今回は5/14に一斉に公開されたLUMIX S1のレビュー動画に関して紹介していきます。
基本的に各レビュー動画は好意的内容ですが、各レビューワーが触れる気になるポイントを含めてピックアップしてみたいと思います。ピックアップしている形なので、ぜひ全体をご覧いただきたいと思います。
https://panasonic.jp/dc/products/DC-S1M2.html
AKIYA氏のレビュー動画
めちゃめちゃ凝っている編集とフッテージを確認することができます。基本的には動画性能のレビューです。
凄く作り込んでいる&随所にわかりやすい説明を入れている渾身のレビュー動画で「すげ〜」と関心してしまいました。
このレビューで注目していた部分は4K120pとAFに関してです。今回の4K120pに関しては先の記事でも書いた通りですが、この部分が個人的に一番き気になるためです。4K120pに関して
・クロップする
・通常の4K24pに対して画質が低下する
という点に言及されています。
AFに関しては4K120pは被写体認識できないという点は今までと同じですが、60pでの撮影も認識AFができないという点がマジか。。。となりました。そこは5.7K60pでも認識AFが可能なGH7に比べると劣化ポイントかなと。でも、そこは私のはやとちりで見返すとそれは3:2のことことを指してる模様。センサー全域アナモモードは確かに認識AF効かなくても不思議はないはずなのでおそらく3:2画角のことを指しているはず。
4K120pの際のAF挙動が気になったのですが、それに関しては触れてないようでした。
驚くべき機能が欠けている。世界初の機能を盛り込んだGH5/S1/S1Hに比べると驚くべき記録がない。としながらも機能を考えると性能比で考えると安いとも感じられるとのこと。画質的、機能的にもほぼ好意的な内容と感じました。現在では他社カメラをメインで使用しているとはいえ、長い間LUMIXを使ってきたを同氏の正直な感想が語られているようです。
高澤 けーすけ氏のレビュー動画
・4K120pでも手ブレ補正が効くのが他社に比べてアドバンテージ
・4K120pで音声が入るのが使い勝手がいい
他社だと音声記録できない機種も多いので、確かに音声が撮れるのが当たり前と思ってましたがそういわれると確かに。。。と思います。
なお、4K120pの通常撮影モードで音声が撮れるのはGH6/7/G9PROII/S1RIIも同様ですが、S&Qモード/VFRモードは音声は入りません。
・S1IIはS5IIよりも暗所性能が高い
これは期待できる内容です。これがダイナミックレンジブーストOFFでの状態も指しているのかちょっと気になりますが、S5IIより良いなら安心して乗り換えられそうです。
・プレビュー以降が遅い
確かに他のLUMIXでもこれは言われている部分かと思います。特に再生ボタンのレスポンスが悪いのは私も撮影現場でイラッとすることがある。。。。
・手ブレ補正に関して
S1RII/S1IIが最強の補正効果と思ってましたが、けーすけ氏的にはどっちが良いとは言えないという感想。これはおそらく、LUMIXの手ブレ補正がカメラマンの意図的な動きをもキャンセルするほどに効くのでカメラマンの意思がスポイルされる事を指しているのかもしれません。けーすけさんは、手ブレ補正に関しては私もイマドキのSONY機を少しは触れて、認識をアップデートしたほうがいいかもなと思いました。
ギュイーントクガワ氏のレビュー動画
我らがギュイーンさんのレビュー動画です。新S1シリーズ3機種がわかりやすくかつポップに説明されてます。S1RII/S1II/S1IIEの3機種って何が違うの?という人にうってつけの動画ですので、3機種をまとめたいという人にみてほしい動画です。
・S1IIはベース感度を意識して撮影すべし。切り替え直前はノイジー
これはゲイン切り替えの直前ではかなりノイジーであることを言っているようです。この部分参照。確かにこれはとあるカメラで経験したことがあります。
つまり、Log撮影時において
・ISO640/5000(ダイナミックレンジブーストOFF時)
・ISO1000/8000(ダイナミックレンジブーストON時)
という設定に対して高ゲインの切り替え直前のISO4000に設定するのはお勧めできないようです。個人的にはISO6400空港撮影ではISO12800を多用するので、そのゲイン設定のシャドーがどんな描写をするのかが気になります。
まぁZ8とかでもゲイン設定をミスってノイズが多く出て「やらかした。。。」という経験があるので背面部にゲイン設定をテプラで貼っておくのがよいかもしれません。
このレビューを見ると、確かにレンジブーストをした場合の高ゲイン8000は使いにくいかも?と感じます。いや、超望遠での空港撮影とかならウェルカムですが、街中の夜景を撮るときには明るい単焦点を使った場合必要な露出はISO2000〜ISO3200くらいになるケースがあるので夜でもNDフィルタを使う必要が出てくるかもしれません。結構悩ましいのかもしれませんが、レンジブーストは1段ハイライトが伸びるので、ハイライトが白飛びしていなければ気にせずポスト処理に頼る撮り方もありかなと。たとえば夜景で、かなりのプラス補正気味で撮ってでも、ベース感度までゲインアップしてポストでレベルを補正するといった撮り方がベストかもしれません。
まとめ
ということで国内3インフルエンサーの動画を引用させていただきました。
機会があれば海外の動画も含めて紹介したいと思いますが、LUMIX S1IIの動画性能に関しては他に2つ有用な動画を紹介しておきます。
Gerald Undone氏の動画
冒頭でも書いた通り私が4K120pの画質を気していた最大の理由はGerald Undone氏がAPS-Cモードにしたほうが120pは綺麗だと言っている点にあります。4K120pは少しクロップされるため約5Kの画素からのオーバーサンプリングであることは間違いないと思いますが、120fpsを実現するためにA/D精度を落とす事で高速化を図っているため画質劣化が発生している雰囲気です。。
そのため解像度は高いけどS/Nが悪いのでは?と思い、4K120pの部分の動画を気にしてみていましたが、思ったよりも4K120pの映像は綺麗ですし、全画素読み出しのためAFも像面位相差で検出できているようです。なので杞憂かもしれません。
Ed Prosser氏の動画
こちらもダイナミックレンジブーストに関してかなり詳細に検証されている動画です。
テクニカルなレビューをされる方なのでS1IIでの動画撮影の使いこなしの参考になると思います。他に見つけたらアップします。
LUMIX S1IIの発売日は6/19日で予約は5/16の10時から。
4K120pに適したカメラがどっちなのかを決めるつもりでいろいろ見ていましたが、本当にわからなくなってきた。一時はやっぱS1RIIのほうが自分に合ってるんじゃ?とおもったりしてましたが、やっぱりいまだにS1RIIにすべきかS1IIにすべきか決まらない。。。
他に参考になる動画あるよ、とか4K120pとるならこっちにすべきだ!という意見があれば教えてください。
筆者:SUMIZOON
Facebookグループ一眼動画部主宰
Youtubeチャンネル STUDIO SUMIZOON の人
2011年よりサラリーマンの傍ら風景、人物、MV、レビュー動画等ジャンルを問わず映像制作を行うビデオグラファー。機材メーカーへの映像提供や映像関係メディアでレビュー執筆等を行う。Youtubeチャンネル「STUDIO SUMIZOON」登録者は1.4万人以上。Facebookグループ「一眼動画部」主宰。「とあるビデオグラファーの備忘録的ブログ」更新中。