、システム全体でそこそこ良い車が変える値段になる割にはそこまでクオリティを上げられない可能性があります。これは動画という限られた範囲の話であって、スチルだと少し事情が異なります。
望遠撮影を考えた場合はカメラのセンサが小さい程有利です。センサが小さすぎると今度は映像のクオリティが上がらないでんでしょ?と思われがちですが、実際は全然そんな事はないです。
例えば一般にマイクロフォーサーズとフルサイズの高感度画質で比較すると約2段違うと言われています。2段ってどゆこと?と言うとざっくり言うとマイクロフォーサーズのISO1600とフルサイズのISO6400の画質は同じ程度であるという事です。
今度は2段て結構あるよね?と思われるかもしれませんが、次の条件で考えてみましょう。
400mmF5.6のレンズを付けたフルサイズ機
200mmF2.8のレンズを付けたマイクロフォーサーズ機
これは開放で撮影する場合はマイクロフォーサーズ機が2段明るいレンズを使っていますので画質が同等と言えます。更に後者はコンパクトでありながらシステム全体のコストを低く抑えられます。(ボディとレンズにも依るけどね)
さらに、GH5Sなどのフルサイズとあまり変わらない高感度特性を持つマイクロフォーサーズの場合は
「200mmF2.8+GH5S」≒「400mmF2.8のレンズを付けたフルサイズ機」
「400mmF5.6+GH5S」≒「800mmF5.6のレンズを付けたフルサイズ機」
という式があてはまります。100万円以上するヨンニッパ付けたフルサイズと同等に張り合えるという摩訶不思議な現象です。ちなみにフルサイズヨンニッパのサイズはこんな感じです。お値段も最新のIII型を買うとなると1,290,000円です。
「GH5S+200mmF2.8とトータル150万円はするであろうシステムで同じクオリティになってしまう」という謎現象は動画フォーマットの画素数が最終的に800万画素に落とし込まれることによる事で起きる現象です。なので、スチルでも同じかというとちょっと状況は異なります。そもそも解像度が異なりますのでね。つまり、これが成り立つのが「限られた画素数の中で表現する」動画の世界の話なのです。
まぁ最近の一部のフルサイズ機は感度がさらによくなっているので、すべてにこれがあてはまるわけではないですが、少なくとも1年前であればこの式が成り立っていました。
以前、私の方でシステム5さん向けに同じ様な記事を書いた事がありますので併せてご覧ください。
それと、その時に引用している映像は下記になります。全編GH5Sでの撮影です。
黙っていればこれがマイクロフォーサーズで撮ったとは思えない、と自負しています。
てなわけで、単に望遠撮影するならマイクロフォーサーズ全般、更に暗所撮影をするならGH5S+200mF2.8を私なら選びます。
パナソニック ミラーレス一眼カメラ ルミックス GH5S ボディ ブラック DC-GH5S-K
- 出版社/メーカー: パナソニック(Panasonic)
- 発売日: 2018/01/25
- メディア: Camera
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パナソニック 単焦点 超望遠レンズ マイクロフォーサーズ用 ライカ DG ELMARIT 200mm/F2.8/POWER O.I.S. H-ES200
- 出版社/メーカー: パナソニック(Panasonic)
- 発売日: 2017/12/14
- メディア: Camera
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もしくは望遠は便利ズームの下記あたりが選択肢に入ってきます。ただし100-400mmはフルサイズ換算200mm-800mmという領域をカバーする超便利ズームですが、望遠端では描写が甘いとされています(まぁほとんどのズームはこの傾向にあるとは思いますが)。購入の際は、ネット上にある作例を参考にしつつ検討してください。
パナソニック ズームレンズ マイクロフォーサーズ用 ライカ DG VARIO-ELMARIT 50-200mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S. H-ES50200
- 出版社/メーカー: パナソニック(Panasonic)
- 発売日: 2018/05/24
- メディア: Camera
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パナソニック 超望遠ズームレンズ マイクロフォーサーズ用 ライカ DG VARIO-ELMAR 100-400mm/F4.0-6.3 ASPH./POWER O.I.S H-RS100400
- 出版社/メーカー: パナソニック(Panasonic)
- 発売日: 2016/03/10
- メディア: エレクトロニクス
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さらに書くと、オートフォーカスが不要(一応AFは効くけど信用できません)であればキヤノンのEF200F2.8mmL USMIIあたりがメルカリで6万円程度で売買されています。これに下記の様なマウントアダプタを付けて運用するのもアリです。(というか私は少し前までこの組み合わせで撮っていました。)
KIPON(キポン) EF-MFT AF S スタンダードモデル [レンズ側:キヤノンEF ボディ側:マイクロフォーサーズ]
- 出版社/メーカー: キポン
- メディア: エレクトロニクス
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コンパクトに持ち運びたい
コンパクトと言うとマイクロフォーサーズやろ!と思われがちですが、実は動画の観点ではボディだけで考えるとソニーα7シリーズが選択肢の筆頭にあがります。
マイクロフォーサーズの動画特化機であるGH5/GH5SやBMPCC4Kはαシリーズよりも大きいです。これは排熱を考慮した設計と言われていますが、一部のフルサイズよりも大きいという状況になっています。じゃあ、フルサイズは熱で止まるの?というと少なくともちょいちょい撮り歩く程度の撮り方では熱停止しません。それに私が使っているα7sは外部Rec併用ではありますが、2時間ぶっ通しでライブ撮影したことがありますが、熱停止はしたことがありません。
私ならこの目的で選ぶならα7IIIにTAMRON28-75mmF2.8の組み合わせが非常に目的にマッチすると思います。しかもボディ内手振れ補正が効きますので、必要な機材はNDフィルタくらいで手持ちスナップ動画を楽しめると思います。まぁ、この組み合わせはテッパンのなので動画に限らずスチルでも多く使用されています。
この組み合わせに関しては、雑誌ビデオサロンでもすっかりお馴染みの、お友達のアニウさんの動画が参考になると思います。これ一本でこれが撮れるんですからね。。。。だれもがこういうセンスの良い動画をすぐ撮れるかというと決してそうではないとは思いますが、こういう雰囲気で記録、編集して作品を残すのは、映像に興味を持つ誰もが憧れると思います。
『 ともくに公園 』4K SONY α7lll x TAMRON 28-75
更にコンパクトならα6500
ソニー ミラーレス一眼カメラ「α6500」ボディSONY ILCE-6500
ソニー SONY 単焦点レンズ Sonnar T* 24mm F1.8 ZA
の組み合わせで撮ったアニウさんの動画を見ているとこの組み合わせでスナップ動画を撮りたくなってきます。
てなわけでまぁ一気に書くとしんどいので、いつになるかは分からないですが、下記の観点でも書いていきたいと思います。私のモチベーションが続いてたらかもしれんけど。。。
いつか続きを書くための備忘録的な次回予告
レンズ資産を有効活用したい
暗い中で綺麗に撮りたい
ボケた映像が撮りたい
がっつりカラーグレーディングしたい
撮って出し(グレーディング無し)でそれっぽい映像を撮りたい
フォーカスはオートフォーカスに任せたい
ビデオカメラ的な使い方をしたい
手持ちでしか撮影しない
RAWで動画を撮りたい
写真も撮りたい
以上です。
最後に登録者1万人突破したウチのYoutubeチャンネルもよろしくお願いいたします。
ではでは