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ビデオグラファーsumizoonのブログ 一眼動画に関する機材や撮影方法を中心に情報を発信していきます。

S1H 孤高の変態カメラレビュー④スポット輝度メーター編

 こんにちはSUMIZOONです。

 少し間が空いてしまいましたがS1Hのレビューの続きを書きます。
本来は順番からすると手振れ補正編なのですが、2つ飛ばしてスポット輝度メーターについて紹介します。

 このスポット輝度メーターが何をするものなのかというとまぁ下の動画を見て頂いた方が早いと思います。

 


S1Hレビュー 3-4【便利!スポット輝度メーター】

 これは任意に選んだポイントの輝度をリアルタイムで表示するというものです。この機能を搭載しているカメラは私はS1H以外に知らないです。他に搭載されているカメラってあるんでしょうか。

 とにかく個人的にはこの機能は画期的な機能だと思っています。

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あると便利なスポット輝度メーター

 動画撮影の場合はほとんどの場合で、マニュアル露出で予め決定したSS(ほとんどが1/50か1/60か1/100だと思いますけど)と予め決定した絞り値、ISOを決めつつ、可変NDなどで減光するというアプローチを取ると思います。(日中の話です)

 じゃあ、露出は実際にはどうやって決めるかというと下に表示される±0とか+1/3とか表示される露出計で判断をするわけです。(モニタに映っている絵の雰囲気とかで露出判断すると環境に依存するのでお勧めはしません。露出計かヒストグラムで確認がお勧めだと思います。)

 ところが、人を撮影する場合などは人の顔に露出を合わせたいけど、前記の露出計ってのはかなり広い範囲での露出値を表示します。(評価測光とかの話です)例えば、うまく人の顔に露出があっていたとしても、人の背景が暗ければ露出計はマイナスを示しますし、雪の中で撮影しようものならプラスを示します。

 なので、背景に太陽などの強い光源が入る構図の場合や、スポットライトが当たっていて背景が真っ暗の中で、ピンポイントに人に適正露出にするのは難しいと思います。(というか難しさを感じている人です)

 ※じゃあ、スポット測光で露出を合わせたり露出計を見たらええやん、と言われそうですが、評価測光の値も同時に確認しておきたいんですよね。また、ヒストグラムだけだと全体傾向はわかるものの狙った場所の露出は分かりにくいものなのです。なので自分に手の甲をアップで映して露出を決めるという事もたまにやります。

 このスポット輝度メーターは第二の露出計なので評価測光の値を確認しつつ、ピンポイントに露出を確認する事ができるという優れものなのです。

 いろいろ長々と書いてしまいましたが、多くの方は何言っているかわからんという事になっていると思います。説明が下手ですんません。結局何が言いたいかというと

人の顔に露出が一発で決められるすげー楽な機能

という事が言えます。

 スポット輝度メーターのポインタを人(の顔)に合わせて+1EVになるように可変NDをくるくる回して瞬間的に露出決定をするという事が可能です。(もちろん状況にもよるのでいつもそうするわけではないですが。)これがとにかく便利なのです。

 

 ただ、この表示方法は若干クセがあって、Log撮影の場合はSTOP数(EV)で表示され、通常ガンマの場合はIREで表示されます。おそらくスチルをやっている多くの方はEV表示の方が分かりやすいとは思いますが、通常ガンマの場合はIRE表示なんですよね。。。当然ガンマカーブによって最終的になIRE表示は同じEVでも異なるはずなので、それならIREで表示してしまえという思想なのかもしれません。でもIRE表示って慣れないと分かりにくいんですよねぇ。。。

 まぁ最近ではLog撮影でレンジが広く撮る事が多いので特段困ってはないのですが、通常ガンマでIRE表示になっている理由について、どたなたかご存知だったら教えてください。

 てなわけで今回は結構簡単に紹介してしまいました。ではまた~

 

孤高のヘンタイカメラS1Hレビュー目次

大きさ・重さ

動画画質
③撮影機能のヘンタイ的側面
 3-1 動画撮影フォーマット
 3-2 手振れ補正のレベル
 3-3 ISOオート時のリアルタイムISO表示
 3-4 スポット輝度メーター ←今回紹介
 3-5 カスタムメニューの仕掛け
 3-6 赤枠REC表示
 3-7 電子接点の無いレンズの手振れ補正設定
 3-8 分割撮影機能
④外装的なヘンタイ側面
 4-1 チルトバリアングル
 4-2 冷却ファンがヘンタイ
 4-3 前面、上部に配置されたRec専用ボタン
 4-4 タリーランプ
 4-5 ツイスト防止穴
 4-6 液晶の明るさ
 4-7 肩液晶表示
 4-8 撮像面マーク(距離基準マーク)
⑤その他

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