さて前回のレンズ編に引き続き
「LUMIX S5にマッチする機材を考える(ケージ&ジンバル編)」を書いてみたいと思います。
LUMIX S5ケージ
まず、現状ケージを買うのであればメジャーな所では下記でしょう。
マイクロHDMI端子の弱さが気になる方は併せてコレを買いましょう。
TILTAなどの有名どころもおそらく早々にLUMIX S5のケージを発売すると思いますが、現状すぐ入手できるケージとしてはSmallRigの2983なので、早々に入手したいという方はこれが良いかと思います。(とは言っても発売日に届くのかは分かりませんが。。)
とりあえず、直近で外部モニタやハンドルを付けて運用しないのであればもう少し待つのも手だと思います。
LUMIX S5に適したジンバル
私が、LUMIX S5に期待している事の一つがジンバルとの相性の良さです。正直LUMIX S1H/S1を運用している私はイマイチ腕力に自信がありません。とは言え使うときには使いますけどね。。
ジンバルというのはカメラ本体の重量が重ければ重いほど、モーターパワーの強い「重いジンバル」が必要になります。ただでさえ重いカメラを重いジンバルで運用しなければならないというのは一日中撮影する人にとってはかなり負担です。
逆にカメラ本体の重量が軽ければ軽いほどジンバルは軽いもので運用が可能になります。RoninSでジンバルを初めて使ったという方は一眼で動画撮影される方では多いかと思いますが、RoninSよりもはるかに運用がラクなジンバルは数多くあります。むしろ個人的にはLUMIX S5との組み合わせではRoninSはあまりお勧めしません。そもそも重すぎます。ここではLUMIX S5とキットレンズの運用を考えた場合のマッチングを考えていくつか紹介したいと思います。尚LUMIX S5+20-60mmのレンズの総重量は714g+350g=1064gとなります。
MOZA Aircross
まず、激安のMOZA Aircrossです。ペイロードは最大1.8kgです。尚、ジンバルメーカーのペイロードはあまり信用しない方がよいと思います。あくまで載るという意味合いが強く、実際に運用できるかどうかは別問題です。ですが、このジンバルは今でこそ手放しましたが非常に名機だと思います。
https://store.gudsen.com/products/moza-aircross
私はGH5+Leica12-60mm(725g+320g=1045g)で多くの映像をこのジンバルで撮影しましたが、とにかくジンバルの重量が軽く運用が非常に楽です。過去に私が制作したジンバルレビューの中では一番再生数があるので注目度もかなり高かったのだと思います。
女性でも安心して扱えるほどの重量ですのでお勧めのジンバルです。
【長所】
・安い(3万円程度)
・シンプル
・軽い
・基本性能が十分
・アルカスイスプレートも使える
【短所】
・スマホを使用しないと細かい設定が出来ない
・ジンバルの剛性は比較的低い
・3軸のロック機構が無い
短所も書きましたが、このジンバルは難しい事を考えずにラクに撮りたいという方には非常にお勧めできる一本です。私も、LUMIX S1/S1Hの本格運用でこのジンバルを手放しましたが、ぶっちゃけS5用に買い直したいと思っているジンバルです。
公式サイトでは349ドルですが、日本のAmazonではそれ以上に安く販売されています。
MOZA Aircross2
これは私が今現在メインで運用しているジンバルになります。ペイロードも3.2kgと初代Aircrossから大幅にパワーアップしたジンバルです。超重量級のS1H+S Pro 50mmF1.4も工夫は必要ですが載ります。
https://www.gudsen.com/japanese/moza-aircross-2
ただし、初代Aircrossからパワーアップしたせいで大きさはそれなりになります。また、所謂スラントタイプというアームが45度傾いたタイプのジンバルになりますのでカメラのモニタ視認性は良いのですが、安定性に欠けるという欠点はあります。
LUMIX S1H + S Pro 16-35mm F4 + MOZA Aircross2
このジンバルは手元の小型ディスプレイでモード確認、フォロースピードの調整ができるため撮影現場で設定をちょいちょい変えるのには非常に便利です。また、MOZAシリーズはこの機種から本体充電が可能になりました。(USB-Cでの充電可能)
