とあるビデオグラファーの備忘録的ブログ

ビデオグラファーsumizoonのブログ 一眼動画に関する機材や撮影方法を中心に情報を発信していきます。

LUMIX S1/S5のBlackmagic RAW(.braw)撮影に備えよ

2021.6.23 パナソニックは下記発表を行いました。

news.panasonic.com

パナソニック株式会社は、フルサイズミラーレス一眼カメラ LUMIX SシリーズのDC-S1 / S1R / S5において、動画性能などの機能向上に対応したファームウェアのダウンロードサービスを2021年7月13日(火)より開始します。
本サービスにより、多様なフィールドで映像制作を行うクリエイターのワークフローに寄り添い、ミラーレス一眼を活用した映像制作の幅をますます拡げる提案をしていきます。

https://news.panasonic.com/jp/topics/204284.html

 

LUMIX S1/S5ファームアップ概要

Blackmagic Design社製レコーダー「Blackmagic Video Assist 12G HDR」へのHDMI経由での動画RAWデータ出力に対応し、「Blackmagic RAW」記録が可能

この文言はプレスリリースのままです。ちょとと周りくどい書き方をしてるなと思いましたがBlagkcmagic RAW(.braw)はあくまでPanasonic / Blackmagic Design双方対応により実現されているためなので、あくまでS1/S5としてはHDMI経由でVideo Assistが受けられるRAW出力に対応するという書き方なんでしょう。

尚、S1の方は「DMW-SFU2」が必要となります。

撮影できるフレームレートと解像度は下記になります。

https://news.panasonic.com/jp/topics/items/d3442-4284-142049-1.jpg

Nikon ZシリーズやSIGMA fpもVideo Assistとの合わせによって.brawが収録できる機種もありますがスケーリングされて4Kになってしまいます。一方でS1/S5の解像度は5.9Kが使えるところが大きなポイントです。

また、S1/S5のbrawはクロップながら4K60pが撮れます。4Kを超える高解像度での撮影も4K60pでの撮影もNikon Z、SIGMA fpでは出来ない芸当であり、LUMIXを使う一つのメリットと言えるかと思います。

Blackmagic RAW収録に必要なもの

S1だけに必要なもの

S1ではソフトウェアキーのDMW-SFU2が必要となります。このソフトは当初LUMIX S1にLog撮影(V-Log)のオプションを提供する目的で別途販売形式をとっていました。

 これは.brawを収録する場合にも必要なアップグレードキーになります。尚、既にアップグレートキーがインストールされているボディの場合は追加で買う必要はありません。

LUMIX S1でガチで動画を撮られる方は必須のオプションとなります。

一方でLUMIX S5の方は同アップグレードキーは不要です。S5コスパいいよね。。。

S1/S5に必要なもの

Blackmagic Video Assist 12G HDR

当然ながらプレスリリースの様にBlackmagic Design社製の「Blackmagic Video Assist 12G HDR」が必要になります。どちらも.braw収録が可能です。

 上記リンクを見てわかる様にVideo Assistには5インチモデルと7インチモデルがあります。個人的におすすめなのは5インチモデルです。7インチでも良いのですが、なにせデカくて重い。。。5インチと7インチの一番の違いは画面の大きさですが、それ以外のもポロポロとあります。

7インチにはSDカードスロットが2機ありますが、5インチにはありません。

通常のSDIを搭載しているのが7インチ、マイクロタイプのSDIを搭載しているのが5インチです。またミニXLRが搭載されている7インチに対して5インチはXLR端子を持ちません。値段は

5インチが¥96,970
7インチが¥122,640

となります。

機能的には7インチが上ですが小さく軽い5インチの方が移動撮影に向いており個人的にオススメで。

バッテリー

 当然Video Assistはバッテリーが必要です。そもそもVideo Assistにはバッテリーが付属しません。なので「俺はいつでもDC供給だ!」という人以外はバッテリーが必要になります。

NP-F970もしくはNP-F570を買うのがよいかと思います。

互換品は非常に安く、純正の1/5程度での購入が可能ですが、くれぐれもご注意を。ただ、NPF-570ベースの容量だと電池の持ちがあまりよくありませんのでNPF-750あたりのバッテリーがベストバランスかしれません。

 メディア

 次にメディアです。Viodeo Assist 12G HDRにはUSBポートが付いており、このポートから外部メディアに記録することができます。

 SDカードを買うのも良いと思いますが、SSDを付けることに躊躇する事がない方であればSSDを繋いでもいいかなと思います。ちなみにSamsung T5にはUSBケーブルが付属します。

HDMIケーブル

正直LUMIX S5ではどのケーブルが安定して動くかは実機を見ないと判断できませんが、少なくともHDMI 1.4対応のケーブルではなく、HDMI2.0対応のケーブルを購入しましょう。なおS1ではフル(オス)-フル(オス)のケーブルが必要で、S5の方はマイクロ(オス)-フル(オス)のケーブルが必要となります。

例えばS5様に下記の様な製品が考えられますが、動作保証はありません。一応ウチではAmazonベーシックでProResRAWが撮れてますがもうちと良いケーブル買うべきかと。

まぁ事故を避けるためにも少々高いケーブルを用意するのが良いです。

あとは細かい事を書くと、ホットシューに配置したければこういうのとかもアリです

が、SmallRigに拘らなければいくらでもこの手の製品は出てきます。

ただし、カメラのホットシューにモニターホルダーマウントを付けるのは良いのですが、この手のマウントの仕方は結構落下事故が多いのでご注意ください。

てなわけで7/13は楽しみですね〜

 

2021.8.17追記

下記にいくつかLUMIX S5の.braw収録についてのあれこれを書いておりますので併せてご覧くださいませ。

sumizoon.hatenablog.com

 

 

筆者:SUMIZOON

Facebookグループ一眼動画部主宰 お陰様でメンバー4000人突破間近

Youtubeチャンネル STUDIO SUMIZOON の人

↓よかったらチャンネル登録して下さいね~

 

f:id:sumizoon:20200713234902p:plain