また、モータ部全てに対してロック機構が備わっていますので、移動の際にはぶらぶらさせる事が無いので非常にありがたいです。
【長所】
・スマホ要らずの設定容易性
・ホイールを使用してレンズのフォローフォーカスが可能
・重い機材を搭載できる
・本体充電可能
・全軸ロック機構
【短所】
・良くも悪くも45度タイプ
・ややゴテゴテしたデザイン
・専用Lブラケットを使用するため汎用のプレートが使えない
以上2機種は中型ジンバルとして私が愛用してきたジンバルです。もっと大型のジンバルも使ってはいますが、LUMIX S5にはマッチングが良くないので割愛。
Zhiyun Weebill-S
こちらは私は使っていませんが、Zhiyun Weebill-Sはかなり人気の製品です。
https://zhiyun-tech.jp/collections/dslr-camera/products/weebill-s
先に紹介したMOZA Aircossシリーズとは異なり、ちょっと変わった形状のジンバルです。通常撮影であればグリップを本体の下に付けて運用。ローアングルであれば写真の様に上に向けてグリップを取り付けます。ペイロードは3kg前後ですのでLUMIX S5を載せるのには何の問題もないはずです。
背が低いジンバルをお求めの方はこれ一択かと思います。このジンバルは比較的欠点の少ない人気製品だと思います。
【長所】
・背が低い
・ローアングル撮影が簡単である。
・全軸ロック機構
【短所】
・良くも悪くもスラント(斜め)タイプ
Zhiyun CRANE 2S
まもなく発売されるZhiynのCRANE2Sです。これについては未発売ですが間もなく販売開始される新製品となります。定評のあったCRANE2からさらにパワーアップした製品ですが、おそらくLUMIX S5とキットレンズを載せるにはややオーバースペックとは思いますが、今後の私のメインのジンバルになる可能性があるので紹介したいと思います。
https://zhiyun-tech.jp/collections/dslr-camera/products/crane-2s
1DXIIやS1Hを載せられる事をうたっている時点でかなりパワーが強いと言えます。また、重量もそれなりにあります。S5にはオーバースペックですが、大型の機材も使っている人や純正S Pro50mmF1.4を載せて使いたいという方にとっては良いかと思います。
この機種に関しては一般販売前にサンプルを提供頂いて今日からテストを行っておりますが、ファーストインプレッションはクリアランスが広く、余裕のジンバルワークができそうです。また、S1HでのSS/ISO/絞りそしてダイヤルでのフォローフォーカスも動く事が確認できましたのでLUMIX S5でも同様にジンバルからの一通りのコントロールはできると思います。
詳細は別途記載したいと思いますが、しっかり試したうえでその特徴を記載したいと思っています。
尚、早々にCraneS2を予約したいという方がここをご覧の方で居られましたらTwitterで連絡いただければ「クーポンコード教えて」とメール頂ければ同コードをメールさせて頂きます。10%オフのクーポンを発行頂いたのですが、ここでオープンに書くといろいろ問題がありそうですのでクローズに送らせて頂きます。m(__)m
LUMIX S5用にどれか一本選ぶとしたら。。。
という質問がきそうですが、これに関してはどんな運用をするかで大きく異なりますので一概には書けません。
・気軽に撮るならMOZA Aircorss
・フォローフォーカス、フォロースピードコントロールするならMOZA Aircross2
・ローアングルを多用するならZhiyun Weebill S
・S5と重いレンズ、重いカメラとの両対応を考えているならZhiyun Crane 2S
といった所でしょうか。三脚と同じで複数本使い分けたいというのがジンバルにもあるんでねぇ。。。個人的には最初の一本はMOZA Aircossでもアリなんじゃないかなと思います。とにかく安いですしね。
筆者:SUMIZOON
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